アームレストの高さ調整は何cmが目安?適正な高さの測り方
椅子のアームレストに腕を置くと、肩が持ち上がってしまいます。
あるいは腕を乗せようとすると、上体が片側に傾いてしまいます。
アームレストの高さは、床からの数値ではなく「座面から何cm上か」で考えるのが基本で、机に向かう作業姿勢では座面から20〜25cm前後が目安になります。
この数値は身長ではなく、座ったときの肘の位置で決まります。
本記事では、アームレストの高さの測り方・適正な範囲の出し方・調整できない椅子での対処まで、まとめて解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
アームレストの高さは座面から肘までの寸法で決まる
アームレストの高さには2つの表記が混在します。
カタログに「アームレスト高さ65〜72cm」と書かれていれば床からの寸法で、「座面からの高さ20〜26cm」と書かれていれば座面上面を起点にした寸法です。
同じ椅子でも、座面を上げれば床からのアームレストの高さは変わります。
読者が合わせるべきなのは後者、つまり座面から肘までの寸法です。
背筋を伸ばして座り、上腕を体の横に下ろして肘を90度に曲げたとき、肘の下端が座面から何cmの位置に来るか。
その数値がそのまま、その人にとっての適正なアームレストの高さになります。
椅子を買う前に自宅の椅子で測っておくと、商品ページの数値と直接比べられます。
自分の肘高さを測る手順
硬めの椅子に深く座り、足裏を床に着けます。
肩の力を抜いて上腕を垂直に下ろし、肘を90度にして前腕を水平にします。
その状態で、座面の上面から肘の下端までをメジャーで垂直に測ります。
左右で数値が違うときは低いほうに合わせてください。
柔らかいクッションの椅子では沈み込みで数cmずれるため、体重をかけた状態の座面高さを基準にします。
適正な範囲は作業内容によって3つに分かれる
肘高さが分かっても、用途によって最適な数値は上下します。机に向かってキーボードを打つのか、読書をするのか、休息で背もたれを倒すのかで、腕が求める支えの位置が変わります。
| 使い方 | 座面からの目安 | 狙い |
|---|---|---|
| キーボード作業 | 肘高さと同じか1cm低い | 前腕を机とほぼ同じ高さに保ち、肩を上げない |
| 読書・筆記 | 肘高さ+1〜2cm | 前傾姿勢で下がる肩を支え、肘の重さを逃がす |
| 休息・リクライニング | 肘高さ+2〜3cm | 腕全体を預け、肩まわりの力を抜く |
日本人の成人がデスクワーク用の椅子を使う場合、座面からの数値は20〜25cmあたりに収まります。
身長が高くても座高が平均的なら、この範囲から大きく外れません。
逆に座高が低い人は18cm台が合うこともあるため、身長で判断せず実測してください。
机の高さと合わないときはアームレストより先に座面を動かす
アームレストの高さが合っているのに肩が上がるなら、原因は机側にあります。日本のオフィスデスクは天板高さ70〜72cmが主流で、この高さに対して座面が低すぎると、腕を机に乗せた時点で肩が持ち上がります。
調整の順序は、座面の高さを決める、足元の支えを用意する、最後にアームレストを合わせる、という3段階です。
座面を机に合わせて上げると足が浮くので、そこでフットレストが必要になります。
足が浮いたままだと骨盤が後ろに倒れ、アームレストを何cmにしても腕の位置が安定しません。
足元の支えがずれて使いにくいときの対処はフットレストがずれる原因と対策で解説しています。
そもそも足元の台が自分に必要かどうかから迷っている場合は、フットレストの必要性と代用品の見極めに判断の材料があります。
アームレストの高さ表記がメーカーごとにずれる理由
同じ「座面から22cm」でも、椅子によって腕の乗り位置が違って感じられます。これは測定の起点が統一されていないからです。
起点が座面上面かクッション圧縮後か
座面の上面を無荷重で測るメーカーと、体重をかけて沈んだ状態で測るメーカーがあります。クッションの沈み込みは2〜4cmに達することがあり、無荷重の数値をそのまま信じると、実際に座ったときのアームレストは表記より高く感じられます。
アームパッドの上面か支柱の付け根か
腕が触れるパッド上面を基準にしている製品と、アーム支柱の高さを書いている製品があります。
アームパッドの厚みが大きいタイプでは、この差が1〜2cm出ます。
商品ページで「アームパッド上面まで」と明記されていれば、そのまま自分の肘高さと比べられます。
調整幅の書き方
「高さ調整10cm」という表記は、最低位置と最高位置の差を指します。
最低位置が自分の肘高さより高ければ、調整幅が広くても合いません。
見るべきなのは幅ではなく、下限と上限の実数です。
高さが合わないアームレストで起きることと、調整できない椅子での対処
高すぎると、腕を乗せるために肩が持ち上がった状態で固定されます。
首から肩にかけての筋肉が緩まず、長時間の作業で張りを感じやすくなります。
また、アームレストが机の天板に当たって椅子を引き寄せられず、上体だけ前に出す姿勢になります。
低すぎる場合は、腕を乗せようとして上体が片側に傾くか、肘が落ちて肩が前に巻き込まれます。
どちらも腕の重さが肩に残るので、アームレストを使っていない状態と変わりません。
肩や腕の痛み、手指のしびれが続くようなら、椅子の調整だけで判断せず医療機関に相談してください。
左右の高さがそろっていないアームレストも問題になります。
固定ネジが緩んで片側だけ下がると、座るたびに体が傾きます。
使い始めて数か月たったら、左右を手で押し比べて同じ高さか確かめてください。
調整できない椅子でアームレストの高さを変える方法
アームレストが本体と一体成形された椅子では、高さそのものを動かせません。その場合は相対的な関係を変える手が残ります。
アームレストが低いなら、アーム上面にクッション材を重ねて、アームレストの厚みを足します。
1〜2cmならタオルを畳んだもので足りますが、ずれやすいので面ファスナーなどで固定してください。
市販のアームレストカバーにも、内側にパッドが入って1cm前後かさ上げになるタイプがあります。
アームレストが高いなら、座面に厚めのクッションを置いて座る位置を上げます。
ただし座面が上がると足が浮くため、足元の支えとセットで考えてください。
どちらの方法も、椅子の構造を加工するものではないので、ネジを外したり切断したりする前に試せます。
商品ページと店頭でアームレストの高さを確認する方法
通販の商品ページでは、仕様表の「アームレスト」「肘掛け」の行に数値が載ります。
「座面からの高さ」が明記されていればそのまま自分の肘高さと比べられますが、「床からの高さ」しか書かれていない商品もあります。
床からの数値しかない場合は、同じ表の座面高さを引けば座面からの寸法が出ます。
店頭の椅子なら、メジャーを持って座面上面からアームパッド上面までを測るのが確実です。
実際に座って体重をかけた状態で測れば、クッションの沈み込みを含んだ実寸が分かります。
調整式かどうかは、アーム支柱の横にあるボタンやレバーの有無で判別できます。
よくある質問
アームレストの高さは何cmに合わせればいいですか
床からの絶対値ではなく、座面から肘の下端までの実測値に合わせます。
デスクワークでは座面から20〜25cmに収まる人が中心ですが、座高によって18cm台が合う人もいます。
自宅の椅子に座って測った数値を基準にしてください。
アームレストの幅や奥行きも高さと一緒に調整すべきですか
高さが合ったうえで肘が内側や外側にずれるなら、幅や前後位置の調整も試してください。
4Dと表記される製品は高さ・幅・前後・角度の4方向が動きます。
ただし優先順位は高さが先で、高さが外れたまま他を動かしても肩の位置は変わりません。
キーボードを打つとき、アームレストと机のどちらに腕を乗せますか
アームレストの高さを机の天板とほぼ同じ高さに合わせると、前腕を机とアームレストの間で自然に移動させられます。どちらか一方に決める必要はなく、天板とアームパッドの段差を1cm以内にそろえるのが調整の目標になります。
まとめ
アームレストの高さは、座ったときの肘の位置から決まります。
座面から肘下端までを測り、デスクワークなら同じ高さか1cm低い位置、休息用なら2〜3cm高い位置に合わせます。
メーカーの表記は起点がそろっていないので、床からの数値と座面からの数値を読み分け、クッションの沈み込みを含んだ実寸で比べてください。
ぜひ本記事の用途別の目安表と肘高さの測り方を参考に、お使いの椅子のアームレストを合わせ直してみてください。





