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フローリングのへこみ補修はアイロンで直る?補修材との使い分け

家具を動かしたあとの床に、丸いへこみが残っています。

キャスター跡や、落とした鍋の角が食い込んだ窪みは、引っかき傷とは直し方が別です。

無垢材で塗装の薄い床なら、水分と熱で木の繊維を膨らませて持ち上げる方法が知られていて、アイロンを使うのはそのためです。

一方、表面に薄い化粧シートを貼った複合フローリングでは同じ手が通りません。

本記事では、へこみにアイロンが使える床の条件・効かないときに使う補修材の選び方・業者に頼む判断の分かれ目まで、順に解説します。

KAGUASHI編集部
商標登録番号:第6806912号

KAGUASHIは家具のソックスチェアやキャスターストッパーなど家具の脚を保護するカバーを販売している国内ブランドです。当サイトでは販売中の製品や使用アイデアなどをご紹介いたします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

フローリングのへこみは、床材の作りで直せるかが決まる

最初に確かめるのは、床が無垢材か複合フローリングかという点です。

無垢材は1枚の木をそのまま削り出した床材で、表面も中身も同じ木です。へこみは木の繊維が押し潰された状態なので、水分を含ませて熱を加えると繊維が膨らみ、元の高さに近いところまで戻ることがあります。

複合フローリングは合板の上に、薄くスライスした木(突き板)や、木目を印刷した化粧シートを貼った作りです。へこみは表面の層ごと潰れていて、下の合板まで変形している場合もあります。

合板や印刷シートは、潰れた層が水分と熱では元の高さに戻らないので、アイロンを当てても戻りません。

そのうえ接着層が熱で緩んで、表面が浮いたり剥がれたりします。

見分け方は、床の端や敷居との境目、点検口のふたの切り口を見ることです。

断面に同じ木目が続いていれば無垢材、何層かの合板が見えていれば複合フローリングです。

賃貸や築浅のマンションで多く使われているのは複合フローリングのほうなので、判別できないうちはアイロンを当てないでください。

アイロンでへこみを戻せる床と、やってはいけない床

水分と熱が入る条件

アイロンによる方法が成立するのは、無垢材で、かつ表面の塗装が水を通す状態にあるときです。

オイル仕上げや無塗装の無垢材は、濡れたタオルを置けば木が水を吸います。

反対にウレタン塗装で膜を張った無垢材は、表面が樹脂で覆われているため水が木まで届かず、へこみは戻らないまま塗膜だけが熱で白く変色することがあります。

手順は、へこみの上に水を含ませたタオルを置き、中温程度に温めたアイロンを数秒ずつ当てて様子を見る流れです。

一度で押し当て続けず、短く当てて冷まし、戻り具合を見てから繰り返してください。

長く当て続けると、木が焦げたり、乾いたあとで表面が割れたりします。

目立たない場所で先に試してから、気になる箇所に進めてください。

アイロンを当ててはいけない床

複合フローリングのほか、表面にワックスを厚く重ねた床、床暖房が入っている床、クッションフロアのような樹脂系の床材には使えません。

床暖房の上では熱で下地の接着が傷む可能性があり、樹脂系は熱で溶けて光沢が変わります。

これらは後述の補修材で埋める方向に切り替えてください。

なお、水を使う方法は、戻ったあとに木が乾く過程でわずかに反ったり、周囲と色味が変わったりすることがあります。元どおりになると約束できる方法ではないという前提で試してください。

補修材の3タイプと、へこみに向く選び方

戻らないへこみは、くぼみを埋めて平らに見せる方向で直します。市販の補修材は充填のしかたで分かれ、へこみの深さと場所で向き不向きが変わります。

熱で溶かすクレヨン・ワックス棒タイプ

棒状のワックスを専用のコテやライターで溶かし、くぼみに流し込んで固めるタイプです。

数ミリの深さがある凹みやえぐれを埋められます。

色を2〜3本混ぜて床の色に寄せられる反面、固まる前に手早く作業する必要があり、はみ出した分は固まってから削ぎ落とします。

練って詰めるパテタイプ

粘土状の充填材を指やヘラで押し込み、乾燥させて固めるタイプです。

熱を使わないので床暖房の床にも使いやすく、広めのくぼみを段階的に埋められます。

乾くと体積が少し減るものがあるため、一度で平らにせず乾燥後に追い詰めると仕上がりが寄ります。

色を乗せる補修ペン・塗装タイプ

浅い当たり跡や、化粧シートの色が白く抜けた箇所に色を乗せるタイプです。

深さを埋める力はないので、段差のあるへこみ単独では使えません。

パテで埋めたあとの色合わせや、木目を描き足す仕上げに使う位置づけです。

100均で手に入るものの範囲については、ダイソーの補修ペンでフローリングのえぐれ傷を補修できるかで解説しています。

タイプ別の比較と、向いている人・向かない人

方法向く床・傷仕上がりの性質向かない人
水+アイロン無塗装・オイル仕上げの無垢材、浅い圧痕埋めずに木を戻すので、色の差が出にくい複合フローリングや床暖房の部屋に住んでいる人
ワックス棒深さのあるへこみ、角の欠け硬く固まり、踏んでも崩れにくい熱源を使う作業を避けたい人
パテ広めのくぼみ、床暖房の床乾燥待ちが必要で、追い詰めて平らにする当日中に終えたい人
補修ペン浅い白化、色抜け、仕上げの色合わせ段差は残り、色だけが馴染む段差をなくしたい人
業者のリペア広範囲、目立つ場所、原状回復の交渉がある場合木目まで描き起こす仕上げが期待できる費用をかけずに済ませたい人

自分で直す場合、仕上がりは色合わせの精度でほぼ決まります。床の色は1枚ごとに濃淡があるので、まずへこみの周囲2〜3枚を見比べ、どの色に寄せるかを決めてから補修材の色を選んでください。

フローリング補修でつまずきやすい進め方

よく起きるのが、床材の種類を確かめる前にアイロンを当ててしまう流れです。アイロンで表面を傷めると、あとから補修材で埋める手間も増えます。

もう一点、へこみの底が割れていて下地が見えている場合は、水分を入れると下地の木まで濡れます。

乾くまでに時間がかかり、ふくれや黒ずみにつながるので、この状態ではアイロンを使わず充填で対応してください。

床を踏むと音が出るようになっている場合は、へこみとは別の要因が重なっています。

床鳴りを補修材で直せる範囲で解説しています。

へこみを測ってから、自分で直すか頼むかを決める

判断の材料は、へこみの深さ・面積・位置の3つです。

深さは定規を渡して隙間を見るか、爪を立てて段差を感じるかで見当がつきます。

爪が引っかからない程度なら色合わせ中心、1mmを超えて指で明らかに窪みを感じるなら充填が必要な範囲です。

面積は、1枚の床材に収まるか、複数枚にまたがるかで分かれます。

複数枚にまたがるへこみを自分で埋めると、継ぎ目をまたいだ充填材が目地を塞ぎ、床のわずかな動きで割れてきます。

この場合は業者のリペアか、部分的な板の張り替えを検討する範囲です。

位置も効きます。

窓際や照明の下は斜めの光が当たるため、わずかな段差でも影になって目に付きます。

家具の下やラグを敷く場所なら、完全に平らでなくても見え方は落ち着きます。

先に家具の配置を決めてから、直す優先順位を付けてください。

直したあとに、同じ場所をへこませない

へこみの原因は、点で荷重がかかることです。

椅子の脚、キャスター、家具の角が同じ場所を押し続けると、面で支える場合より圧力が集中します。

補修したあとに同じ家具を同じ位置へ戻すと、同じへこみが再発します。

対策は、荷重を広い面で受けることです。

脚にフェルトや樹脂のカバーを付けて接地面を広げる、キャスター付きの椅子の下にマットを敷くといった方法があります。

デスクチェアの下に敷くかどうかの判断は、チェアマットで床の傷と滑りをどう扱うかで解説しています。

子ども部屋のように落下物が多い部屋では、ジョイントマットの敷き方のコツで解説している並べ方を踏まえると、継ぎ目のずれを抑えながら面で守れます。

賃貸で退去が近い場合は、自分で補修材を使う前に管理会社へ状態を伝えてください。

補修の跡が残ったことで、張り替えの範囲が広く判断されることもあります。

敷くもので予防する考え方は、賃貸のフローリング傷防止マットと原状回復で解説しています。

よくある質問

賃貸のフローリングのへこみは、退去時にいくら請求されますか

金額は、床材の種類・へこみの範囲・入居年数・契約書の特約で変わるため、一律の額はありません。

1枚単位で部分補修になるか、部屋単位で張り替えになるかで差が大きくなります。

通常の生活で生じた範囲か、落下や引きずりによる損傷かという見方も関わるので、気づいた時点で写真を残し、管理会社に確認してください。

アイロンで戻したへこみは、また沈みますか

戻った部分は木の繊維が膨らんだ状態なので、同じ場所に同じ荷重がかかれば再び潰れます。

家具の脚のように押し続ける荷重が原因だった場合は、接地面を広げる対策を一緒に行ってください。

落下物による一度きりのへこみなら、再発の条件自体がなくなります。

ワックスを塗った床にアイロンを当てても大丈夫ですか

ワックスの膜は熱で白く濁ったり、ムラになったりします。

水も木まで届かないため、へこみを戻す効果は期待できません。

この床は充填と色合わせで対応する範囲です。

補修材の色が床と合わなかったときはどうしますか

ワックス棒タイプは、固まったあとでも削ぎ取って作り直せます。

パテタイプは乾くと削りにくくなるので、乾燥前に拭き取ってやり直してください。

色の調整は、床より少し明るい色から始めて、暗い色を少量足していくほうが寄せやすくなります。

フローリングのへこみを補修しないで放置するとどうなりますか

底が割れていなければ、へこみ自体がすぐ広がるわけではありません。

表面の塗膜が割れて木が露出している場合は、水拭きや飲みこぼしの水分が入り、黒ずみや膨れにつながります。

割れを伴うへこみは、見た目の問題とは別に早めに埋めてください。

まとめ

へこみ補修の分かれ目は、床が無垢材かどうかという一点です。

無塗装やオイル仕上げの無垢材なら水分と熱で繊維を持ち上げる方法が使えますが、複合フローリングや床暖房の床では表面を傷めるだけなので、ワックス棒やパテで埋めて色を合わせる方向に切り替えます。

深さが1mmを超えるか、複数枚にまたがるか、光の当たる場所かを見て、自分で直す範囲と業者に頼む範囲を分けてください。

ぜひ本記事の方法別の比較表と、深さ・面積・位置の3つの目安を参考に、自分の床に合う直し方を選んでください。

この記事を書いた人

KAGUASHI編集部
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