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滑り止め塗料を塗ったのに滑る原因は?下地処理から見直す

階段や玄関、工場の通路など、転倒を防ぎたい場所で使われる滑り止め塗料。DIYで塗れる製品も増えました。ところが、「塗ったのに滑る」「ひと月でザラつきが消えてしまった」という声は少なくありません。

効いていない床を放置すれば、雨の日の転倒やキャスターのスリップを招くことも。剥がれかけた塗膜の上に重ね塗りしても、密着不良の層が増えるだけです。本ページでは、滑り止め塗料が効かない原因・その見分け方・原因別の対処法まで、順に整理して解説します。

KAGUASHI編集部
商標登録番号:第6806912号

KAGUASHIは家具のソックスチェアやキャスターストッパーなど家具の脚を保護するカバーを販売している国内ブランドです。当サイトでは販売中の製品や使用アイデアなどをご紹介いたします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

滑り止め塗料が効かない・剥がれる原因

原因は大きく4つに分かれます。頻度が高い順に並べます。

下地に油分や汚れが残っていた

いちばん多いのがこれ。塗料は化学的にくっつくのではなく、下地の微細な凹凸に食い込んで固まります。ワックス、シリコン系の艶出し剤、キッチン周りの油膜、屋外なら苔や粉状に劣化した旧塗膜。これらが残っていると、塗膜は下地ではなく汚れの層に乗ります。面ごと浮いて剥がれるのはこのパターンです。

下地の素材と塗料が合っていない

「屋内床用」と書かれていても、対応下地は製品ごとに違います。コンクリート・モルタル用の塗料をフローリングに塗れば密着しません。クッションフロアや長尺シートは表面が塩ビで、含まれる可塑剤が塗膜の硬化や密着を妨げることがあります。無垢材は水分で反りや変色が出る場合があり、これも製品の対応表記次第。

塗膜が薄い、骨材の量が足りない

骨材(塗料に混ぜる細かい砂状の粒)で凹凸をつくるタイプは、規定より薄く伸ばすと粒が寝てしまい、足裏に引っかかりが出ません。1回塗りで済ませた、面積に対して量が足りなかった、というケース。透明タイプは表面をわずかに粗くする設計のものが多く、骨材入りほどの引っかかりは期待できません。

乾燥・養生の時間が足りなかった

指触乾燥と完全硬化は別です。歩けるようになった時点でまだ硬化途中の製品もあり、そこで水をかけたり台車を通すと、塗膜が変形したまま固まります。低温や高湿度でも硬化は遅れます。

効かない原因の見分け方

手を動かして確認できるのは次の4点です。上から順にやってください。

確認すること結果考えられる原因
乾いた床で滑るか乾いていても滑る塗膜が薄い・骨材不足・塗料の選定違い
同上濡れたときだけ滑る水膜が原因。排水と勾配、履物側も見る
爪や硬貨の角で軽く引っかくペリッと面で剥がれる下地の油分・汚れ・旧ワックスによる密着不良
同上剥がれず、表面だけ平滑摩耗。歩行量の多い動線から先に減る
手のひらでなでるザラつきが残っている塗膜は生きている。滑りの原因は別にある
剥がれの場所特定の一角だけその部分の清掃不足、または水がたまる

白く粉を吹いたように見えるものは、剥がれではなく紫外線や水による塗膜の劣化(チョーキング)の場合もあります。指でこすって白い粉が付くならこちらです。

原因別に見る滑り止め塗料の対処法

密着不良で面ごと剥がれている

浮いた塗膜は残さず除去します。中途半端に残すと、その境目から次も剥がれます。スクレーパーやサンダーで落とし、脱脂用のクリーナーで油分を取ってから塗り直す。ワックスが塗られていた床なら、剥離剤でワックス層を落とす工程が先に入ります。ここを省くと同じ結果になります。

摩耗して平滑になった

下地との密着が生きているなら、清掃と足付け(表面をわずかに研磨して塗料の食いつきをよくする作業)のうえで重ね塗りできる製品もあります。ただし同一メーカーの同系統に限る、という指定がついていることが多い。異種の塗料を重ねると縮みや剥離が起きます。

濡れたときだけ滑る

塗膜の問題ではありません。水が膜になって足裏と床の間に入るためで、凹凸のある塗膜でも水量が多ければ効きは落ちます。水がたまる場所を減らす、マットを併用する、水切りをする。浴室や玄関のように水を避けられない場所では、塗るより水はけの良いマットのほうが確実な場面があります。用途別に選べる床まわりのマット一覧も比較の候補に入れてください。

骨材が足りず引っかかりがない

薄塗りが原因なら、規定の塗布量まで重ねます。透明タイプで物足りない場合、骨材入りへの変更が必要になることも。ただし粒が粗いほど汚れが溜まり、モップが引っかかります。清掃の手間と引き換えだと理解して選んでください。

滑り止め塗料を塗り直しても滑るとき

塗料の側でできることをやり切っても解決しないなら、原因は床の表面ではない可能性があります。

まず床の勾配。わずかな傾きがある場所は、摩擦だけでは足りません。次に履物。靴底が摩耗したスリッパや、ソール硬化した靴は、どんな床でも滑ります。室内で靴下だけという条件も滑りやすさに直結します。台車やキャスターが原因の傷や跡が絡んでいるなら、キャスター跡の原因から見直す床保護のほうが筋の通った対処になります。

そして重要な線引きです。階段、浴室、高齢者や小さな子どもが使う場所の滑りは、塗料だけで対策を完結させないでください。塗膜は摩耗しますし、水量や歩き方で効き方が変わります。手すりの設置、段鼻への滑り止め材、照明の見直しといった別系統の対策と組み合わせるのが前提です。

ペットの足腰が心配で滑りを気にしている場合、床の摩擦より段差の解消が効くこともあります。スロープと階段のどちらがシニア犬に向くかも合わせて検討する価値があります。なお、塗料や剥離剤に触れて皮膚のかゆみ・ただれ・強い痛みが出たときは、自己判断で処置せず医療機関に相談してください。

外せない滑り止め塗料選びの条件

次に買うときは、値段や色より前に確認する項目があります。

  • 対応下地:コンクリート、木部、塩ビシート、金属、既存塗膜。自分の床が明記されているか
  • 水性か溶剤系か:水性は臭いが軽く扱いやすい。溶剤系は密着と耐久で有利な傾向。屋内で換気が取りにくいなら水性寄り
  • 骨材入りかクリアか:引っかかりを取るか、見た目と清掃性を取るか
  • 屋内用か屋外用か:屋外は紫外線と凍結融解で条件が厳しい
  • 乾燥・硬化時間:歩行可能までと完全硬化まで、両方の記載を見る
  • 塗布量と必要回数:面積あたりの規定量。ここを守れる量を買う
  • 除去できるか:将来剥がす前提なら、剥離方法が案内されているかを確認

賃貸で原状回復が必要な場合、塗る選択は慎重に。塗膜の除去は下地を傷めるおそれがあり、床材によっては元に戻せません。貼って剥がせる方向のほうが安全な場面もあります。賃貸で貼って剥がすフロアタイルの現実的な条件厚みとサイズで後悔しないジョイントマットの選び方が代替になるか、先に見ておくといい。どの方法でも、目立たない場所で試してから全面に広げてください。

やっても効果が薄い対処に注意

よく紹介されるものの、期待どおりに効きにくい手当てを挙げます。

掃除だけして上から重ね塗り

。汚れや旧ワックスが残った状態で塗り足しても、密着不良の層が二重になるだけ。剥がれる範囲が広がることもあります。

ワックスとの併用

。滑り止め塗料の上にワックスをかけると、つくった凹凸が埋まって効果が消えます。逆順も同じで、ワックス層の上に塗った塗膜は密着しません。

骨材を規定より大量に混ぜる。摩擦は上がりますが、塗料の結合力が落ちて粒が脱落しやすくなる。溝に汚れが溜まり、モップも布が引っかかります。

一時的な滑り止めスプレー

。手軽ですが持続は短く、清掃のたびに効果が落ちる前提の製品が多い。恒久対策としては数えないほうがいいでしょう。

冬場の屋外で気温を無視して塗る

。低温では硬化が進まず、規定通りに塗っても性能が出ません。製品ごとに施工可能な温度の下限が決められています。

よくある質問

滑り止め塗料の上からワックスをかけても大丈夫ですか

おすすめできません。凹凸が埋まって滑り止めの働きが落ちます。艶を出したいなら、艶ありタイプの滑り止め塗料を最初から選ぶ方向で考えてください。

クッションフロアに塗れますか

製品によります。塩ビ系シートは可塑剤の影響で密着しにくいことがあり、対応下地に明記されていない塗料は避けたほうが無難。塗る場合も家具の下など目立たない場所で試し、変色や剥離が出ないか確認してからにしてください。

塗ったあと何日で水をかけていいですか

製品ごとに違うため、缶やカタログの完全硬化の記載に従ってください。歩行可能までの時間と、水濡れや洗浄が可能になる時間は別に書かれているのが普通です。低温・高湿度では表示より長くかかります。

まとめ

滑り止め塗料のトラブルは、乾いた床で滑るのか濡れたときだけかで対処が分かれます。剥がれが面で起きているなら下地処理のやり直し、表面が平滑になっているなら摩耗、ザラつきが残っているのに滑るなら原因は塗膜の外。

塗り直す前に爪で引っかく、手のひらでなでる。この2つで判断材料はかなり集まります。そして水を避けられない場所や、転倒のリスクが高い場所では、塗料だけに任せない。マットや手すりと組み合わせて考えるほうが現実的です。

この記事を書いた人

KAGUASHI編集部
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