転倒検知マットは効果ある?仕組みと向かない場面の見分け方
介護用の転倒検知マットを敷いたのに、ベッドから足を下ろしても鳴らない日があります。
反対に、布団を直しただけで鳴ってしまうこともあります。
転倒検知マットが反応しない原因は、マット内部のセンサーの不良だけではありません。
敷く位置が足の下りる側とずれている、本体との無線や配線がつながっていない、電池や電源が落ちている、感度が体重に対して合っていない、このあたりが先に疑う対象です。
本記事では、鳴らない原因の切り分け手順・原因別の対処・そもそも転倒検知マットが向かない場面の見分け方を解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
転倒検知マットが鳴らない原因は、センサー本体より外側にある
転倒検知マットの仕組みは、床に敷いた感圧式のマットに乗った圧力でスイッチが入り、ナースコールや受信機へ信号を送る、というものです。
この流れのどこか一か所が切れれば鳴りません。
センサー部分そのものの故障を疑う前に、マットを敷いた位置、配線や無線のつながり、受信機の電源や電池から確かめたほうが早く片付きます。
敷いた場所が足の下りる位置からずれている
ベッドから起き上がる向きは、夜間と日中で変わります。
壁側に向きを変えて下りた日は、マットの端をまたいで床に足が着くため、圧力がかかりません。
マットのサイズが幅60cm程度なら、またげる距離です。
鳴った日と鳴らなかった日の差が「どちら側から下りたか」で説明できるなら、原因はこれです。
本体や受信機とつながっていない
有線タイプはプラグの抜けかけ、無線タイプは受信機側の電池切れや電波の届かなさが起きます。
無線は壁や金属製のベッド柵をはさむと届く距離が落ちるので、マットは反応していても受信機まで信号が来ていない状態になります。
マットを手で強く押して受信機のランプが光るか確かめると、どちら側の問題か分かります。
感度が体重や踏み方に合っていない
感圧式のマットには作動する荷重の下限があります。
体重の軽い方がかかとだけをそっと着く下り方をすると、下限に届かず反応しません。
つま先から静かに着地する歩き方でも同じことが起きます。
自分でできる転倒検知マットの切り分け手順
原因を一つずつ消していけば、どこで止まっているかは絞れます。利用者がベッドにいない時間帯に、次の順で確かめてください。
| 確かめること | やり方 | この結果なら原因は |
|---|---|---|
| 受信機が生きているか | 電源ランプの点灯を見る | 消えていれば電源・電池 |
| マットが信号を出すか | 手のひらで中央を強く押す | 鳴らなければマットか配線 |
| どこまで届くか | マットを受信機の近くへ持って押す | 近くでだけ鳴れば電波の距離 |
| 荷重の下限 | 端にそっと片足を乗せる | 強く踏むと鳴るなら感度 |
| 位置 | 夜間に下りた側を家族に聞く | 反対側ならマットの位置 |
中央を強く押しても鳴らず、受信機のランプは点いているなら、マット本体か接続ケーブルに原因があります。手で押せば鳴るのに実際の起床で鳴らないなら、マットの位置か感度のどちらかです。
原因別に、転倒検知マットの直し方は変わる
位置ずれには、下りる側を広く覆う
マットを1枚しか使えないときは、足元側に横向きで置くのではなく、下りる側のベッドの横に長辺を沿わせる置き方にすると、その側のどの位置に足を下ろしても踏む面積が増えます。ベッド柵を片側だけ残して下りる向きを固定する方法もありますが、柵の位置を変えると起き上がり方そのものが変わるので、介助する方と相談してから動かしてください。
電池と配線は、鳴らなくなる前に替える
乾電池式の受信機は、残量が減ると送信を受け取れなくなります。
鳴らなくなってから気づく構造なので、交換日を決めて定期的に替える運用にしてください。
有線タイプは、マットの出口付近でケーブルが折れ曲がったまま家具の脚に踏まれていると、中で断線します。
感度は機種側の設定で変える
作動荷重を切り替えられる機種なら、低いほうへ設定します。
切り替えがない機種で体重が軽い方に使う場合は、マットを替えるしかありません。
センサーの反応荷重が仕様に書かれているので、購入前にその数値と利用者の体重を照らしてください。
手当てしても直らないときに考えること
マットを押せば確実に鳴るのに、実際の起床では鳴らない日が残るなら、マットの不良ではなく使い方と場面が合っていない状態です。
床に敷くタイプは、利用者がマットを避けて歩く、ずらす、めくって端に寄せるといった動きで無効になります。
認知症のある方がマットを異物と認識して片付けてしまう例もあります。
この場合はマットを替えても同じことが起きるので、ベッドの離床センサー(マットレスの下に敷く体重感知式)やクリップ式、赤外線式など、床に置かない方式へ切り替える検討に入ります。介護保険の福祉用具貸与の対象になる機種があるので、ケアマネジャーに相談してください。
次に選ぶときに見る、転倒検知マットの条件
買い替えるなら、仕様表で4点を照らしてください。
まず作動荷重の下限で、利用者の体重とかけ方に対して余裕があるかを見ます。
次にマットのサイズで、ベッドの長辺に沿わせられる長さがあるかを確かめます。
無線式なら通信距離が書かれているので、実際にベッドから受信機までの直線距離と、間に挟まる壁の枚数を測っておきます。
残る一つがマットの厚みです。
床置きのマットは、それ自体が段差になります。
厚みが5mmを超えると、すり足で歩く方にはつまずく対象になりますし、車椅子の前輪も乗り上げます。
転倒を知らせるために敷いたものが転倒の原因になっては本末転倒なので、薄く、縁が斜めに落ちている形状を選んでください。
仕様表の4点とは別に、敷く床材との相性も確認します。
マットの裏面がゴム系の滑り止め加工になっているものは、クッションフロアや無垢材の上で長期間敷きっぱなしにすると、変色が出ることがあります。
敷く前に目立たない場所で数日試すか、下に薄い当て布を挟んでください。
効果が薄い対処も知っておく
検索でよく出てくる手当てのうち、効きにくいものがあります。マットの上に別のラグを重ねて感度を上げようとする方法は、荷重が分散して反応が鈍くなる方向に働くため、逆効果です。
マットの四隅を両面テープで床に貼って固定する方法も、ずれ対策としては分かりますが、糊が残って床を傷めるうえ、センサー部分の歪みが取れないまま固定されて誤作動の元になります。固定するなら、マットに付属する専用の止め具を使ってください。
受信機の音量を最大にするのも、鳴らない問題の解決にはなりません。
音量は信号が届いたあとの話で、届いていない原因には触れていないからです。
夜間に聞こえないという困りごとなら、音量より受信機の置き場所を寝室に近づけるほうが変わります。
よくある質問
転倒検知マットは、布団の上げ下ろしでも鳴りますか
感圧式のマットに布団や荷物が落ちれば、荷重としては同じなので鳴ります。
シーツ交換のたびに鳴るのが負担なら、作業前に一時停止できる機種かどうかを確かめてください。
停止機能がない機種では、プラグを抜いて作業し、戻し忘れが起きないよう声かけの手順を決めておく運用になります。
ペットが乗っても反応してしまいます
作動荷重の下限が低い機種ほど、小型犬や猫の体重でも反応します。
下限を切り替えられる機種なら高いほうへ設定すると減りますが、同時に利用者の軽い踏み方も拾えなくなるため、両立はできません。
ペットが寝室に入らない動線にするほうが、設定をいじるより確実に減ります。
転倒検知マットを敷けば、夜間の見守りは不要になりますか
不要にはなりません。
マットが知らせるのは床に足が着いたことであって、転倒そのものを防ぐ装置ではないからです。
知らせを受けてから駆けつけるまでの時間は必要になるので、ベッド柵や手すり、足元灯といった転ばせないための対策と組み合わせて使ってください。
まとめ
転倒検知マットが鳴らないとき、最初に疑うのはセンサーの故障ではなく、敷いた位置・受信機までの通信・電源・作動荷重の4点です。
手で押して鳴るかどうかを確かめるだけで、マット側の問題か受信側の問題かは分かれます。
それでも実際の起床で鳴らない日が残るなら、床に敷く方式そのものが利用者の動き方に合っていないので、マットレス下のセンサーなど別方式への切り替えをケアマネジャーに相談してください。
ぜひ本記事の切り分け手順の表と、次に選ぶときの4条件を参考に、今使っているマットのどこで止まっているかを確かめてみてください。





