シリコンキッチンマットは何年もつ?厚みと耐熱の目安を確かめる
油はねや水はねを拭くだけで済ませたいキッチンでは、シリコン製をうたうマットが定番になりつつあります。ただ、「シリコンで検索したのに薄いシートと厚手が同じ並びで出てくる」「何年もつのか、耐熱はどこまでなのかが読めない」と迷う声も多いところ。
厚みや実寸を確かめずに選ぶと、コンロ前で足元が波打つ、扉の開閉に引っかかる、想定より早く縁がめくれるといった不具合につながります。本ページでは、「シリコン」表示が指す素材の実際・厚みと実寸の読み分け・自分の台所に合う一枚を決める手順まで、順を追って整理します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
シリコンキッチンマットの「シリコン」は何を指す表示なのか
まず用語から整理します。
正確には、シリコン(silicon)はケイ素という元素の名前で、シリコーン(silicone)はケイ素と酸素を骨格にした合成樹脂・合成ゴムの総称です。
日用品の売り場ではどちらもカタカナで「シリコン」と書かれるため、区別されないまま流通しています。
問題は、キッチンマットの場合「シリコン」が素材そのものを指すとは限らない点。
「シリコーン加工」「シリコンコーティング」という表記は、別の基材の表面に処理を施したという意味です。
基材がポリエステルの布ということもあります。
単位の使い分けも押さえておきます。
外寸はcm、厚みはmm、耐熱・耐寒は℃で書かれるのが一般的です。
厚みだけがmmなので、「3」という数字を見たときにcmと読み違えないようにしてください。
3mmと3cmでは別物です。
マット選びの全体像から確認したい場合は、サイズと素材から選ぶキッチンマットの基本もあわせて見ておくと、素材の位置づけが分かりやすくなります。
素材表示の3タイプと厚みの読み分け
商品ページの素材欄に書かれる表記を、意味と向く人で並べます。
| 表記 | 意味 | 該当する人 |
|---|---|---|
| シリコーンゴム/シリコーン100% | ケイ素系のゴム。可塑剤を使わずに柔らかさを出せる素材 | 耐熱性を重視する人、床材への影響をできるだけ減らしたい人 |
| TPE/熱可塑性エラストマー | ゴムのように伸びる樹脂。軽く、クッション性を出しやすい | 踏み心地の柔らかさを優先する人 |
| PVC/塩化ビニル/塩ビ | 透明・半透明タイプに多い素材。柔らかくするため可塑剤を含む製品がある | 床の色を隠したくない人、拭ける透明タイプを探している人 |
| シリコーン加工/シリコンコーティング | 表面処理の呼び名。基材は別素材 | この表記だけで素材を判断してはいけない |
透明タイプの多くはこの表のPVCに当たります。見た目の近い製品同士でも中身が違うので、透明キッチンマットと布タイプの違いを先に確認しておくと迷いが減ります。
厚みの数字が意味すること
厚みは踏み心地だけの話ではありません。
数字が大きくなるほど床との段差が増え、ドアや引き出しの下に干渉する可能性が上がります。
逆に薄いほど段差は小さいものの、巻きぐせが残りやすく端がめくれやすい。
硬さの指標であるゴム硬度は、キッチンマットではほとんど表記されません。
触れないなら厚みで代用して考えることになります。
自分に合うシリコンキッチンマットを決める手順
順番があります。素材から選ぶと後戻りします。
1.敷く範囲の実寸を測る
シンク前の端からコンロ前の端まで、床の上をメジャーで測ります。
壁側ではなく、実際にマットが接する床の直線距離。
冷蔵庫の扉が開く軌道も一緒に確認します。
長い辺が2m前後になるなら、幅240cmを選ぶ前の実寸の測り方で余りの出方を見ておくと安全です。
角のあるレイアウトなら、1枚で回すか2枚に分けるかを先に決めます。
判断材料はL字キッチンでのマットの敷き方にまとめています。
2.厚みの上限を決める
食洗機の扉、シンク下の引き出し、キッチンの出入口ドア。
この3か所の下端と床のすき間を測り、いちばん狭い数値より小さい厚みを上限にします。
ここを飛ばすと、届いてから扉が擦ります。
3.床材で素材を絞る
ワックスを塗った複合フローリング、クッションフロア、無垢材では、樹脂マットとの相性が変わります。
可塑剤を含む製品を長期間敷いたままにすると、床側にベタつきや変色が出ることがあります。
心配なら、可塑剤を使わないシリコーンゴム系を選ぶか、目立たない場所に数日置いて様子を見てから全面に敷いてください。
4.耐熱と手入れの方法を確認する
コンロ前まで覆うなら耐熱温度の表記を見ます。
床暖房やホットカーペットの上に敷く場合は、耐熱温度とは別に「床暖房対応」の可否表示があるかを確認します。
この2つは同じ意味ではありません。
同じ「45×240cm」でも実寸がずれる理由
表記どおりに届かない、と感じる原因はいくつかあります。
ひとつは公差。
樹脂製のマットは押し出しや型で成形するため、縁のR加工やエンボスの分だけ数mm前後する製品があります。
もうひとつはカット可能タイプで、この場合の寸法はカット前の最大寸です。
使う人が切って合わせる前提なので、余る方向に作られています。
幅の刻みがメーカーごとに違うのも理由です。
45cm・50cm・60cmといった区切りは業界共通の規格ではなく、各社が想定するキッチンの通路幅から決めています。
対面キッチンを想定した製品は幅が広めに設定される傾向があります。
同じ「標準サイズ」でも数字が一致しないのはこのためです。
サイズ展開の考え方が店ごとに違う点は、ホームセンターと他店のサイズ展開の差を見ると分かりやすいはず。
ロール状で届いた直後は、巻きぐせで短く見えることもあります。数日平らに置いてから測り直してください。
サイズや厚みが合わないキッチンマットで起きること
短すぎる場合、シンク前とコンロ前をつなぐ部分に床が露出します。
水がいちばん落ちるのはその境目。
マットを敷いた意味が薄れます。
長すぎる場合は壁際で端が反り上がります。
硬めの樹脂マットは布のように折りたためないので、反った部分がずっと立ったまま。
つま先が引っかかる原因になります。
厚すぎれば扉が擦り、薄すぎれば端がめくれる。
どちらも毎日のストレスになります。
とくにキッチンチェアや台車を使う家庭では、薄い製品は脚の跡が付いたり、角から裂けたりすることがある。
使う道具まで含めて厚みを決めてください。
床材との相性が合わなかった場合の実害は、剥がしたときに初めて見えます。定期的にめくって床の状態を見る習慣があると、被害が広がる前に気づけます。
シリコン製と書かれた表示はどこで確認できるか
通販なら、商品ページの「仕様」「商品情報」欄です。レビュー欄の記述ではなく、この表を見てください。確認する項目は5つ。
- 素材(シリコーンゴム/TPE/PVCのどれか、または「加工」なのか)
- サイズ(cm。カット可能かどうかの注記も)
- 厚み(mm)
- 耐熱温度(℃)と床暖房対応の可否
- お手入れ方法(拭き取りのみか、水洗い可か)
店頭で買うなら、パッケージ裏面の品質表示ラベルに同じ内容が印刷されています。
ラベルが「合成樹脂」としか書いていない製品もある。
その場合は素材の特定ができないので、床材が気になる人は避けるか、メーカーに問い合わせるのが確実です。
拭けるタイプと洗えるタイプの表示の違いを比べておくと、仕様欄のどこを見ればいいか掴めます。
よくある質問
シリコンとシリコーンは違うものですか
本来は別語です。
シリコンはケイ素という元素、シリコーンはケイ素を骨格にした樹脂やゴムを指します。
ただし日用品の商品名では区別されずに使われているため、表示だけでは判断できません。
素材欄の正式名称を見てください。
床暖房の上に敷けますか
「床暖房対応」と明記された製品を選んでください。
耐熱温度の数値が高くても、それは一時的な熱への耐性を示すもので、長時間の加熱に耐えるかどうかとは別の話です。
表記がない製品を敷いて熱がこもると、床側にも影響が出る可能性があります。
洗濯機で洗えますか
樹脂系のマットは基本的に拭き取りで手入れするタイプです。
水洗い可の記載があれば手洗いできますが、洗濯機の使用を認めている製品は多くありません。
丸洗いしたいなら布製を検討したほうが早い。
判断に迷うなら洗えるタイプと拭けるタイプの比べ方を見てから決めてください。
まとめ
「シリコン」の表示は素材を一意に特定しません。
シリコーンゴム、TPE、PVC、そして別素材への表面加工までが同じ言葉で並びます。
だから素材名から入らない。
手順は、敷く範囲の実寸を測り、扉や引き出しのすき間から厚みの上限を決め、床材に合わせて素材を絞り、最後に耐熱と手入れ方法を確認する。
この順番なら候補は自然に絞れます。
仕様欄に素材・サイズ・厚み・耐熱・手入れの5項目が書かれていない製品は、判断材料が足りないと考えてください。



