SHARE:

ルンバの段差解消プレートは自作できる?スロープとの違い

ルンバが部屋の入口で向きを変えて帰っていく、という動きを見たことがあるなら、原因は敷居の段差です。

ルンバの乗り越え性能はメーカーが公表していて、おおよそ2cm前後が上限になります。

ここを超える段差に必要なのが段差解消プレート、つまり斜面を作る板です。

市販品と自作のどちらを選ぶかは、段差の高さと、スロープを置く床の広さで決まります。

本記事では、ルンバ段差解消プレートに必要な傾斜の計算、市販タイプの違い、100均材料での自作の可否、ずれ対策までを解説します。

KAGUASHI編集部
商標登録番号:第6806912号

KAGUASHIは家具のソックスチェアやキャスターストッパーなど家具の脚を保護するカバーを販売している国内ブランドです。当サイトでは販売中の製品や使用アイデアなどをご紹介いたします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ルンバ段差解消プレートで最初に決まるのは、段差の高さと助走距離

選ぶ前に測るのは2つだけです。

敷居やフローリングの段差の高さ(mm)と、その段差の手前に確保できる床の奥行き(cm)です。

この2つの比率が斜面の角度になります。

短い距離で高さを稼ぐと斜面が急になり、ルンバの底面が斜面の頂点に当たって空転します。同じ20mmの段差でも、奥行き6cmの板と奥行き15cmの板では、乗り越えられるかどうかが変わります。

目安として、段差の高さの5〜8倍の奥行きを取れる形状なら、傾斜は緩やかになります。

20mmなら10〜16cm程度です。

廊下側に家具があって5cmしか取れない場所では、プレートを置くより段差そのものを埋める別の方法を検討することになります。

段差20mm以下なら、プレートが不要なこともある

ルンバのシリーズによって乗り越え高さの公称値は違いますが、2cm程度までは自力で越える設計です。

実際には段差の角が立っているか、手前の床がフローリングかカーペットかでも結果が変わります。

まず何も敷かずに5回通らせて、1回も越えられないなら解消プレートの出番です。

たまに越えるという状態なら、段差の手前にあるコード類や敷物を片付けるだけで通ることもあります。

段差解消プレートとスロープは呼び方の違いで、構造は同じ

売り場では「段差解消プレート」「段差スロープ」「ミニスロープ」と別々の名前で並んでいますが、どれも斜面を作る板で、構造上の区別はありません。

違いが出るのは想定している用途のほうです。

車椅子や車の乗り入れを想定した製品は耐荷重が高く、そのぶんプレートの厚みと重さがあります。

ロボット掃除機向けをうたう製品は軽量で、傾斜が緩やかに作られています。

名前で選ぶと、玄関の車止め用の重いゴム製プレートを室内の敷居に置くことになり、傾斜が急すぎてルンバが越えられません。見るべきなのは名前ではなく、製品の断面形状です。

ルンバ段差解消プレートの3タイプと、それぞれの作り

ゴム製の一体成型タイプ

合成ゴムを三角形に成型した製品で、自重が重いぶん置いただけでも動きにくい作りです。

表面に細かい溝が入っていて、ルンバの駆動輪が空転しにくくなります。

難点は、長さのある製品だと持ち上げるのに力が要ることと、ゴムの成分が床材によっては変色の原因になることです。

無垢フローリングやクッションフロアに長期間置く場合は、目立たない場所で試してから使ってください。

樹脂製の中空タイプ

硬質プラスチックを中空の三角柱に成型した製品です。

軽いので掃除のときに動かしやすく、連結して幅を伸ばせるものもあります。

ただし軽さがそのままずれやすさになるので、裏面に滑り止めが付いているか、別途テープで固定できるかを確認してください。

中空構造のため、人が体重をかけて踏むと割れることがあります。

マットと一体になった薄型タイプ

塩ビやEVA素材のマットの端を斜めに削いだ形状で、段差10mm以下の浅い敷居向けです。

全体が薄いので、ドアの開閉に干渉しにくいのが利点になります。

反面、高さのある段差には使えません。

ドアの下をスロープが通る場所では、このタイプしか選べないこともあります。

タイプ別の向き不向きを段差の高さで分ける

タイプ適した段差向いている人
ゴム製一体成型15〜30mm敷居が高く、プレートを動かさず据え置きにしたい人
樹脂製中空10〜25mm掃除のたびに外したい人、幅を連結して伸ばしたい人
薄型マット一体10mm以下ドア下の隙間が狭く、プレートの厚みを出せない場所に敷く人
いずれも不向き30mm超助走距離が足りない場所。段差側の工事や別の動線を検討

表に入らない条件が一つあります。

ルンバの帰還です。

ホームベースが段差の向こう側にあると、ルンバは毎回この斜面を往復します。

上りは越えられても、下りで車体が跳ねて向きを見失うことがあるので、ホームベースはなるべく段差をまたがない側に置いてください。

100均材料での自作は、段差の高さで可否が割れる

「ルンバ 段差スロープ 100均」という探し方をする人がいますが、100円ショップで段差解消プレートそのものが安定して置かれているわけではありません。取扱いは店舗や時期で変わるので、あるものを組み合わせて自作する前提で考えることになります。

10mm以下なら、薄いマットの重ね貼りで作れる

EVA製のジョイントマットやコルクシートを階段状に重ねて、段差の手前に貼る方法です。

1枚ごとに奥行きを数cmずつずらして階段にすると、ルンバの前輪が一段ずつ乗り上げます。

切り口が直角に残るとそこで止まるので、カッターで斜めに削いでおきます。

固定には両面テープを使いますが、糊で貼るタイプは剥がすと床に跡が残るので、賃貸では貼る範囲を段差側の木部だけにとどめてください。

20mm以上を自作で作るのは難しい

高さが出ると、必要な奥行きが10cm以上になり、重ねたマットがルンバの重さでずれます。

ベニヤ板を斜めに切って作る方法もありますが、切断面の角度を一定に出す工具が要るうえ、板が薄いと人が踏んだときにしなって段差側が浮きます。

この高さなら市販品を買うほうが早く済みます。

ロボット掃除機のスロープ比較は?自作と市販を段差の高さで選ぶでは、自作と市販の分かれ目を高さ別に解説しています。

選んだあとにつまずく3つの失敗

プレートの幅が足りない

敷居の幅いっぱいに置かないと、ルンバが斜面の端から半分だけ乗り上げて斜めに傾き、そのまま停止します。ドア枠の内寸を測って、同じか少し短い幅の製品を選んでください。

スロープのずれ

ルンバは斜面を押しながら上がるので、置いただけのプレートは毎回わずかに段差から離れていきます。

離れると板と段差の間に隙間ができ、そこで前輪が落ちます。

段差側の面を両面テープか滑り止めシートで固定するか、自重のあるゴム製を選んでください。

ドアとの干渉

開き戸の下にプレートの厚みが大きいものを置くと、ドアが閉まらなくなります。

ドア下の隙間を測ってから、スロープの最大の厚みがその数値を下回る製品を選ぶ必要があります。

測るときは、ドアを閉じた状態で、ドアの下端から床までの隙間を測ってください。

ドアの敷居の段差は何ミリまで許せる?スロープとマットで迷ったらでは、敷居の段差に対する選び分けを解説しています。

段差解消プレートの手入れと替えどき

ルンバが毎日往復する場所なので、斜面の上には髪の毛やホコリが乗ります。

そのまま放置すると駆動輪が空転して乗り越えられなくなるので、月に一度は拭いてください。

ゴム製も樹脂製も水拭きできますが、裏面の滑り止めに水が残ると床との間に湿気がこもるので、裏返して乾かしてから戻します。

替えどきの判断は、斜面の角が丸く潰れたときです。

ゴム製は踏まれ続けると先端が反り返り、段差との間に隙間ができます。

樹脂製は中空部分がへこんだり、連結部にひびが入ったりしたら交換してください。

固定に使った両面テープの粘着が弱まってプレートが動くようになった場合は、本体はそのままでテープだけ貼り替えれば済みます。

よくある質問

ルンバが段差解消プレートの上で止まってしまいます

斜面の途中で止まるなら傾斜が急すぎます。

プレートの奥行きを測って、段差の高さの5倍未満なら、より長い製品に替えてください。

頂点で空転する場合は、ルンバの底面が斜面の頂点に当たっている状態なので、傾斜がより緩やかな製品に替えてください。

ルンバ段差解消プレートは、人が踏んでも大丈夫ですか

製品の耐荷重表示を確認してください。

樹脂製の中空タイプには、ロボット掃除機の重量を想定した軽荷重向けのものがあり、人が全体重をかけると割れることがあります。

生活動線にあたる場所には、耐荷重が明記された製品を選んでください。

カーペットの段差にも使えますか

カーペットの縁は柔らかく、プレートを置くと端が沈んで隙間ができます。

毛足の短いタイルカーペットなら、縁をバインダーテープで押さえてからプレートを置くと安定します。

毛足の長いラグの場合は、ルンバの設定でそのエリアを進入禁止にするという選び方もあります。

段差が30mmを超える場所はどうすればよいですか

30mmを超えると必要な奥行きが15cm以上になり、室内ではスロープが通路をふさぎます。この高さの段差は、ルンバを部屋ごとに分けて運用するか、段差側の施工で対応することになります。

まとめ

ルンバ段差解消プレートを選ぶ出発点は、段差の高さと手前に取れる奥行きの2つです。

高さの5倍以上の奥行きが確保できる形状なら傾斜が緩やかになり、10mm以下の浅い段差ならマットを重ねる自作でも通ります。

20mmを超えるなら、ゴム製か樹脂製の市販品を選び、段差側にずれないよう固定するところまでやってください。

名前が「プレート」でも「スロープ」でも構造は同じなので、見るのは断面の形と幅、そしてプレートの厚みです。ぜひ本記事のタイプ別の比較表と採寸の手順を参考に、ご自宅の敷居に合う1枚を選んでください。

この記事を書いた人

KAGUASHI編集部
あなたへのおすすめ