SHARE:

階段の滑り止めは犬の足腰を守れる?マットとテープを比べる

犬が階段を上るとき、後ろ足が一瞬空転して腰が流れることがあります。

下りるときは、前足がすべって首と背中が沈みます。

複合フローリングの階段は表面が硬くツルツルしているうえ、1段の奥行きが20cm前後しかなく、犬の爪や肉球が踏ん張る面を確保しにくい形です。

階段の滑り止めを犬のために入れるなら、人用の「踏み外し防止」とは選ぶ条件が変わります。

本記事では、犬の足腰に階段で何が起きるか、マットとテープの効き方の違い、踏み板への敷き方と素材の選び分けを解説します。

KAGUASHI編集部
商標登録番号:第6806912号

KAGUASHIは家具のソックスチェアやキャスターストッパーなど家具の脚を保護するカバーを販売している国内ブランドです。当サイトでは販売中の製品や使用アイデアなどをご紹介いたします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

犬が階段で踏ん張れないのは、肉球と硬い踏み板の相性

犬の足裏で地面をつかむのは肉球と爪です。

土や芝では爪が刺さって支えになりますが、ニスやシートで仕上げた階段の踏み板では爪が立たず、肉球だけで体重を支えることになります。

その肉球も、毛が伸びて覆われていたり乾燥していたりすると接地面が減ります。

平らな床と違い、階段では一段ごとに体を落として受け止める動きが入ります。

下りるときは前足に体重が集中し、前足がすべると首と背中が一気に沈みます。

上るときは後ろ足で蹴り出すので、後ろ足が空転すると腰が流れます。

短い脚で胴が長い犬種や、体重が増えてきた犬、シニア期に入った犬ほど、この踏ん張りの負担が大きくなります。

すべること自体に加えて、犬が階段を怖がって助走をつけ、最後の数段を飛び降りる癖も出ます。

着地の衝撃が前足と腰にかかるので、階段の滑り止めを考えるときは「足が流れない」ことと「飛ばずに一段ずつ下りられる」ことの両方を見てください。

なお、歩き方がおかしい、段差を避ける、後ろ足を引きずるといった様子が続く場合は、グッズで対処せず動物病院に相談してください。

犬の足腰を守るなら、踏み面の前側を面でふさぐ

犬向けに階段の滑り止めを選ぶときの条件は、人向けとは重なりません。

人は靴下やスリッパの裏が接地するので、細いテープ1本でも足裏のどこかが当たります。

犬は肉球という小さな点で着地するため、幅の狭いテープだけでは爪や肉球が外れる場所ができます。

必要な面積は踏み板の手前の端から奥へ広くふさぐこと

犬が体重をかけるのは踏み板の手前側で、下りるときも踏み板の端に近いところに前足を置きます。

踏み面の奥だけに滑り止めを置いても、犬の足はそこに乗りません。

踏み板の手前の端から奥へ向かって、幅の広い面でふさぐ形にしてください。

市販の階段用マットは奥行き20〜22cm、幅55〜65cm前後のものがあり、踏み板の実寸を測ってから選べば過不足を減らせます。

段鼻の処理でつまずきが変わる

踏み板の先端(段鼻)に段差ができると、犬の爪が引っかかります。

マットの厚みが7mmを超えると端の立ち上がりが目立つので、段鼻にかぶせて折り返せるタイプか、端が薄く加工されたタイプを選んでください。

テープ類は厚みが1mm前後なので段差になりにくい一方、幅が足りないという別の弱点が出ます。

マットとテープ、犬の階段ではどちらが向くか

どちらか一方が正解ではなく、犬の体格と階段の仕上げで向きが変わります。踏み面を広く覆えるのはマット、段鼻の一点を確実に止められるのはテープです。

比較点階段用マット階段の滑り止めテープ
覆える範囲踏み面を面でふさげる幅2〜5cmの帯だけ
犬の肉球との相性布やパイルに爪が沈んで支えになるざらつきで止めるので接地点が外れると効かない
厚み3〜10mm程度。段鼻に段差が出ることがある1mm前後で段差になりにくい
固定方法裏面の吸着加工、両面テープ、押さえ棒など糊で貼る粘着式が中心
汚れたとき外して洗えるものがある貼り替えになる

胴長の犬種や体重のあるシニア犬には、踏み面を広く覆えるマットのほうが向きます。

小型犬で踏み板の手前だけを使って上り下りしているなら、幅広のテープを2本並べて貼る形でも足が乗る面を作れます。

階段用マットとテープの構造差は階段の滑り止めはマットとテープどっちで解説しています。

犬の階段では裏目に出る仕様

人向けの売り場で選ぶと、犬には合わないものが混じります。

表面がツルツルした樹脂マット

塩ビ(PVC)の平らなシートは、水や皮脂が付くと人の靴下でもすべります。

犬の肉球は汗腺があって湿るので、つるりとした樹脂面では余計に踏ん張れません。

表面に目立つ凹凸があるタイプか、パイルのある布製を選んでください。

ループが長いパイル地

毛足の長いループパイルは、犬の爪が糸に入り込んで抜けなくなることがあります。

爪が引っかかった状態で踏み出すと、爪が割れたり体勢を崩したりします。

毛足の短いカットパイルや、目の詰まった平織りのものを選んでください。

置くだけのマットのずれと、強い粘着テープが床材に与える傷み

踏み板に置くだけのマットは、犬が勢いよく駆け上がったときに前方へずれます。

裏面に吸着加工があるものでも、ホコリや抜け毛が付くと吸着力が落ちるので、両面テープや押さえの併用を前提に考えてください。

反対に、強い粘着テープを無垢材やクッションフロアの階段に貼ると、剥がすときに表面の塗装ごと持っていくことがあります。

賃貸や無垢材では、目立たない1段で試してから全体に広げ、管理会社にも確認してください。

階段への敷き方は全段が基本、難しければ下から優先

階段の滑り止めが敷かれていない段が一段でもあると、犬はそこで足を取られます。上りと下りで踏む段が同じである以上、全段に敷くのが前提です。

ただし階段の形状や予算の都合ですべてを覆えないこともあります。

その場合は下から数段を優先してください。

下りてきた犬が勢いを殺せずに飛び降りるのは最後の数段で、着地の衝撃が大きいのもここです。

あわせて、踊り場と上り口の床にもマットを1枚置くと、階段へ入る前後で足が流れにくくなります。

貼り付け前には、踏み板のホコリと皮脂を固く絞った布で拭き、完全に乾かしてから貼ってください。

抜け毛が多い家では、貼った後も段鼻の際に毛がたまって浮きの原因になるので、掃除のたびに端を押さえ直すと持ちが変わります。

テープを剥がれにくく貼る手順は階段の滑り止めテープの貼り方で解説しています。

交換と洗い替えの考え方

犬が毎日何往復もする階段では、同じ位置ばかりが擦れて表面の毛羽が寝ます。

手で触って引っかかりが減ってきたら、滑り止めとしての働きは落ちています。

洗えるマットなら、同じサイズをもう1セット用意しておくと、洗っている間に裸の階段を犬が使わずに済みます。

粗相や吐き戻しがあったときも、すぐ外して替えられる形のほうが扱いやすいです。

素材と厚みは、犬の体重と階段の仕上げで決める

階段用マットの素材で多いのはポリエステルのパイル地です。繊維に爪先が沈むので肉球だけに頼らずに済み、洗濯機で洗えるものもあります。

タイルカーペットタイプは、マットの裏面が樹脂で硬めに作られているので、踏んだときに沈みにくく、犬が勢いよく踏んでもよれにくい形です。

コルクやゴム系の素材は表面の摩擦が大きく、爪が立たなくても肉球で止まります。においが気になる個体もいるので、最初は1段だけ置いて犬が乗るかを見てから広げると無駄になりません。

階段用マットの厚みは、犬の視点では3〜7mm程度が扱いやすい範囲です。

薄すぎると踏み板の硬さがそのまま伝わり、厚すぎると段鼻に段差ができて爪が引っかかります。

体重のある大型犬ほど衝撃は大きくなりますが、厚みで衝撃を吸収しようとするより、全段を途切れなく覆うほうが足の流れを抑えられます。

段鼻の立ち上がりが気になるなら、厚みのあるマットは段鼻に折り返してかぶせる形のものを選んでください。

よくある質問

犬が階段を使うなら階段の滑り止めは必ず必要ですか

階段の踏み板がフローリングやタイルのように硬く平らな仕上げで、犬が日常的に上り下りしているなら、足が流れる条件はそろっています。

すでにカーペット敷きの階段なら、毛足が寝ていないか、めくれていないかを確かめる程度で足ります。

使わせたくない階段には、ゲートで入れないようにするという選択もあります。

犬が階段のマットを噛んでしまいます

端をかじる癖がある場合、ちぎれた繊維や樹脂を飲み込む危険があります。

端が露出しない形にマットを踏み板いっぱいに合わせて敷くか、噛みにくい薄いテープ類に替えてください。

誤飲が疑われるときは、様子を見ずに動物病院に連絡してください。

爪切りだけで階段のすべりは収まりますか

爪が伸びすぎると肉球が接地しにくくなるので、爪と足裏の毛を整えることで接地の状態は変わります。ただし踏み板の表面そのものが硬くツルツルしている点は変わらないため、足まわりの手入れと階段の滑り止めは別の対策として考えてください。

100均のテープを階段の犬用に使えますか

幅2cm前後の滑り止めテープは、犬の肉球が乗る面としては狭く、1本だけでは踏む位置が外れます。

本数を増やして間隔を詰めれば面に近づきますが、糊の跡が段ごとに残る点も踏まえて判断してください。

100均のテープで足りる範囲は階段の滑り止めはダイソーのテープで足りるかで解説しています。

マットを敷いたら犬が階段を怖がるようになりました

踏み心地や色が変わると、段差の見え方が変わって足を止める犬がいます。全段をいっぺんに替えず、下の数段から敷いて慣らすか、床と色の差が小さいものに替えてみてください。

まとめ

犬の階段対策で見るのは、踏み面の手前側を面でふさげているかどうかです。

幅の狭いテープ1本では肉球が外れる場所が残るので、胴長やシニアの犬には踏み面を広く覆えるマット、小型犬で踏む位置が決まっているなら幅広テープを複数本という組み立てになります。

表面のツルツルした樹脂と、爪が入り込む長いループパイルは避けてください。

敷くのは全段が前提で、難しければ着地の衝撃が大きい下の数段からです。ぜひ本記事の比較表と踏み面・段鼻の確認点を参考に、お住まいの階段の実寸を測ってから選んでみてください。

この記事を書いた人

KAGUASHI編集部
あなたへのおすすめ