ジョイントマットは防音効果あり?実際の効果を検証してみた

集合住宅や賃貸マンションなどで気になる「生活音」。
特に小さなお子さんが走り回る音や、椅子を引くときの擦れ音、物を落としたときの音など、階下への音漏れを気にして暮らしている方も多いのではないでしょうか。
そんな悩みに応えるアイテムとして注目されているのが「ジョイントマット」。
柔らかく、敷くだけで使えるこのマットには「防音効果がある」と言われていますが、実際のところどれくらいの効果があるのでしょうか。
この記事では、ジョイントマットの素材や構造に触れながら、防音効果の仕組みと、使用者の声、より効果を高める使い方について詳しく解説します。
ジョイントマットの防音効果はなぜ期待されるのか?
ジョイントマットの多くは、EVA樹脂やPE(ポリエチレン)といった発泡素材で作られています。
これらの素材は柔らかく弾力があり、音を吸収するクッション性を持っているため、衝撃音や生活音を軽減する効果があるのです。
特に軽量床衝撃音(物を落とした音や椅子の引き音など)に対しては、下階への伝達を緩和する効果が確認されています。
また、足音や子どもがジャンプしたときのドスンという「重量衝撃音」も、一定の範囲で和らげてくれます。
実際の効果を体感できるシーンとは?
ジョイントマットの防音性は、完全に音をシャットアウトするわけではありませんが、次のようなシーンでは効果を実感しやすいです。
子どもの足音が気になるとき
乳幼児が室内を歩き回ったり、おもちゃを落としたりする音は、フローリングに直接伝わると意外に響きます。
ジョイントマットを敷いておくだけで、音の響きがワントーン下がるという実感の声が多数あります。
椅子を引く音の軽減に
ダイニングチェアやデスクチェアなどを引いたときに生じる「ギギギ」という擦れ音も、マットの上なら柔らかく吸収されます。
チェアマットの代用として使う人も多く、特にフローリングに傷をつけたくない場合にも有効です。
ペットの爪音対策に
犬や猫の爪が床に当たる「カチャカチャ」という音も、ジョイントマットでかなり軽減されます。
走り回る音やジャンプした際の衝撃も和らぐため、ペットと暮らす家庭でも好評です。
防音効果をさらに高める工夫
厚みのあるマットを選ぶ
ジョイントマットの厚みは一般的に10mm~20mmが主流ですが、15mm以上の厚手タイプの方が、クッション性が高く防音効果も上がります。
床との距離が長くなることで、振動の伝達を減らせるからです。
隙間なく敷き詰める
つなぎ目にすき間があると、そこから音が漏れやすくなります。
部屋全体に隙間なく敷き詰めたり、壁際にフィットするようにカットして敷くことで、音の抜け道を減らすことができます。
下に防音シートを重ねる
より高い防音性を求める場合は、ジョイントマットの下に防音シートや遮音マットを敷くのがおすすめです。
組み合わせることで音の吸収・遮断の両方をカバーできます。
多層構造のマットを選ぶ
最近では、表面にカーペット調の素材、内部にEVAなどのクッション層を持つ多層構造の高機能マットも登場しています。
単層よりも音の遮断力が高く、生活音の悩みが深い家庭には適しています。
防音性の限界も理解しておこう
ジョイントマットはあくまで「生活音をやわらげる補助的なアイテム」です。
防音専門の建材と比べると性能は限定的で、ジャンプ音や重い物を落としたときのドン!という衝撃音までは完全にはカバーしきれません。
また、振動音や空気音にはあまり効果がないため、完全防音を求める方は遮音材やカーペットとの併用が前提になります。
使っている人の声
- 「子どもが遊んでいても、階下からのクレームが来なくなった」
- 「ペットの足音が前より気にならなくなった」
- 「椅子の音が静かになって、床も傷つかないので一石二鳥」
- 「安価なマットだったが、防音効果は思ったよりあった」
実際のユーザーの感想からも、「静かになった」「床への衝撃が少なくなった」といった声が多く聞かれます。賃貸住宅や二世帯住宅などで特に効果を感じている人が多いようです。
まとめ|ジョイントマットは“生活音の緩和”に効果あり
ジョイントマットには確かな防音効果がありますが、それは「騒音を完全に消す」ものではなく、生活音を軽減し、響きにくくするものです。
子どもの足音、ペットの走行音、家具の移動音など、日常的な音のトラブルを減らすには非常に役立つアイテムです。
防音性能をさらに高めたい場合は、厚みのある製品を選ぶ・部屋全体に敷く・下地に防音シートを使うなどの工夫が有効です。
近隣との騒音トラブルを防ぎ、家族全員が気兼ねなく暮らせる空間をつくるためにも、ジョイントマットを上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。