キッチンマットは拭けるタイプが楽?洗えるタイプとの違い
キッチンマットの売り場では、同じ棚に「拭ける」と「洗える」の2種類が並んでいます。
写真はどちらも同じ長方形で、違いはマットの裏面と素材にあります。
拭けるタイプはPVCなどの樹脂製で、水はねをその場でサッと拭き取る作りです。
洗えるタイプは布製で、吸水した汚れを洗濯機や手洗いで落とします。
手入れの手間をどこに置くかで、選ぶべきタイプが変わります。
本記事では、2つのタイプの構造の違い・床材との相性・キッチンマットのサイズの測り方・カビとへたりの対処まで解説します。

KAGUASHI編集部
商標登録番号:第6806912号
KAGUASHIは家具のソックスチェアやキャスターストッパーなど家具の脚を保護するカバーを販売している国内ブランドです。当サイトでは販売中の製品や使用アイデアなどをご紹介いたします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
キッチンマットは何を守るための敷物か
キッチンマットは、シンクやコンロの前の床を、水はね・油はね・調理中に落とした食材から守るために敷く細長いマットです。台所の作業動線に合わせて幅45〜60cm、長さ120〜270cm程度の横長の形が多く、一般的なラグやバスマットとは寸法の考え方が違います。
似た言葉としてダイニングラグがありますが、こちらはテーブルと椅子の下に敷くもので、椅子を引く音や食べこぼしを受け止める役目です。キッチンマットは立ち作業の足元に敷くので、長辺方向にシンクからコンロまでをカバーできるかどうかが寸法選びの基準になります。
もう一つの役割が、立ち続ける足への負担をやわらげることです。
クッション性のある厚手のものは、硬いフローリングやタイルの上に立つより足裏の当たりが柔らかくなります。
ただし「疲れなくなる」と言える性質のものではなく、床の硬さの感じ方が変わるという範囲で考えてください。
拭けるタイプと洗えるタイプ、違いは水の受け方にある
キッチンマットの素材は大きく分けて、PVC(塩化ビニル)などの樹脂製と、ポリエステルや綿を使った布製の2タイプです。この違いが、そのまま手入れのしかたを決めています。
樹脂製(拭けるタイプ)
表面が樹脂のフィルムやシートになっていて、水や油を吸いません。
水はねは表面にとどまるので、布やキッチンペーパーで拭き取ります。
醤油や油をこぼしても繊維に染み込まないため、シミになりにくい作りです。
透明のものは床の色柄をそのまま見せられるので、フローリングの見た目を変えたくない場合に選ばれます。
透明タイプで起きやすい床とのあいだの湿気やベタつきについては、透明キッチンマットのデメリットで解説しています。
代償として、水を吸わないので飛んだ水は拭くまで表面に残ります。
裸足で歩けば足裏が濡れますし、放っておけば踏んで滑ることもあります。
また樹脂は時間とともに硬くなり、端が反ってくることがあります。
布製(洗えるタイプ)
パイルや起毛が水を吸い込むので、飛んだ水は足裏に付きません。
踏み心地が柔らかく、冬場に足元が冷たく感じにくいのも布製の性質です。
そのかわり、吸った水と油はマットの中に残ります。
洗濯で落とす前提の作りなので、洗える頻度が確保できるかどうかが現実的な判断材料になります。
洗濯機に入れられるかどうかは製品ごとの表示次第で、滑り止め加工があるマットの裏面は洗濯機の使用を禁じているものもあります。
縮みや裏面の加工の劣化が気になる場合は、洗えるキッチンマットの洗濯表示の読み方で解説しています。
水はね対策としてどちらを取るかで迷っているなら、吸水タイプと拭けるタイプの比べ方も判断材料になります。
タイプ別の向き不向きを一覧で見る
同じキッチンマットでも、立っている時間と掃除のしかたで向くものが変わります。
| タイプ | 手入れ | 向いている人 |
|---|---|---|
| PVC製の薄手シート | 拭き取り | 油はねが多く、毎回すぐ拭きたい人。床の色を変えたくない人 |
| クッション入りの厚手PVC | 拭き取り | 立ち仕事が長く、床の硬さが気になる人 |
| ポリエステルの薄手ラグ | 洗濯 | 裸足で歩き、足裏が濡れるのを避けたい人 |
| 綿・ループパイルの厚手 | 洗濯 | 足元の冷えが気になる人。洗い替えを用意できる人 |
| 撥水加工した布製 | 拭き取りと洗濯の両方 | 手入れの手間を分散させたい人 |
デザインを優先する場合も、掃除のしやすさはマットの素材によって変わります。
柄の入った布製は食材のかけらが目立たないので、掃除機をかけるのが後回しになりやすい点に注意してください。
見た目と手入れの両方を取りたいときの考え方は、おしゃれなキッチンマットの素材選びで解説しています。
キッチンマット選びは床材の確認から始める
最初に確かめるのは、敷く床が何でできているかです。複合フローリング、クッションフロア、タイル、無垢材のどれなのかで、使えるマットの裏面が変わります。
床材とマットの裏面の組み合わせ
マットの裏面には、ノンスリップ加工のゴム系、吸着加工、何もない置くだけの3種類があります。
ゴム系の裏面は、クッションフロアやワックスを塗った床と長期間密着すると変色が出ることがあります。
無垢材も同様で、塗装の種類によって反応が変わります。
目立たない場所にしばらく置いて確かめてから全面に敷くようにしてください。
糊で貼る粘着テープでマットを固定するのは、剥がすときに床の表面材ごと持ち上げることがあるので賃貸では使わないでください。
厚みは床暖房とドア下から決まる
クッション性を求めると厚手になりますが、床暖房の上に敷くなら製品表示を確認してください。
床暖房対応と書かれていない厚手の樹脂マットは、熱で変形したりにおいが出たりすることがあります。
表示のないものを使えると考えないでください。
キッチンの入口に扉や引き戸がある場合は、床から扉の下端までの隙間も測ってください。
厚手のマットを敷くと扉が擦れて開かなくなります。
段差がある場合は、マットの端に足先が当たってつまずく位置にならないかも見ておきます。
キッチンマットのサイズは3か所を測って決める
キッチンマットのサイズは、カタログの寸法から選ぶのではなく、実際に測った数字から逆算します。測るのは次の3か所です。
- シンクの端からコンロの端までの長さ(長辺の必要量)
- 調理台の前面から後ろに置いた家具や通路までの距離(短辺の上限)
- 扉や引き戸の下端までの高さ(マットの厚みの上限)
長辺は、作業で立つ範囲をカバーできる長さにします。
シンクとコンロが離れている対面キッチンでは、240cmや270cmの長いものが必要になります。
短辺を広く取りすぎると、冷蔵庫の扉や引き出しの開閉でマットの端が巻き上がります。
サイズ展開は販売店によって差があり、長さの刻み方や幅の選択肢が店ごとに違います。測った寸法に合うものが見つからないときの探し方は、カインズのキッチンマットのサイズ展開とニトリのキッチンマットの選び方で解説しています。
キッチンマットのデメリットと、敷かない選択
キッチンマットには、床を守るかわりに手間が増えるという面があります。
布製なら洗濯の回数が増え、樹脂製なら拭き取りを続ける必要があります。
どちらも放置すれば、マットの下と表面に汚れがたまります。
とくに樹脂製は水を通さないので、マットと床のあいだに入った水分が逃げません。
マットの裏面が結露して、床との接地面に黒い点が出ることがあります。
発生の仕組みと乾かし方は、キッチンマットのカビの原因で解説しています。
マットをやめるという判断もあります。
床がタイルやクッションフロアで、水をこぼしてもその場で拭ける環境なら、マットがなくても床材は傷みにくいです。
新聞紙やフロアタイルで代用する方法を含めて、敷かない場合の選択肢はキッチンマットの代わりになる物で解説しています。
手入れと買い替えの目安
樹脂製は、週に一度は持ち上げて、マットの裏面と床の両方を拭き、乾かしてから戻してください。
これをしないと、裏面にたまった汚れがそのまま床に残ります。
端が反り上がってきたら、踏んだときにめくれてつまずく位置になるので交換を考える時期です。
表面に細かな傷が増えて汚れが落ちにくくなるのも替えどきの目安になります。
布製は、洗濯表示に従って洗います。
滑り止め加工のある裏面は、洗濯と乾燥の熱で加工が弱まり、洗うたびにずれやすくなっていきます。
パイルが寝てしまって水を吸わなくなったら、吸水の役目を果たせません。
洗い替えを2枚用意しておけば、乾くのを待つあいだも床を守れます。
どちらのタイプも、マットの下に砂やかけらが入ったまま踏み続けると、床の表面に擦り傷が付くことがあります。掃除機をかけるときは、マットの上だけでなく下も確認してください。
よくある質問
キッチンマットは敷いたほうがいいですか
床材と調理の頻度で変わります。
無垢材や複合フローリングで揚げ物や炒め物をする頻度が高いなら、油はねが床に染みるのを防ぐ意味があります。
タイルやクッションフロアで、こぼしたらすぐ拭ける環境なら、敷かずに床を直接掃除するほうが手間が少なくなります。
キッチンマットは布とビニールのどちらがいいですか
裸足で立つかどうかで決めてください。
裸足なら、飛んだ水を吸う布製のほうが足裏が濡れません。
スリッパを履いて調理し、油はねを毎回拭き取りたいなら樹脂製が合います。
洗濯機を回す回数を増やしたくない場合も樹脂製です。
拭けるタイプのキッチンマットのデメリットは何ですか
水を吸わないので、飛んだ水は拭くまで表面に残ります。
濡れた部分を踏むと足が滑ることがあるので、調理中に水が飛んだら気づいた時点で拭き取ってください。
また床との接地面に湿気がこもりやすく、定期的にめくって乾かす手入れが必要です。
キッチンマットがずれるときはどうすればいいですか
まずマットの裏面と床を拭いて乾かしてください。
裏面のノンスリップ加工に油やほこりが付くと、止まる力が落ちます。
それでもずれる場合は、床材に対応した滑り止めシートを下に挟む方法があります。
糊で貼るテープは床に跡を残すので、賃貸では使わないでください。
床暖房の上でキッチンマットを使えますか
製品に床暖房対応と表示されているものだけを使ってください。
表示のない厚手の樹脂マットは、熱がこもって変形することがあります。
布製も、厚いものは熱を遮るので床暖房の効きが落ちます。
まとめ
キッチンマットの選び分けは、拭き取りと洗濯のどちらを続けられるかという一点に集約されます。まず床材とマットの裏面の相性を確かめ、測った3か所の寸法で候補を絞ったうえで、油はねをその場で処理したいなら樹脂製、裸足で立つ時間が長いなら布製と選んでいくと、売り場で比べる対象が少なくなります。
樹脂製はマットの下をめくって乾かし、布製は洗って乾かす手入れが必要です。ぜひ本記事のタイプ別の一覧表と採寸の3か所を参考に、自分の台所に合う1枚を選んでください。




