ジョイントマットの防音は意味ない?足音が響く原因と敷き方を見直す
階下から足音の相談を受けてジョイントマットを敷いたのに、変わらないという声が出ます。
防音をねらうなら、まず確かめるのは厚みです。
10mmと20mmでは衝撃の吸収量が違い、「1級防音」「特級相当」のように遮音等級を表示した製品もあります。
そして、ジョイントマットが効くのは足音や物を落とした音であって、話し声やテレビの音にはほとんど効果がありません。
本記事では、防音をねらった敷き方の手順・厚みと等級の見方・意味がないと言われる理由・床材ごとの注意点を解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ジョイントマットで防音する基本の敷き方
作業そのものは難しくありませんが、各段階で確かめることがあります。
床をからにして拭き上げる
家具を出し、床の砂やほこりを掃除機で吸ってから拭き上げます。
粒が残ったまま敷くと、人が歩くたびにマットの裏面と床の間で粒が動き、フローリングに細かい擦り傷が出ます。
水拭きしたときは、乾くまで待ってから敷いてください。
湿ったまま覆うと、下に湿気がこもってにおいの原因になります。
部屋の中央から外へ向けてつないでいく
端から敷き始めると、反対側の壁ぎわでだけ大きな余りが出て、細い切れ端で埋めることになります。
細い切れ端は踏んだときに浮きやすく、つまずきのもとです。
中央を基準にして左右へ伸ばせば、余りが両端に分かれて1枚を半分ずつ切る形になります。
壁ぎわは数ミリの隙間を残して切る
壁や巾木(はばき・壁の下端にある細い板)にぴったり押し込むと、室温が上がったときにマットが伸びる逃げ場がなくなり、中央が盛り上がります。
壁から数ミリ空けて、そのまわりはサイドパーツで縁を作ると見た目も落ち着きます。
カットは裏面に線を引き、カッターで数回に分けて刃を入れます。
敷いた直後に音の出る場所だけ踏んで確かめる
椅子を引く場所、子どもが飛び降りるベッドの脇、ドアの前を踏んでみて、ジョイント部分が浮かないか見ます。
やり方を間違えると床と防音に何が起きるか
湿気や床への影響のような敷き方の失敗は、時間が経ってから形になって出てきます。いちどに起きないので、気づくのは数か月後です。
いちばん実害が大きいのは湿気です。
ジョイントマットは床を面で覆うので、マットの裏面と床の間は空気が動きません。
結露しやすい窓ぎわや、加湿器を使う部屋では、そこに水分がたまってにおいやカビの発生につながります。
洗面所やキッチンのように水が飛ぶ場所も同じです。
もう一方は床そのものへの影響です。
EVA(エチレン酢酸ビニル)のマットを長期間敷いたままにすると、ワックスや床材の表面に色移りや変色が出ることがあります。
ニスの種類やワックスの状態によって出方が変わるので、起きないとは書けません。
防音をねらって厚いマットを選んだ場合は、ドアの下端が当たらないかも確認してください。
10mm以上になると、ドアが擦って床と枠の両方を削ることがあります。
そして肝心の防音面では、隙間を作ったまま敷くと、そこだけ素の床が残ります。音は柔らかい面より硬い面から伝わるので、椅子の脚が当たる位置にだけ隙間があると、敷いた意味がほとんど出ません。
ジョイントマットの防音は意味ないと言われる理由
「ジョイントマット 防音 意味ない」と検索する人は、マットが効く足音と、効かない話し声やテレビの音を分けずに敷いて、期待したほど音が変わらなかったと感じています。ここを分けて考えると、何に期待してよいかがはっきりします。
床を伝わる音と空気を伝わる音は別物
足音、物を落とした音、椅子を引いた音は、床の板を震わせて下の階へ伝わります。
これは固体伝搬音と呼ばれるもので、床の上に柔らかい層を置けば、衝撃が和らぐぶん伝わる量が減ります。
一方で話し声、テレビの音、ピアノの音は空気を伝わって壁や天井から回ります。
空気を伝わる音には厚さ10mm程度の樹脂マットではほとんど対処できません。
声がうるさいという指摘を受けてマットを敷いた場合、効果を感じられないのは仕組みのとおりです。
1cm程度の薄いマットは衝撃の吸収量が限られる
100均で手に入る30cm角のジョイントマットは、厚みが1cm前後のものが中心です。
キズ防止や冷え対策としては働きますが、大人が歩いた衝撃や、子どもがジャンプした衝撃を吸収するには層が薄すぎます。
厚みと防音の関係はジョイントマットは100均で防音できる?厚みと耐久の見極め方で解説しています。
「防音」の表示があっても等級の意味を見ていない
製品説明には「1級防音」「遮音等級特級相当」「△LL(I)-6」のような表示が並びます。
「△LL」と付く等級は、床の衝撃音のうちスプーンを落としたような軽い音をどれだけ減らせるかを示す指標で、数字が大きいほど伝わりにくくなります。
表示のある製品とない製品を同じ「防音マット」として比べると、期待が合いません。
等級の表示は床の構造と組み合わせた試験値なので、そのまま自宅の数値になるわけではありません。
防音目的で起きやすい失敗と、その直し方
敷く面積が狭すぎて音が出る場所を外している
部屋の中央にだけ正方形に敷き、壁ぎわを空けている状態です。
人が歩く動線は部屋の端に寄るので、いちばん足音が出る場所が素の床のままになります。
直すには、ベッドや机の脇、ドアから部屋に入る導線、椅子を引く範囲まで敷き足してください。
全面に敷けない場合は、音が出る場所を優先します。
ジョイント部分が浮いて段差になっている
つなぎ目が押し込まれていないと、踏むたびにその部分だけ硬い音が出ます。
浮いている1枚を外し、角のツメがすべてかみ合う位置まで指で押し込み直します。
切った端が噛み合わないときは、切断面をまっすぐに整えるか、その位置に別の1枚を持ってきてください。
マットの上に硬い家具を直置きしてへこませている
重い家具の脚が1点にかかると、その下のマットがつぶれて戻りません。
つぶれた部分は衝撃を吸収しなくなるので、家具の脚の下には広めの板やフェルトを挟んで荷重を分散させます。
ベッドを置く場合の手順はジョイントマットをベッド下に敷く手順|家具のへこみを防ぐで解説しています。
マットだけで解決しようとしている
椅子の脚にフェルトを貼る、ドアの開閉をゆっくりにする、夜間は走らないよう家族で決める、といった対策と組み合わせたほうが、音の総量は下がります。マットは衝撃を和らげる一手で、音源そのものを消す道具ではありません。
敷き直しで切るときに揃える道具と、代用が利くもの
必須なのはカッターと、まっすぐな線を引ける定規だけです。
カッターは刃を新しくしてから使うと、EVAの切断面が毛羽立ちません。
定規は金属製のほうが刃が当たっても削れませんが、厚紙や木の板でも線を引く用途なら足ります。
下に敷く板や段ボールは、カッターで床を傷つけないための保護です。
これは古い雑誌や空き箱で代用できます。
マットの裏面に線を引く筆記具は、鉛筆でもボールペンでもかまいません。
表面に書くと消えないので、必ず裏側に引いてください。
サイドパーツは必須ではありません。
縁がギザギザのままでも使えますが、端が引っかかって浮きやすくなります。
付属していない製品では、壁ぎわにだけ縁のあるパーツを後から足すという選択もあります。
ジョイントマットの掃除と点検の頻度の目安
敷いたまま掃除機をかけるのは日常の掃除として続けて問題ありませんが、めくって裏側を見る点検は別に必要です。
目安としては、窓ぎわや洗面所のように湿気がたまる場所なら2〜3か月ごと、乾いた居室なら半年から1年ごとに、数枚外して床とマットの裏面の状態を見てください。
湿気の量と季節で変わるので、梅雨の前後に1回入れると見落としが減ります。
点検で見るのは3点です。
床に変色やべたつきが出ていないか、マットの裏面に水滴やカビの黒ずみが出ていないか、つぶれて戻らない箇所がないか。
つぶれた箇所は防音の面でも働かないので、位置を入れ替えるか、その枚数だけ交換します。
水洗いできる製品なら、外した数枚を浴室で洗って乾かすと汚れが落ちます。
ただし完全に乾くまで戻さないでください。へたってきたマットの処分方法はジョイントマットの捨て方は?何ゴミか迷ったら分別から見直すで解説しています。
床材と素材で変わる手順の分かれ目
無垢フローリングとクッションフロア
無垢の木の床は湿気を吸って膨らみ、乾いて縮みます。
面で覆うと乾きにくくなるので、点検の間隔を短くして、月単位でめくる前提で考えてください。
クッションフロアは表面が塩化ビニルなので、EVAのマットを長く重ねると色が移ることがあります。
どちらの床でも、本格的に敷く前に目立たない場所へ1枚だけ数週間置いて、床の様子を見てから全面に広げると判断ができます。
賃貸では、床材への影響について管理会社に確認してから進めてください。
床暖房の上に敷くとき
床暖房に対応すると表示のある製品だけを使います。
表示のないものは、熱で変形したり、においが出たりすることがあります。
対応品でも熱が通りにくくなるので、暖房の効きは落ちます。
厚いマットほどこの影響が大きくなります。
EVAとコルクで変わる扱い
EVAのマットは軽くて切りやすく、水を弾くので拭き掃除が楽です。
コルクのマットは表面に細かい凹凸があって足ざわりが落ち着きますが、水を吸うので濡れたら乾かす手間が増えます。
防音の観点では、どちらも厚みと等級表示のほうが素材より大きく影響します。
両者の比較はジョイントマットとコルクマット、防音で選ぶならどっち?とジョイントマットの素材はEVAとコルクどっち?何歳まで使えるかで解説しています。
よくある質問
厚み10mmと20mmで、足音の伝わり方はどれくらい変わりますか
層が厚いほど衝撃を吸収する余地が増えるため、同じ素材なら20mmのほうが足音の伝わりは小さくなります。
ただし何デシベル下がるかは床の構造と建物によって変わるので、製品の等級表示を比べて選んでください。
一方で20mmにするとドア下の隙間や段差の問題が出るので、ドアの開閉を先に確かめます。
下の階から声がうるさいと言われました。ジョイントマットで対応できますか
対応できません。
声は空気を伝わって壁や天井から回るので、床に敷くマットでは経路が違います。
窓やドアの隙間をふさぐ、テレビやスピーカーの置き場所を壁から離す、といった方向で考えてください。
カーペットやラグの上にジョイントマットを重ねてもよいですか
重ねると下が柔らかいため、マットのつなぎ目がずれて浮きやすくなります。
防音の面では層が増えるぶん有利ですが、浮いた段差でつまずく危険が出ます。
重ねるなら、ラグの上ではなくマットの上にラグを置く順番にしてください。
30cm角と60cm角の大判、防音をねらうならどちらですか
つなぎ目の総延長が短くなる大判のほうが、浮きや段差ができる箇所が減ります。
枚数が少ないので敷く作業も早く終わります。
細かく形を合わせたい部屋では30cm角が向きますが、防音目的では大判を基準に考えてください。
敷いたら階下への音がどのくらい減るか、事前に分かりますか
分かりません。
等級表示は決まった試験床での測定値で、建物の構造や階下の部屋の使い方によって結果が変わります。
敷いてから階下の方に様子を聞いて、足りなければ厚みを足すか対策を組み合わせるという進め方になります。
まとめ
ジョイントマットの防音を見直すときは、厚みと等級表示を確かめることと、効く音が足音や物を落とした音に限られることを押さえておけば、期待の外し方が減ります。
敷き方の側では、中央から外へつないで壁ぎわに数ミリ残し、音が出る場所を全部覆うことが手順の中心です。
湿気と床の変色は数か月単位で出てくるので、めくって裏側を見る点検を季節の変わり目に入れてください。
ぜひ本記事の敷き方の手順と、床材ごとの注意点を参考に、ご自宅の床と音の出方に合わせて敷き直してみてください。




