階段カーペットの滑り止めは必要?マットとどちらが滑りにくいか
カーペットには、階段1段ごとに置く吸着マットタイプと、段全体を覆うロールカーペットを現場で張る方法があり、前者は工具なしで15枚セットなどをそのまま置けます。
「階段 カーペット」と検索して出てくる吸着マットタイプでは、滑り止めの働きはカーペット本体ではなく、マットの裏面の吸着加工が担っています。
本記事では、階段カーペットに滑り止め加工が要るのかどうか、吸着階段マットとの違い、段の実寸の測り方、向かない階段の条件を解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
階段カーペットに滑り止め加工が要るかは、マットの裏面の仕様で決まる
結論を分けているのは、カーペット本体の毛足ではなくマットの裏面の作りです。
ロールカーペットを専門業者が階段に張る場合は、接着剤やタッカー(大型のホチキス)で踏み板に固定するので、カーペット自体に滑り止め加工は要りません。
固定が施工で済んでいるからです。
一方、自分で置くタイプは話が別になります。
1段ごとに置く階段マットを、裏面に何の加工もない状態で踏み板に載せると、踏み込んだ足の力で前方へずれます。
階段は水平な床と違って、力が前下方向にかかり続ける場所です。
そのため、置くだけのタイプには吸着加工かノンスリップ加工が付いているものを選んでください。
吸着と粘着は別の仕組み
吸着タイプは裏面の樹脂層が床の微細な凹凸に密着して止まるもので、糊を使いません。
剥がして洗い、また置けるのはこの仕組みのおかげです。
粘着タイプは糊で貼るので固定力は強い反面、剥がすときに床の表面材を持っていくことがあります。
賃貸の階段や、ワックスを塗った木の踏み板では、粘着テープで固定する方法は避けてください。
なお、吸着タイプでも跡が残らないとは言い切れません。
踏み板が無垢材やクッションフロア、あるいは古いワックス仕上げの場合、長期間貼ったあとに変色や艶の差が出ることがあります。
使う前に、いちばん下の段の壁際など目立たない場所で数日試してから全段に広げてください。
階段に敷くカーペットの3タイプと、それぞれ何が変わるか
売り場と通販で見かけるものは、張り方と単位で3つに分かれます。
吸着階段マット(1段ずつ置くタイプ)
段に合わせたマットのサイズとして、22×70cm前後や20×45cmの長方形が、15枚セットや踊り場付き17枚組で売られています。
工具が不要で、汚れた1枚だけ洗濯機で洗える製品もあります。
欠点は、段鼻(だんばな・踏み板の先端部分)が覆われず、そこだけ木が露出して滑りやすさが残る点です。
フリーカットのロングカーペット
幅60cmや80cmのロール状の製品を、必要な長さに切って使うタイプです。
廊下から階段の踊り場まで同じ柄でつなげたいときに使えます。
切り口の処理が必要で、裁断面がほつれる素材だと見た目が荒れます。
業者施工のロールカーペット
段鼻を含めて階段全体を包むように張る方法で、段鼻が露出する吸着マットと違い、段全体の見た目がそろいます。
費用は段数・階段の形状・素材で変わるため一律には示せませんが、材料費のほかに施工費がかかります。
費用を知りたい場合は、階段の段数と形(直線か折れ階段か)を伝えて複数社から見積もりを取ってください。
階段カーペットのタイプ別に、向いている人と向かない人
| タイプ | 固定のしかた | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| 吸着階段マット | マットの裏面の吸着層で置くだけ | 賃貸に住んでいる人、1枚ずつ洗いたい人、工具を使いたくない人 | 段鼻まで覆いたい人、踏み板がタイルや凹凸の強い素材の人 |
| フリーカットのロングカーペット | 裏面の吸着層か、別売りの滑り止めシート併用 | 廊下とつなげて同じ柄にしたい人、特殊な段幅の人 | 切り口の処理を自分でやりたくない人 |
| 業者施工のロールカーペット | 接着剤やタッカーで固定 | 段鼻まで含めた仕上がりを重視する人、持ち家で長く使う人 | 原状回復が必要な人、費用を抑えたい人、すぐ敷きたい人 |
階下に伝わる足音を抑えたい目的なら、厚手のものを選ぶ方向になります。
ただし階段で扱う音は床を伝わる固体伝搬音なので、薄い毛足のものを敷いても足音は残ります。
厚みと音の関係は階段の防音マットの厚みで解説しています。
マットとカーペット、階段でどちらが滑りにくいか
同じ製品を指して「階段マット」とも「階段カーペット」とも呼ぶ商品が多く、名前だけでは滑りにくさを比べられません。
比べる基準は2つだけです。
マットの裏面に吸着加工かノンスリップ加工があるかと、段鼻を覆う形状かどうかです。
裏面が止まっていなければ、毛足が長くても踏んだ瞬間にマットごと動きます。
段鼻が露出していれば、足の裏がそこに乗った瞬間だけ木の表面を踏むことになります。
段鼻を覆えるのは、業者施工で段全体を包む張り方です。
どちらを選んでも、階段での転倒を防げるとは言えません。
手すりがあるか、照明が足元まで届いているか、スリッパの底が摩耗していないかも合わせて確かめてください。
高齢の家族や小さな子どもが使う階段では、カーペットだけに頼らず手すりの設置を先に検討してください。
買う前に測る、階段の踏み板の実寸
セット販売の階段マットは枚数が固定なので、段数と、踏み板に合わせるマットのサイズを先に測らないと余りや不足が出ます。測るのは3か所です。
- 踏み板の奥行き(段鼻の先端から蹴込み板まで)
- 踏み板の幅(壁から壁、または壁から手すりの支柱まで)
- 段数(踊り場を1段と数えるかは製品の表記を確認)
折れ階段や回り階段には、三角形や台形の段が混ざります。この部分は長方形のマットでは覆いきれないので、フリーカットの製品を買って現場で切るか、その段だけ敷かない判断になります。
マットの厚みも測った数字と突き合わせてください。
厚手のものを敷くと、1段ごとの高さ(蹴上げ)がマットの厚みぶんだけ変わります。
全段に、マットの厚みが同じものを敷いて、段の高さを揃えてください。
段ごとに高さが違う階段は、踏み外しの原因になります。
階段カーペットで失敗しやすい選び方
マットのサイズだけ合わせて、マットの裏面を見ずに選ぶと、置くだけのタイプでは踏んだ力でずれる失敗につながります。
通販の商品写真は表の柄が大きく写り、裏面の吸着層の有無は説明文の中にしか書かれていません。
商品ページで「吸着」「ノンスリップ」「滑り止め加工」のいずれかの記載を探してください。
記載がなければ、別売りの滑り止めシートを下に挟む必要があります。
毛足の長いウール調のものを選んで、掃除で苦労するケースもあります。
階段は掃除機のヘッドを押し付けにくい場所で、毛足が長いと砂や髪が奥に入り込みます。
手入れの頻度を考えるなら、毛足の短いものか、洗濯機で洗える1枚単位のものが扱いやすいです。
犬や猫が上り下りする階段では、爪が毛足のループに入る素材を避ける必要があります。ペットの滑りを抑える目的で選ぶ場合の条件は階段のペット用滑り止めで解説しています。
階段カーペットの手入れと、替えどきの見分け方
吸着タイプの階段マットは、マットの裏面にほこりが付くと吸着力が落ちます。
ずれるようになったら、まず裏面を水で洗って乾かしてください。
吸着層が摩耗していなければ、これで吸着力は戻ります。
洗える製品はこの手入れが前提の設計になっています。
替えどきの目安は、裏面を洗っても踏んだときにずれるようになったときです。
表面側では、踏み面の毛が寝て光って見える、段鼻側の端がほつれてめくれる、という状態が出たら交換の時期です。
階段は1日に何度も同じ場所を踏むので、踏む位置だけが先にへたります。
全段を同時に替える必要はなく、傷んだ段の1枚だけ買い足せる製品もあります。ただし同じ品番でも染めロットで色が変わることがあるので、気になる場合は数枚まとめて予備を持っておいてください。
よくある質問
階段にカーペットを敷くデメリットは何ですか
掃除がしにくくなる点と、湿気がこもる点です。
階段は掃除機をかけにくく、毛足に入った砂やペットの毛が残ります。
吸着タイプを長く敷いたままにすると、踏み板とマットの間に湿気がたまり、においやカビの原因になります。
季節の変わり目に一度剥がして、踏み板側も拭いて乾かしてください。
階段のカーペットだけ張り替えられますか
業者施工のロールカーペットでも、階段部分だけの張り替えに対応する施工店があります。
ただし廊下と一体で張られている場合は、つなぎ目の処理が必要になるので範囲が広がります。
既存のカーペットの張り方(接着かタッカーか)と、下地の状態で作業量が変わるため、現場を見てもらってから見積もりを取ってください。
吸着階段マットは賃貸でも使えますか
糊を使わない吸着タイプなら、剥がして持ち出せる作りです。
踏み板の変色が不安な場合は、管理会社に確認してください。
粘着シールで貼るタイルカーペットは、賃貸の階段では使わないほうが無難です。
階段マットの枚数は15枚セットで足りますか
段数を数えてから判断してください。
15枚セットは15段前後の直線階段を想定したもので、踊り場のある折れ階段では形の合わない段が出ます。
踊り場付きのセットや、1枚単位のバラ売りを扱う製品を選ぶと調整できます。
階段マットの上に、さらにジョイントマットを重ねてもよいですか
階段では重ねないでください。
段差が増えて蹴上げが不均一になり、踏み外しの原因になります。
クッション性を足したいなら、重ねるのではなく厚手のものに替えてください。
平らな床で重ねる場合の条件はジョイントマットの上にカーペットを敷くときで解説しています。
まとめ
階段カーペットを選ぶとき最初に見るのは、表の柄ではなくマットの裏面に吸着加工があるかどうかです。
置くだけのタイプで裏面が止まっていなければ、毛足の長さに関係なく踏んだ力で前へずれます。
段鼻が覆われるかどうかも合わせて確認してください。
そのうえで、賃貸なら糊を使わない吸着タイプ、持ち家で仕上がりを重視するなら業者施工という分かれ方になります。
どちらを選んでも転倒を防げるとは言えないので、手すりや足元の照明と合わせて考えてください。
ぜひ本記事のタイプ別の比較表と踏み板3か所の測り方を参考に、自宅の階段に合うものを選んでください。





