SHARE:

吸着マットでフローリングに跡が残る原因は?剥がす前に確かめる

タイルカーペットやジョイントマットの裏面にある吸着加工は、ずれを抑えるのに便利な仕組みです。ところが剥がしてみると、マットの形どおりに床が変色していたり、指でなでるとべたつく膜が残っていたりする。

この跡は放置すると輪郭がはっきり残り、賃貸なら退去時に指摘される材料にもなります。

しかも原因は一つではありません。

ワックスが持っていかれた場合と、床の塗膜そのものが変色した場合では、やるべき手当てが正反対です。

本ページでは、跡ができる原因・自分の床で切り分ける手順・原因別の落とし方までまとめて紹介します。

KAGUASHI編集部
商標登録番号:第6806912号

KAGUASHIは家具のソックスチェアやキャスターストッパーなど家具の脚を保護するカバーを販売している国内ブランドです。当サイトでは販売中の製品や使用アイデアなどをご紹介いたします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

吸着マットでフローリングに跡が残る主な原因

「跡」と一口に言っても、床の表面に何かが乗っている状態と、床の内側が変わってしまった状態があります。まずはよくある順に並べます。

吸着面がワックスを持っていく

家庭用フローリングの多くは、表面にワックスや樹脂の膜があります。

吸着マットの裏面はこの膜に密着します。

長く敷いたまま強く引き剥がすと、膜のほうが先に負ける。

結果として、マットの形にツヤの差が出たり、部分的に白っぽくなったりします。

もっとも起きやすいパターンです。

裏面の成分が床側へ移る

塩化ビニル系の裏面材には、柔らかさを保つための可塑剤が含まれることがあります。

この成分が長期間の接触で床の塗膜側へ移ると、拭いても取れない変色として残ります。

ゴム系の裏面では、劣化を防ぐための添加剤が原因で黄ばみが出ることも。

いずれも表面を拭く発想では戻りません。

湿気がこもって白く濁る

吸着面は床とぴったり接するので、空気が抜けません。

水をこぼしたあとや、湿度の高い時期に敷きっぱなしにすると、閉じ込められた水分で塗膜が白く曇ることがあります。

玄関近くやキッチン脇で起きやすい現象です。

圧力による凹みとツヤの差

家具の脚やキャスター椅子の下では、マット越しに強い荷重がかかります。

吸着マットが挟まっていると、その形のまま床が沈む。

ツヤが局所的に潰れて跡に見えることもあります。

荷重による床の傷み方はタイルカーペットとキャスター椅子で床の傷を防ぐ考え方のほうが近い話なので、椅子の下で起きているなら合わせて確認してください。

自分の床で起きているのはどのタイプか見分ける

触って、拭いて、光にかざす。この3つで大半は切り分けられます。

症状考えられる原因
指でなぞるとぬるっとする、ほこりが付く吸着剤や裏面の樹脂が床に残っている
水拭きするとツヤの差が薄まるが乾くと戻るワックス層の艶落ち
白いもやが広がっていて、拭いても変化なし湿気による塗膜の白化
黄色〜茶色に色が変わり、洗剤でも動かない成分移行による変色(塗膜の内部)
斜めから見ると凹みが分かる荷重による圧痕

判断のコツは、跡の輪郭を見ることです。

マットの継ぎ目や角と一致していれば、接触そのものが原因。

一致せず点や線で出ているなら、家具や水滴といった別の要因が混じっています。

原因別、跡への手当ての順番

どの方法も、まずクローゼットの中や家具の陰など目立たない場所で試してください。床材の塗装は製品によって耐性が違います。

べたつきが残っているとき

ぬるま湯で薄めた中性洗剤を布に取り、固く絞って拭きます。

これで動かない場合は、無水エタノールを少量。

ただし塗膜が溶けて白くなる床もあるため、狭い範囲でテストしてからにしてください。

ゴシゴシ往復させず、一方向に軽く。

ツヤのムラ・白い曇りが出たとき

ワックスが剥がれたことによるムラなら、同じ種類のワックスを塗り直すと目立ちにくくなります。

問題は床材の種類です。

UV塗装やワックス不要と案内されている複合フローリング、クッションフロアには、ワックスを塗ってはいけない製品があります。

取扱説明書か管理会社の指定を先に確認してください。

色が変わってしまったとき

成分移行による変色は、塗膜の内側で起きています。

家庭でできる拭き取りでは戻らないことが多い。

強い溶剤で削り取ろうとすると、変色より目立つ艶ムラに変わります。

賃貸なら自己判断で手を入れる前に管理会社へ連絡したほうが安全です。

凹みだけのとき

荷重を外して数日から数週間置くと、木材が湿気を吸って戻る場合があります。

急いでアイロンや熱を当てるのは避けてください。

塗膜が変質すると、凹みより厄介な白化や膨れになります。

マット側にも汚れが残っている場合

床の手当てが済んだら、マット自体の状態も見ておきます。

吸着面にほこりが噛み込むと吸着力が落ち、部分的に浮いて跡が偏る原因になる。

洗えるかどうかは素材で決まるので、タイルカーペットを丸洗いできるか素材で見分ける手順を参考に判断してください。

手を尽くしても跡が消えないときに考えること

拭き取りとワックス塗り直しで変化がないなら、跡は塗膜より深い層にあります。ここから先は補修の領域です。

選択肢は3つ。

市販の床用補修ペンやクレヨンで色を合わせる、範囲が広ければ部分張り替えを業者に相談する、あるいは同じ場所を別のマットやラグで覆って隠す。

持ち家なら費用と見た目の折り合いで決められます。

賃貸の場合は判断がひとつ増えます。

自分で補修材を使った跡が残ると、かえって原状回復の話がややこしくなることがある。

写真を撮って状態を記録し、管理会社に見てもらってから動くのが無難です。

「必ず元に戻る」と書いてある方法を信じ込まないこと。

床材と経過時間によって結果は変わります。

次に敷くマットは何を基準に選ぶか

跡を減らしたいなら、吸着以外の方法でずれを止める発想に切り替えます。

  • 裏面が吸着ジェルではなく、樹脂のドットや不織布でグリップするタイプを選ぶ
  • マットとは別に、洗える滑り止めシートを床とマットの間に挟む
  • 敷きっぱなしにせず、季節の変わり目にめくって床と裏面を乾かす
  • 水がかかる場所、無垢材、クッションフロアには吸着タイプを使わない
  • 床材の説明書に「吸着シート不可」の記載がないか確認する

裏面の作りは製品ごとに違い、パッケージの記載で見分けられることも多いです。

安価な製品の裏面の違いはダイソーのタイルカーペットの裏面をどう見分けるかで整理しています。

素材そのものの性格を知りたい場合はナイロンとポリプロピレンで何が変わるかも参考になります。

そもそも「なぜ敷くのか」に戻る手もあります。足音対策が目的なら賃貸の足音がタイルカーペットでどこまで減るか、厚みでクッション性を出したいならジョイントマットの厚みとサイズの選び方のほうが目的に合う場合があります。

よく紹介されるが効きにくい対処

正直に書きます。次の方法は、跡の種類によっては悪化させます。

メラミンスポンジ

は研磨材です。汚れごと塗膜を削るので、跡は薄くなってもその部分だけツヤが消えます。乾くと余計に目立つことがある。

除光液やシール剥がし剤の広い範囲での使用

も避けたい方法です。

塗膜を溶かす成分が入っているため、べたつきは取れても白い曇りに置き換わるだけ。

使うとしても綿棒で点状に、テスト後に限ります。

上からワックスを重ねて隠す

のは、境目が段差になって輪郭が残りがちです。

ドライヤーで温めるのは剥がすときには有効な場面がありますが、すでに付いた変色には効きません。

日光に当てて色を戻す方法も、周囲まで日焼けして差が広がります。

よくある質問

ワックスを塗った床でも吸着マットは使えますか

使えないとは言えませんが、跡が出やすい組み合わせです。

ワックス層は吸着面に持っていかれやすく、剥がすときに膜が割れることがあります。

使うなら、滑り止めシートを間に挟んで直接接触を避け、定期的にめくって様子を見てください。

一度付いた跡は時間で薄くなりますか

種類によります。

荷重による凹みは戻ることがあり、湿気による白化も乾燥が進むと薄まる場合があります。

一方、成分移行による変色は時間では消えません。

1か月ほど様子を見て変化がなければ、補修を検討する段階です。

賃貸で跡が残ったらどうすればいいですか

先に自分で強い薬剤を試さないでください。

状態を写真に撮り、いつからマットを敷いていたかを整理して管理会社に相談します。

通常の使用による経年変化と判断される場合もあり、判断は契約内容と床材の状態で変わります。

まとめ

吸着マットで残る跡は、大きく分けてワックスが持っていかれたもの、成分が移って変色したもの、湿気で白く濁ったもの、荷重で凹んだものの4種類です。

触ってべたつくか、拭いて動くか、輪郭がマットと一致するか。

この3点で切り分ければ、やるべき手当てが絞れます。

変色まで進んだものは家庭で戻らないことが多く、削って消そうとすると悪化します。

次に敷くときは吸着に頼らず、滑り止めシートを挟む、めくって乾かす、床材の指定を確認する。

この3つを守るだけでも跡の出方はだいぶ変わります。

この記事を書いた人

KAGUASHI編集部
あなたへのおすすめ