チェアマットはいらない?フローリングの傷と滑らない条件で判断
椅子を引いた跡が、フローリングに細い線になって残っています。
チェアマットがいらないかどうかは、床の仕上げとキャスターの硬さの組み合わせで決まります。
複合フローリングの表面は薄い塗装で覆われているだけなので、硬い樹脂製のキャスターが同じ軌道を往復すると、塗装が削れて白い筋が出ます。
反対に、床がカーペット敷きの部屋や、キャスターをゴム製に替えてある椅子なら、無理に敷かなくても済みます。本記事では、いらないと言える条件・4タイプの違い・買う前に測る3か所を解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
フローリングにチェアマットがいらない部屋と、敷きたい条件
敷かずに済むかどうかは、床の仕上げと椅子の脚先、椅子を動かす回数の3点で判断できます。次のどれかに当てはまる部屋なら、チェアマットを買う前に手元の条件を見直せます。
- 床がカーペットやタイルカーペットで仕上げてある
- 椅子にキャスターが付いておらず、脚にフェルトを履かせてある
- キャスターがゴム(ウレタン)製で、接地面が平たくつぶれている
- デスクに座る時間が短く、椅子を前後に動かす回数が少ない
一方、無垢フローリングやクッションフロアの部屋で硬い樹脂製のキャスターを一日数時間動かしているなら、床の表面のほうが先に削れます。
賃貸で退去時の補修を避けたい場合や、階下へ椅子を引く音が伝わるのを抑えたい場合も、敷く側に回る条件です。
床材と脚先の組み合わせが決まれば、選ぶべきタイプも絞れます。
キャスターでフローリングが傷む仕組みと、椅子の音の伝わり方
樹脂製のキャスターは床の塗装より硬く、椅子の重さと体重が5つの車輪の接地点に集まります。
その状態で同じ軌道を往復すると、複合フローリングでは表面の塗装が削れて白い筋になり、無垢材やクッションフロアでは線状のへこみが出ます。
車輪が砂や髪の毛を巻き込むと巻き込んだものが研磨材のように働くので、掃除の頻度でも傷の出方が変わります。
ゴム製のキャスターは接地面が広くつぶれるため、削る力は弱まります。ただしゴムの成分が床の塗装へ移って黒ずむことがあり、長く同じ位置に置いたままの椅子では色が残ります。
音は、床を伝わる固体伝搬音と空気を伝わる空気伝搬音に分けて考えてください。
キャスターの転がり音と椅子を引く音は床から階下へ伝わる固体伝搬音なので、硬い板を1枚敷いただけでは伝わり方はあまり変わりません。
厚手でクッション性のあるチェアマットを挟むと、床に入る衝撃が小さくなります。
チェアマットの4タイプ|素材と厚みで転がりが変わる
売り場に並ぶチェアマットは、硬質のポリカーボネート、軟質のPVC、タイルカーペット、EVAのジョイントマットの4タイプに分かれます。どれも床を守る目的の品ですが、キャスターの転がりやすさと段差の出方が違います。
ポリカーボネート製の硬質タイプ
製品ごとに違いますが、2mm前後の硬い板です。
反りにくく、キャスターが軽く転がるので、椅子を頻繁に動かすデスクワークと相性がよい作りになっています。
曲げられないため搬入経路と保管場所が必要で、1枚が重いので模様替えのたびに動かすのは骨が折れます。
PVC(塩化ビニル)製の軟質タイプ
巻いた状態で届くので、敷いた直後は端が浮きます。
平らな床に広げて重しを置き、数日かけて巻き癖を落としてから使ってください。
柔らかいぶんキャスターがわずかに沈んで転がりは重くなります。
タイルカーペット
50cm角のタイルカーペットなら、飲み物をこぼした1枚だけを外して替えられます。
マットの裏面に吸着加工があるものは置くだけでずれにくく、継ぎ目の段差もほとんど出ません。
ただしキャスターの転がりは重くなり、毛足に埃がたまるので掃除機をかける手間は増えます。
EVAのジョイントマット
8〜10mm程度の厚手が選べるので、足元の冷えと階下への音を同時に抑えたい部屋に向きます。
反面、キャスターが沈んで転がりが重く、継ぎ目の段差に車輪が引っかかります。
表面が軟らかいため、同じ場所に荷重がかかると車輪の跡が残ります。
環境別に見たチェアマットの適合表
床材と、椅子を動かす頻度のどちらを優先するかで答えが変わります。向かない条件のほうを先に見て、消していく使い方をしてください。
| タイプ | 向いている条件 | 向かない人 |
|---|---|---|
| ポリカーボネート | 複合フローリング、樹脂キャスター、椅子を頻繁に動かす | 保管場所がない人、床のクッション性もほしい人 |
| PVC(軟質) | 模様替えが多い部屋、予算を抑えたい場合 | 巻き癖を落とす期間を待てない人、床暖房の表示がない製品を使いたい人 |
| タイルカーペット | 飲み物をこぼしやすい机、部分交換したい場合 | 椅子を小刻みに動かす人、埃を避けたい人 |
| EVAジョイントマット | 集合住宅の2階以上、冬の足元の冷えも抑えたい場合 | キャスターを軽く転がしたい人、継ぎ目の段差を避けたい人 |
マットを敷かずに済ませる方法と、その限界
傷の原因が車輪の硬さにあるなら、車輪側を替えるほうが手数は少なくなります。
差し込み式のキャスターは引き抜いて交換できるので、ゴム製に替えるときは軸の差し込み径と長さが合うかを確認してください。
キャスターのない椅子なら、脚先にフェルトやシリコンのカバーを履かせる手もあります。
椅子の下だけ毛足の短いラグを部分敷きにすれば、床との接点そのものがなくなります。
ただし、どの方法にも限界があります。
ゴム製の車輪でも砂を巻き込めば床の塗装は削れますし、ラグの部分敷きは椅子が端を越えた瞬間に意味を失います。
賃貸で退去時の負担を見越して対策するなら、契約内容と床材で扱いが変わるため、賃貸のフローリング傷防止マットは原状回復に役立つかで解説している確認の順番に沿って、管理会社にも聞いておいてください。
買う前に測る3か所と、チェアマットがずれない条件
椅子が動く範囲、ドア下の隙間、デスク下を測る
測るのは、椅子が動く範囲、ドア下の隙間、デスク下の3か所です。
椅子が動く範囲は、普段どおり座って立ち上がったときに後ろの脚先が止まる位置へ印を付け、デスクの端からの距離を測ると出ます。
脚の外径だけで選ぶと、立ち上がるときに片輪がマットの外へ出ます。
厚手のチェアマットを入れると座面の高さが上がるので、肘がデスクの天板に当たらないか、引き出しが開くかも確認してください。ドア下の隙間が狭い部屋では、マットの厚みが隙間を超えると扉がマットに当たるので、扉の開く向きとマットの端の位置をずらして、当たらないようにしてください。
チェアマットがずれない条件
硬質タイプは自重と面積で止まるものなので、マットのサイズが小さいほど動きます。
マット裏の滑り止め加工やエンボスの有無を商品の表示で確かめ、デスクの脚でマットの端を押さえる置き方にすると動きにくくなります。
両面テープで貼って固定すると、剥がすときに床に跡が残るので使わないでください。
カーペットやラグの上に敷くなら、裏面に突起のあるタイプが毛足に噛んでずれにくくなります。
どのタイプでも完全に動かなくなるわけではないため、足で蹴る位置に端が来ない向きで敷いてください。
よくある質問
チェアマットはいらないと言われるのはどうしてですか
床がカーペット敷きの部屋では車輪が床の表面に直接触れず、ゴム製のキャスターに替えた椅子では接地面が広くつぶれて削る力が弱まるからです。マットの掃除の手間が増えることも、いらないと判断される理由に挙がります。
カーペットの上にもチェアマットを敷いたほうがよいですか
床の傷を防ぐ目的なら必要ありません。
毛足にキャスターが沈んで椅子が動かしにくいときは、転がりやすさのために硬質タイプを重ねる選び方になります。
その場合は、裏面に突起があってカーペットに噛むものを選んでください。
ダンボールやヨガマットをチェアマットの代わりにできますか
どちらも椅子のキャスターで繰り返し荷重を受ける前提の作りではありません。
ダンボールは表面が毛羽立って車輪の下で破れ、ヨガマットは沈み込みが大きいので椅子が傾きます。
短期間の間に合わせと割り切って使ってください。
チェアマットの買い替えどきはどう判断しますか
車輪の通り道に沿ってマットの表面が白く削れてきたら、車輪がマットを直接削っている状態で、床を守る役目を果たしにくくなっています。
軟質タイプは端が波打って戻らなくなった時点、硬質タイプはひび割れが入った時点が替えどきです。
割れた縁は床を引っかくので、そのまま使い続けないでください。
まとめ
チェアマットがいらないかどうかは、床の仕上げと車輪の硬さ、そして椅子を動かす回数で決まります。
カーペット敷きの部屋やゴム製キャスターの椅子なら敷かずに済みますが、複合フローリングや無垢フローリング、クッションフロアに樹脂製キャスターという組み合わせでは、床の表面が先に削れます。
敷くと決めたら、転がりやすさを取るか、厚手のクッション性を取るかでタイプが分かれます。
ぜひ本記事の適合表と、椅子が動く範囲・ドア下の隙間・デスク下の段差という3か所の採寸を手元で照らし合わせて、自分の部屋の条件に合う1枚を選んでください。




