犬のお風呂の滑り止めマットは必要?シャンプー時の選び方
濡れた犬が浴槽の中で脚を突っぱり、爪が床を掻く音がします。
シャンプー中に体が沈み込んで腰が落ちる、洗い場で脚が横に流れる——これらは滑る床の上で四本足が踏ん張れないことから起きています。
犬のお風呂の滑り止めマットは、この踏ん張りを取り戻すための道具です。
浴槽の中で使うか洗い場で使うかによって、選ぶべきマットの裏面の固定方法が変わります。
本記事では、シャンプー前のマットの敷き方と洗い方の手順、マットのサイズとマットの素材の選び分け、100均で買えるもので代用できる範囲まで解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
犬のシャンプー前にマットを敷く手順
作業そのものは単純ですが、順番を入れ替えると途中でマットがずれます。置く前に場所を濡らし、置いたら押して密着させるという流れを守ってください。
敷く場所を決めて水で濡らす
浴槽の中で洗うなら浴槽の底、洗い場で洗うなら犬が立つ範囲に敷きます。
置く前に、その場所をシャワーで軽く流してください。
吸盤タイプのマットは、乾いた面よりも薄く水が乗った面のほうが空気を抜きやすく、密着しやすい作りです。
皮脂やシャンプーの残りが膜になっていると吸盤が浮くので、ぬめりを感じる場所は先に洗い流します。
手のひらで押して空気を抜く
マットを置いたら、中央から外側へ向かって手のひらで押し出します。
吸盤の一つひとつが潰れる感触があるまで押してください。
四隅を持ち上げてみて、すぐに剥がれるようなら吸着が足りていません。
浴槽の側面がカーブしている位置に吸盤がかかっていると、そこだけ浮いて起点になります。
平らな面の内側に収まるよう、置く位置をずらしてください。
犬を入れる前に自分の手で体重をかける
人の手で押してずれるマットは、濡れた犬が脚を踏み替えたときにもずれます。
両手で体重の一部をかけて、前後左右に力を加えてみてください。
ここで動くようなら、吸盤タイプではなく、マットの重さとマットの素材の摩擦で止まるタイプに替えます。
滑る床のままで犬のシャンプーをすると何が起きるか
滑り止めマットなしで洗われた犬は、脚を開いて踏ん張る姿勢を取り続けます。
この姿勢が続くと、関節や腰に負担がかかる状態になります。
とくに胴が長い犬種や、脚の関節に不安がある高齢の犬では、滑った瞬間に体勢を崩すことがあります。
行動の面でも影響が出ます。
一度お風呂で転んだ犬は、浴室に近づくこと自体を嫌がるようになることがあります。
次からシャンプーのたびに抱えて連れて行くことになり、暴れる力も増えます。
飼い主側も濡れた犬を押さえながら洗うことになるので、手が滑って犬の体を強く掴んでしまう場面が出てきます。
なお、マットを敷いても転倒を完全に防げるわけではありません。
体を支える手を添えること、浴槽の縁に前脚をかけさせないこと、洗い終わりに急いで出そうとしないことを合わせてください。
歩き方の異常や、脚をかばう様子が続く場合は、自己判断せず動物病院に相談してください。
滑り止めマットのよくある失敗と直し方
洗っている途中でマットがずれていく
シャンプー液が入り込んで吸盤と床の間に膜を作ると、吸着が切れます。
濃いシャンプーを犬の背中に直接かける洗い方だと、泡が足元に流れ込んで真っ先にここへ溜まります。
シャンプーは手やスポンジで泡立ててから体に乗せる、もしくは薄めたものを使うと、足元へ流れる量が減ります。
途中でずれたら、一度マットを外して床とマットの裏面を流し、水気を残したまま敷き直してください。
マットの端を犬が噛んでしまう
待たされている間に、浮いた端を噛む犬がいます。
マットの素材が発泡樹脂やゴムの場合は、噛みちぎった破片を飲み込む危険があるので、端が浮くマットを使い続けないでください。
角が丸く処理されたものや、周囲まで吸盤が入っていて浮きにくいものに替えるか、犬が噛んでいるのを見つけた時点でマットから離して洗います。
使ったあとにカビくさくなる
吸盤タイプのマットは、裏面と床の間に水が残ります。
洗い終わったらそのまま放置せず、その場で剥がしてください。
両面をシャワーで流して、浴室の壁や浴槽の縁に立てかけて乾かします。
犬の抜け毛と皮脂が溜まるとぬめりの原因になるので、毛を手で払ってから流すと落ちやすくなります。
吸盤が付かなくなってきた
吸盤の内側に皮脂や石けんカスが固まると、吸い付かなくなります。
使い古した歯ブラシで吸盤の内側をこすり、ぬるま湯で流してから乾かしてください。
それでも戻らず、押しても四隅が持ち上がる状態なら、マットの寿命と判断して買い替えます。
犬用に用意する道具と、代用できるもの
必ず要るのは滑り止めマット本体だけです。あとは洗い終わりに水気を切るためのタオルと、吸盤を掃除する古歯ブラシがあれば足ります。
専用品でなくても代わりになるものがあります。
人間用の浴室用マットのうち、マットの裏面が吸盤になっているタイプは、浴槽の底でそのまま使えます。
洗い場に敷くなら、裏面がゴムのノンスリップ加工になっているバスマットでも、犬が立つ面積を覆えれば機能します。
ただしタオル地のバスマットを洗い場に敷くと、水を吸って重くなった布の上で犬の脚が滑るので、犬のシャンプーには向きません。
100均で買えるもので足りるか
100均の浴室コーナーには、吸盤付きの小さめの滑り止めマットや、ゴム製のシート、カットできるメッシュ状のシートが並びます。
小型犬が浴槽の中で立つ範囲なら、こうした小さいマットでも足元を覆えます。
一方で中型犬以上では面積が足りず、脚の一本がマットから外れた瞬間に滑ります。
複数枚を並べる使い方は、枚数が増えるほど境目ができて端が浮きやすくなります。
100均の商品は店舗や時期によって取扱いが変わるので、売り場で現物の裏面の吸盤の数と、広げたときのマットのサイズを確かめてから選んでください。
マットのサイズとマットの素材の選び分け
選ぶ順番は、マットのサイズが先でマットの素材が後です。どれだけ滑りにくい素材でも、犬の四本足が乗りきらなければ意味がありません。
犬が立つ面積から逆算する
目安になるのは、犬が自然に立ったときの前脚から後脚までの長さです。
これより一回り大きいマットを選べば、洗っている間に体の向きが変わっても脚が外に出ません。
浴槽の中で洗うなら、浴槽の底の平らな部分の幅と奥行きを測ってください。
底がカーブで立ち上がる手前までが、吸盤が使える範囲です。
洗い場で洗う場合は、排水口の位置を避けて敷ける大きさかどうかも見ます。
マットの素材ごとの向き不向き
| マットの素材 | 性質 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 塩化ビニル(吸盤付き) | マットの裏面に多数の吸盤が付き、平らでツルツルした面ほど密着しやすい | 浴槽の中、樹脂製の洗い場 |
| ゴム・シリコン | 重さと摩擦で止まる。吸盤がなくても動きにくい | でこぼこのある洗い場の床 |
| 発泡樹脂(EVAなど) | 柔らかく脚あたりがよい。軽いので水で浮きやすい | 洗面台の上など水が溜まらない場所 |
| メッシュ状のシート | 水を通すので足元に水が溜まらない。薄い | 敷いたまま流したい洗い場 |
爪が伸びている犬では、表面に細かい凹凸があるマットのほうが爪が掛かって踏ん張りやすく、柔らかすぎる発泡樹脂は爪が刺さって穴が開きます。クッション性を優先するか、長く使うことを優先するかで分かれます。
浴槽の中と洗い場で変わる手順
浴槽の中で洗う場合
浴槽の底は平らで表面がなめらかなので、吸盤タイプのマットが機能しやすい場所です。
ただし湯を張ったままマットを沈めると、吸盤の内側に空気が残って浮き上がります。
湯を抜いた状態で敷いて密着させてから、ぬるま湯を足してください。
浴槽の壁面に犬が前脚をかけると、そこを支点に体が傾いてマットの端から脚が外れます。
壁側に体を寄せすぎないよう、犬の立つ位置を中央に保ちます。
洗い場で洗う場合
洗い場の床は、表面に細かい凹凸を付けた防滑加工になっていることがあります。
この凹凸があると吸盤が空気を噛んで吸い付かないので、吸盤タイプを選ばず、ゴムやシリコンのように自重と摩擦で止まるタイプを敷いてください。
洗い場は水が流れていく場所ですが、面状のマットを敷くと、マットの下に水が溜まります。
洗い終わりに必ず剥がして、床とマットの両面を流します。
洗面台やシンクで洗う場合
小型犬を洗面台で洗う場合、洗面台の底が狭くカーブしていると、大きな吸盤タイプは密着する面積が取れません。
小さく切れるメッシュ状のシートや、薄いゴムシートを底の形に合わせて敷くほうが収まります。
犬が洗面台の縁に前脚をかけて体重を乗せると、体が傾いて落下につながります。
片手は常に犬の体に添えてください。
洗うタイミングと交換の目安
マット自体の手入れは、使うたびが基本です。
シャンプーの残りと抜け毛、皮脂が表面に残ったまま乾くと、次に使うときに表面がぬるつきます。
使用後にシャワーで流して立てかけるだけなら数十秒で済みます。
週に一度は、吸盤の内側まで届くように古歯ブラシでこすってください。
犬用シャンプーには油分が含まれているものがあり、これが吸盤の内側に残ると吸着が落ちます。
表面に黒い点が出てきたら、カビが根を張っている状態です。
塩素系の浴室用洗剤が使えるかどうかはマットの素材によって異なるので、商品の表示を確認してから使ってください。
交換を考えるのは、吸盤が潰れて戻らなくなったとき、表面に爪で開いた穴が増えて犬の爪が引っかかるようになったとき、こすっても黒ずみが落ちなくなったときです。
シャンプーの頻度は犬種や皮膚の状態で変わるので、マットの使用回数も家庭ごとに違います。
月に一度しか使わない家庭と、週に一度洗う家庭では、同じマットでも傷み方が変わります。
よくある質問
人間用のお風呂の滑り止めマットを犬にそのまま使えますか
浴槽の中で使う吸盤タイプなら、犬のシャンプーにも使えます。
確認したいのはマットのサイズと表面の硬さです。
人間用は大人一人が立つ前提の縦長の形状が多く、犬の四本足が乗る横幅に足りないことがあります。
また表面が柔らかいものは犬の爪が刺さって穴が開きます。
マットを敷いても犬が怖がって暴れます
足元が安定しても、水音やシャワーの圧力を怖がっている場合は別の原因です。
シャワーヘッドを体に密着させて水圧を感じさせない、弱い水勢から始める、洗う順番を後ろ脚から顔の方向にするといった方法があります。
それでも浴室自体を嫌がる場合は、無理に続けず、トリミングサロンや動物病院で相談する選択肢もあります。
マットを敷くと排水が悪くなりませんか
排水口の真上を避けて敷くか、水を通すメッシュ状のシートを選んでください。
大型犬が乗っても吸盤は外れませんか
吸盤の保持力はメーカーの表示や吸盤の数で差があり、体重が重いほど横方向の力も大きくなります。
重い犬が脚を踏み替えると、横にかかる力で吸盤が一つずつ剥がれていきます。
大型犬には吸盤だけに頼らず、ゴムやシリコンのように自重と摩擦で止まるタイプを合わせて検討してください。
使い終わったマットはどこに干せばいいですか
床に平らに置いたままだとマットの裏面が乾きません。換気扇を回すか窓を開けて、浴室全体の湿気を抜いてください。
まとめ
犬のお風呂の滑り止めマットは、敷く場所によって選ぶものが変わります。
浴槽の中なら吸盤タイプが密着しますが、凹凸のある洗い場では吸盤が噛まないので、ゴムやシリコンの自重で止まるタイプに替えてください。
選ぶ順番はマットのサイズが先で、犬が立ったときの前脚から後脚までの長さに余裕を持たせた大きさを選びます。
そして使うたびに剥がして両面を流し、立てかけて乾かすところまでが一連の手順です。
ぜひ本記事の敷き方の3ステップとマットの素材の比較表を参考に、お使いの浴室に合うマットを選んでみてください。




