キッチンマットは撥水と防水どっち?水はねの落ち方で比べた
シンク前やコンロ周りに敷くキッチンマットは、水はねや油はねから床を守るために使われています。しかし、「洗っても輪ジミが残る」「撥水と書いてあったのに水が染みてしまった」と、思ったほど水を弾いてくれないと感じている人は少なくありません。
染み込んだ水分はにおいやカビの原因になり、下のフローリングを変色させてしまうことも。
マットの買い替えも早まります。
本ページでは、撥水と防水の違い・表面素材と構造ごとの向き不向き・選ぶときに失敗しやすいパターンまで、順に解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
撥水キッチンマットで最初に決める軸は表面素材
撥水と書かれた製品は、大きく「そもそも水を吸わない素材」と「吸う素材に加工をかけたもの」に分かれます。同じ売り場に並んでいても、中身はまったく別物です。
塩ビ(PVC)や、ポリウレタンをコーティングしたシート状のマットは、表面自体が水を吸いません。
落ちた水滴は玉になって残るので、布巾で一拭きすれば終わり。
いっぽう、ポリエステルやアクリルの布地に撥水加工をかけたタイプは、加工が効いているうちは水をはじきますが、踏みつけて圧がかかると繊維の隙間から入ります。
もうひとつ見るのが裏面です。
マットは水を受け止めても、動いてしまえば意味がない。
裏面が全面ラバーのもの、点状の滑り止めが付いたもの、不織布だけのものがあり、止まり方が違います。
ただし、どの製品でも「絶対に滑らない」とは言えません。
床材の状態や足の当たり方で変わります。
マットの基本的な選び方はサイズと素材から見るキッチンマットの選び方にまとめています。
「撥水」と「防水」は同じ意味ではない
ここを取り違えると、買ったあとに落胆します。撥水は表面で水をはじく性質のこと。防水は水を通さないこと。別の話です。
撥水加工の布マットは、水滴が丸まって転がるうちは効いています。
ただし、その水滴の上に立てば話が変わる。
荷重がかかると加工の隙間から水が入り、裏まで抜けることがあります。
加工は摩擦と洗濯で少しずつ落ちるものなので、買った日と半年後で挙動が違うのも普通です。
一方、塩ビシートのように素材自体が水を通さないタイプは、表面に関しては防水に近い振る舞いをします。
ただしこちらにも弱点がある。
マットの端から水が回り込むと、裏側に水が溜まって逃げ場がなくなります。
表面が優秀なぶん、下の環境が悪化しやすい。
表示に「撥水」とだけあるのか「防水」とあるのかは、必ず商品ページで確認してください。
撥水キッチンマットの種類と構造の違い
塩ビ・PUなどのシートタイプ
表面がのっぺりしたシートで、水も油も吸いません。
拭けば元通りになるのが最大の特徴です。
厚みは薄手から数ミリまで幅があり、薄いほど扉の開閉に干渉しにくい。
ただし素材によっては、床の表面と長期間密着することで変色や跡が残ることがあります。
とくに無垢材やクッションフロアでは、まず目立たない場所で数日試すのが安全です。
油はねが多い家で拭けるマットと布製を比べた場合の判断材料も合わせて見てください。
透明ビニールタイプ
床の見た目を変えずに保護したい人向け。
厚手のものは形状を保ちやすく、薄手は丸めて収納しやすい。
ただし、へたりやベタつき、床への張り付きが起きることがあります。
詳しくは透明タイプと布製マットの違いで整理しています。
布地に撥水加工をかけたタイプ
足触りが柔らかく、冬でも冷たくない。
デザインの選択肢も広い。
水は弾きますが、油や調味料はシミになりやすく、こぼしたら早めに拭く前提の素材です。
洗濯機で洗える製品が多いのも利点。
タイルカーペット・ジョイントタイプ
小さなパネルを並べて敷くもので、汚れた一枚だけを外して洗える構造。
キッチンの形が変則的でも敷き詰めやすい。
継ぎ目に水や油が入るので、定期的に外して裏を確認する手間はかかります。
タイプ別に向いている人と向かない人
| タイプ | 水がついたときの扱い | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| 塩ビ・PUシート | 拭き取りで完結 | 揚げ物や炒め物が多い/洗濯を増やしたくない | 足元の柔らかさを重視する/床材が変色に弱い |
| 透明ビニール | 拭き取りで完結 | 床のデザインを隠したくない | 厚みや反りが気になる/端のめくれを許容できない |
| 撥水加工の布 | はじくが、踏むと染みる場合あり | 洗濯機で丸洗いしたい/足触り重視 | 油はねが多い/こぼしても放置しがち |
| タイルカーペット | 汚れた一枚だけ交換・洗浄 | キッチンの形が特殊/部分的に汚れやすい | 継ぎ目の手入れが面倒に感じる |
迷ったら、汚れの中心が「水」か「油」かで切り分けます。
水中心なら布の撥水加工でも足ります。
油が飛ぶ環境なら、拭けるシート系のほうが後悔が少ない。
撥水を選んで失敗しやすいパターン
まず多いのが、撥水と書いてあれば汚れが全部落ちると思ってしまうケース。
撥水は水に対する性質で、油に対する性能は別です。
油をはじくのは撥油加工で、両方を明記した製品ばかりではありません。
次が厚み。
しっかりしたシートを選んだら、食洗機の扉や引き出しが当たるようになった。
これは開閉部の下にマットの端が入る配置でよく起きます。
段差につまずく可能性もあるので、扉の下端と床の隙間は先に測っておく。
三つめが、裏面と床材の相性です。
滑り止めのゴムやシリコンが床に長期間触れ続けると、跡や変色が出ることがあります。
賃貸で原状回復を気にするなら、定期的にずらして裏を確認する運用にしてください。
最後が湿気。
表面が水を通さないマットは、下に入った水分が乾きません。
キッチンマットのカビが起きる条件を踏まえて、月に一度はめくって床を乾かす習慣を作るほうが現実的です。
そもそもマットを敷かない選択肢を検討するならキッチンマットの代わりになる方法も比べてみてください。
サイズと丈はどう合わせるか
幅は45cm・60cm・80cm前後、長さは120cm・180cm・240cm・270cmあたりが流通の中心です。
まず測るのは、シンクの端からコンロの端までの距離。
ここが濡れる範囲の主戦場になります。
幅は「立ったときにかかとが床に着かない」ことを基準にすると外しません。
60cm前後あれば多くの人はマットの中に収まります。
45cmは通路が狭い家向け。
ただし足を引いたときに後ろが床、という状態になりやすい。
サイズ表記は「45×240」のように書かれますが、幅と長さのどちらが先かは製品で異なります。
数字の小さいほうが幅、と決めつけず、商品ページの図で確認してください。
加えて、シート系には「カットして使える」と記載のあるものがある。
変則的な間取りなら、この記載の有無が効きます。
サイズ展開の幅は販売店によって差があります。長さ270cm以上や特殊幅を探すなら、カインズのサイズ展開やニトリの拭ける・洗えるシリーズのように、店ごとのラインナップを見比べたほうが早いこともあります。
撥水性能を長持ちさせるお手入れ
シート系は日々の拭き取りが基本です。
中性洗剤を薄めて拭き、洗剤が残らないよう水拭きで仕上げる。
除光液やアルコール、研磨剤入りのクリーナーは表面を曇らせることがあるので、まず表示を確認してください。
布の撥水加工タイプは、洗濯表示に従って洗います。
柔軟剤は繊維に膜を作るため、撥水加工と相性が良くない場合がある。
メーカーが「柔軟剤を避ける」と案内している製品もあるので、タグの記載を優先してください。
洗濯後に撥水が落ちたように感じても、乾燥で回復することがあります。
加工の種類によって、熱を加えると性能が戻る設計のものがあるためです。
ただし高温乾燥に対応していない素材もある。
ここも表示次第です。
へたりの見極めは、裏面と厚みで判断します。
裏の滑り止めがつぶれて平らになったら、動きやすくなっているサイン。
デザイン性と手入れのしやすさを両立させたいなら、おしゃれさと掃除しやすさの両立の考え方も参考になります。
よくある質問
撥水マットなら食洗機の水漏れも受け止められますか
受け止められるとは言えません。
撥水は表面の性質で、量の多い水は端から回り込みます。
水漏れが心配な場所には、防水パンや専用の受け皿など、別の対策を組み合わせてください。
撥水加工は自分で追加できますか
市販の撥水スプレーを使う方法はあります。
ただし、対応素材はスプレー側の表示で決まっており、すべての布に使えるわけではありません。
裏面の滑り止め部分にかかると、止まり方が変わることもあります。
床暖房やホットカーペットの上で使えますか
製品によります。
塩ビ系は熱で柔らかくなったり変質したりすることがあるため、「床暖房対応」の表記があるものを選んでください。
表記がない製品を熱源の上で使うのは避けたほうが無難です。
撥水マットは滑りませんか
滑りにくくする工夫はされていますが、滑らないとは言い切れません。
床のワックスの状態、マット裏のホコリ、靴下の素材で変わります。
気になる場合は、専用の滑り止めシートを併用してください。
100円ショップでも撥水キッチンマットは買えますか
小さめのサイズなら扱いがあることがあります。
ただしキッチン全体を覆う長尺はサイズ展開が限られ、取扱いも店舗や時期で変わります。
長さが必要ならホームセンターや家具店のほうが選択肢は広くなります。
まとめ
撥水キッチンマットを選ぶときは、表面が「水を吸わない素材」なのか「吸う素材に加工をかけたもの」なのかを最初に見分けてください。前者は拭いて終わり、後者は洗って乾かす運用になります。
油はねが多い家なら拭けるシート系。
足触りと洗濯のしやすさを取るなら撥水加工の布。
どちらを選んでも、撥水は防水ではないという前提は変わりません。
マットの下は定期的にめくって乾かす。
これだけで、床とマットの寿命の両方が変わってきます。



