SHARE:

賃貸のフローリング傷防止マットは原状回復に役立つ?敷き方を整理

退去時の立会いで、ダイニングテーブルの下に細かい線傷が残っていると指摘されます。

これは賃貸でよくある指摘箇所です。

賃貸のフローリング傷防止マットは、椅子の脚やキャスターが床と直接こすれる場所にだけ敷けば、原状回復の負担を軽くするのに役立ちます。

ただし敷き方を間違えると、マットの裏面の素材が床のワックスと反応して変色したり、湿気がこもって跡になったりします。

本記事では、傷が出やすい場所の見極め方・マットの敷き方の手順・無垢とクッションフロアで変わる注意点・剥がしたあとに跡が残ったときの対処まで解説します。

KAGUASHI編集部
商標登録番号:第6806912号

KAGUASHIは家具のソックスチェアやキャスターストッパーなど家具の脚を保護するカバーを販売している国内ブランドです。当サイトでは販売中の製品や使用アイデアなどをご紹介いたします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

賃貸のフローリング傷防止マットを敷く手順

作業はマットを買う前から始まります。先に床の状態を確認しておかないと、敷いたあとに元からあった傷を自分のものとして扱われることになります。

敷く前に床の現状を写真に残す

入居時でも入居後でも、マットを敷く予定の範囲を撮っておきます。

全体を1枚、傷やへこみがある部分を近づけて1枚ずつという形で、日付が残る方法で保存してください。

敷いたあとの床は見えなくなるため、退去時に「いつからあった傷か」を説明する材料がこれだけになります。

床の砂とホコリを完全に取り除く

マットを敷く前の掃除は、見た目をきれいにするためではありません。

砂粒が1つ床とマットの間に挟まると、人が上を歩くたびにその粒が床を削ります。

掃除機で吸ってから、固く絞った布で拭いて乾かしてください。

濡れたまま敷くと、湿気が抜けずにカビの原因になります。

家具を動かしてから位置を決める

椅子やテーブルを置いたままマットを差し込むと、端が折れた状態で固定されます。家具を一度どかして、マットを敷き、そのうえに家具を戻す順番で進めてください。

マットの端をドアの開閉範囲から外す

ドアの下に数ミリの隙間しかない住戸では、厚手のジョイントマットが扉の下端にぶつかります。

敷き終えたらドアを一度ゆっくり開け閉めして、こすれていないか確かめます。

こすれる場合はマットを手前にずらすか、薄いタイプに替えてください。

フローリング傷防止マットの敷き方を間違えると原状回復の費用がかさむ

マットは床を守るために敷くものですが、敷き方によっては床の側に問題を作ります。

いちばん起きやすいのが、マットの裏面の素材と床のワックスが反応して、床が白くなったり黄ばんだりする変色です。

ゴム系の裏面は床材のワックス層を溶かすことがあり、一度変色した床は拭いても元に戻りません。

糊で貼るタイプのシートは、シートの粘着が強く、剥がすときに床の表面の化粧シートを持っていくことがあるので、賃貸では使わないでください。

湿気も問題になります。

マットを敷いたまま数年放置すると、下にこもった湿気で床にシミが出たり、カビが出たりします。

変色やカビは「通常の使用による損耗」とは扱われないことがあり、床の張り替え費用を請求される可能性が出てきます。

傷を防ぐつもりで敷いたマットが、より高い補修の原因になるというのが、敷き方を間違えたときに起きることです。

よくある失敗と直し方を整理する

マットがずれて床がこすれる

置くだけのラグやカーペットは、椅子を引くたびに少しずつ動きます。

動いた分だけ裏面が床をこするので、傷防止のために敷いたものが傷の原因に変わります。

マットの下に滑り止めシートを挟むか、ジョイントマットのように連結して面で止まるタイプに替えてください。

吸着タイプを剥がしたら床に跡が残った

吸着マットは糊を使わず裏面の凹凸で床に吸い付く作りですが、長く貼ったままにすると床に輪郭の跡が残ることがあります。

残った跡は、固く絞った布で拭いて乾かし、数日様子を見てください。

それでも消えない場合は自己判断で薬剤を使わず、管理会社に相談してください。

吸着マットでフローリングに跡が残る原因で、跡が出る条件と剥がす前の確認点を解説しています。

必要のない範囲まで敷いてしまった

部屋全体を覆うと、掃除の手間と湿気のリスクだけが増えます。椅子の脚が動く範囲、キャスターが通る範囲、物を落としやすい調理台の前のように、傷の原因がある場所だけに絞ってください。

マットを敷いたのに椅子の脚で傷が付く

薄いマットは、椅子の脚の金属が点で荷重をかけると貫通します。

この場合はマットを厚くするより、脚の側に対策を足すほうが効果があります。

椅子の傷防止はフェルトか脚カバーかで、床材ごとの選び分けを解説しています。

道具は掃除用品と滑り止めシートで足りる

必要なものは多くありません。掃除機と、固く絞れる布、そしてマットのサイズを決めるためのメジャーがあれば敷けます。

ジョイントマットを部屋の形に合わせて切る場合は、カッターと定規を用意してください。はさみでも切れますが、切り口が波打って隙間ができます。

定規は金属製のものがあると刃が逸れにくくなります。

滑り止めシートは、置くだけのラグを使うときに要ります。

これは専用品を買わずに済ませる代用が難しい部分です。

マットの裏面に養生テープを貼って止める方法を思いつきやすいですが、テープの粘着は床に残って黒く変色するので賃貸では使わないでください。

敷いたマットは年に数回めくって乾かす

敷いたら終わりにできるものではありません。マットの下の湿気とホコリは、見えないところで溜まり続けます。

目安としては、季節が変わるタイミングで年に3〜4回、マットをめくって床とマットの裏面を乾かしてください。

めくったときに床が湿っていたり、白っぽい粉のようなものが出ていたりすれば、換気が足りていない合図です。

その場所は敷くのをやめるか、めくる回数を増やします。

キッチンのように水がかかる場所と、寝室のように乾いた場所では、必要な頻度が変わります。

水はねがある場所は月に1回は床の状態を見てください。

ジョイントマットの継ぎ目から水が入ると、下の床だけが濡れた状態で残ります。

床材と裏面の組み合わせで手順が分かれる

同じマットでも、敷く床によって気をつける点が変わります。

無垢フローリングは置くだけに限る

無垢材は1枚の木からできているため、湿気を吸って膨らみ、乾いて縮みます。

吸着タイプや、マットの裏面が粘着するタイプを貼ると、動こうとする木の表面に力がかかって塗装が剥がれることがあります。

無垢の床では、置くだけのラグと滑り止めシートの組み合わせにとどめ、こまめにめくって乾かしてください。

クッションフロアは重みのへこみに注意する

クッションフロアは塩化ビニルのシートで、表面は水に強い一方、重い物を置くとへこみが残ります。

厚手のジョイントマットを敷いて、そのうえに本棚のような重い家具を載せると、マットの継ぎ目の形がそのまま床に写ることがあります。

家具の下には、マットではなく面で受ける板や専用の敷板を使ってください。

複合フローリングはワックスとの相性を試す

合板の表面に化粧板を貼った複合フローリングは、賃貸の住戸で使われている床材です。

表面のワックスの種類によって、ゴム系の裏面との反応が変わります。

敷く前に、クローゼットの中や家具の裏のような目立たない場所にマットの端を1週間ほど置いて、床が変色しないか確かめてください。

キャスター付きの椅子は床材を問わず別対策が要る

キャスターは点ではなく線で床を削るため、薄いマットでは防げません。

賃貸のキャスター傷防止で、椅子の床傷と騒音をまとめて抑える方法を解説しています。

フローリングにチェアマットはいらない?では、そもそもチェアマットが必要になる条件を解説しています。

よくある質問

マットを敷いていれば退去時に床の傷を請求されませんか

請求されないとは言えません。

マットで覆っていない範囲の傷、マットの下で起きた変色やカビ、元からあった傷の扱いは、床材の状態と契約内容によって判断が変わります。

入居時と敷く前の写真を残しておくことが、話し合いの材料になります。

フロアタイルを置くだけなら賃貸でも使えますか

接着剤を使わない置くだけのフロアタイルでも、下の床に湿気がこもる点と、タイルの重みで跡が付く点は残ります。使う場合は定期的にめくって床を乾かし、入居前に管理会社へ確認してください。

ジョイントマットの継ぎ目から水が入ったときはどうしますか

その場所のマットを外して、床とマットの裏面の両方を拭いて乾かします。

乾かさずに戻すと、濡れた面が密着した状態で残ります。

水を使う場所では、継ぎ目を調理台の正面から外して配置してください。

畳の部屋に同じ方法が使えますか

畳は湿気を吸う素材なので、フローリングより通気の管理が重要になります。

長期間覆うとカビやダニの原因になるため、めくる頻度を上げてください。

畳の上に椅子、傷とへこみを防ぐならフェルトとカバーどっち?で、畳特有のへこみ対策を解説しています。

まとめ

賃貸のフローリング傷防止マットは、椅子の脚やキャスターが当たる範囲に絞って敷くことで、原状回復の負担を軽くするのに役立ちます。

ただし糊で貼るタイプは床の化粧シートを傷めるので避け、置くだけのマットと滑り止めシートの組み合わせを基本にしてください。

敷く前に床の写真を残し、年に数回めくって乾かします。

この2つを守るかどうかで、マットが床を守るか、別の補修費用を生むかが変わります。

ぜひ本記事の敷き方の手順と床材ごとの注意点を参考に、自分の部屋の傷が出やすい場所から対策してください。

この記事を書いた人

KAGUASHI編集部
あなたへのおすすめ