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工事現場のゴムマットはなぜずれる?沈みを防ぐ固定のしかた

工事現場に敷いたゴムマットが、一輪車や台車を通すたびに少しずつ動いていきます。端が重なって段差になり、通行のたびに乗り上げる場所ができてしまいます。

ずれる原因はひとつではありません。

路盤の凹凸や水分、ゴムマット1枚あたりの重量不足、マット同士を連結していない敷き方が重なって起きます。

本記事では、ずれと沈みの切り分け方・ピンや連結による固定のしかた・効果の薄い押さえ方まで解説します。

KAGUASHI編集部
商標登録番号:第6806912号

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

工事現場のゴムマットがずれる原因は路盤・重量・連結の3つ

ゴムマットは、下地のかたちをそのまま写して置かれている部材です。

コンクリートのように自分で形を保つわけではないので、下が動けばマットも動き、上から力が加われば変形します。

原因を分けると、下地側・マット側・敷き方側の3方向に整理できます。

路盤が締まっていない、または水を含んでいる

砕石を入れただけで転圧が足りない路盤や、雨のあとに水が抜けない場所では、ゴムマットの下で土が練られて泥状になります。

泥と水の層ができると、ゴムの裏面はその上を滑ります。

轍(わだち)がある場所に敷いた場合も、マットがくぼみに沿って傾き、通行の向きに押し出されていきます。

ゴムマットの重量が、かかる横向きの力に負けている

マットが動くのは、上から踏まれる力ではなく横に押される力です。

台車の方向転換、重機の旋回、タイヤがねじれるときの力はすべて横向きに働き、ゴムマットの重量が軽いほど簡単に動きます。

薄いものや寸法の小さいものを1枚だけ置くと、この力に対して踏ん張る相手がいません。

マット同士を連結せず1枚ずつ置いている

置くだけの敷き方では、端の1枚が動いた分だけ隙間が開き、次の1枚がその隙間へずれ込みます。

枚数を増やしても、連結していなければ1枚分の重量で受けている状態は変わりません。

連結して面にすると、1枚にかかった力が隣へ逃げるため、動き出しにくくなります。

ずれているのか沈んでいるのか、めくって切り分ける

横にずれているのか、その場で沈んでいるのかで手当てが変わります。症状が似て見えるので、まずマットを1枚めくって下地を見てください。

  • 下地に轍や足跡型のくぼみがある、水がたまっている、土が練られている — 路盤側の原因です。マットを固定しても、下が動く限り繰り返します
  • 下地は乾いて平らなのに、マットが通行方向へ動いている — ゴムマットの重量不足と連結不足です。固定具と敷き方で止まります
  • 踏んだときだけへこみ、足を離すと戻る — ゴムのたわみで、マット自体の不具合ではありません
  • 踏むと沈んだまま戻らない、周囲が盛り上がる — 路盤の支持力が足りていません。ゴムマットの選び直しでは解決しません
  • 四隅だけ浮いて反っている — 巻いて保管していた癖か、低温で硬くなっている状態です

マットの裏面に泥が厚く付いているなら、その泥がそのまま滑る層になっています。洗って敷き直すだけで動きが収まる場合もあるので、原因の切り分けと同時に確かめておくと手戻りが減ります。

原因別に分ける、ゴムマットの固定のしかた

固定は、止める相手が土なのか舗装なのかで方法が変わります。

土や砕石の上はピン・杭で貫いて止める

アンカーピンや鉄筋杭をマットの穴に通し、下の路盤まで打ち込む方法です。

ピン穴があらかじめ開いている製品ならそこを使い、無い製品は穴あけが必要になります。

打つ位置は四隅と、通行で力がかかる進入側の辺です。

中央だけを1本で留めると、マットが回転して隙間が開きます。

頭が出たままのピンは、つまずきと車両のパンクにつながるので、頭部が沈む座付きのものを選ぶか、打ち込んで面に揃えてください。

舗装の上では連結と端部処理で動きを抑える

アスファルトやコンクリートの上では、アンカーを打つと穴が残ります。

既存舗装の養生で敷いている場合、穴あけの可否は現場の管理者や発注者に確認してから決めてください。

打てない場合は、連結金具やジョイント形状でマット同士をつないで面にし、周囲を縁石や単管で囲って逃げ場をなくす方法を取ります。

連結具は泥で固まると外しにくくなるため、撤去まで何度も敷き替えるなら差し込み式のものが扱いやすいです。

進入側の端を摺り付けて乗り上げをなくす

ずれの起点は、車両やタイヤが最初に乗り上げる端です。

ここに段差が残っていると、通行のたびにマットを前へ押す力が加わります。

端部が斜めに面取りされた製品を進入側に置くか、砕石や土で摺り付けて勾配をつくると、押される力そのものが小さくなります。

マットの並べ方も、継ぎ目が通行方向と直交するようにすると、継ぎ目が開きにくくなります。

固定しても沈みが止まらないときに考えること

ゴムマットは荷重を広い面に散らす養生材で、地面の支持力を増やす部材ではありません。路盤そのものが軟らかい場所では、厚いゴムマットに替えても沈みは続きます。

重機が乗る通路なら、接地圧に対してゴムマットでは受けきれないことがあります。

その場合は敷鉄板や樹脂製の敷板へ切り替えるか、砕石の入れ替えと転圧、排水の確保といった路盤側の手当てが先になります。

どこまで必要かは機械の重量と地盤で変わるため、現場の施工計画の中で判断してください。

マット自体の劣化も沈みの原因になります。

再生ゴムチップを固めたタイプは、端から欠けたり、踏まれ続けた部分がつぶれて戻らなくなります。

ゴムマットの寿命は使用期間ではなく、通行量と保管状態で決まるので、割れや欠けが入ったものは養生性能が落ちたものとして外してください。

次に工事現場へ入れるゴムマットを選ぶときの条件

買い足すときに確かめる項目は、敷く場所で変わります。

確かめる項目土・砕石の上既存舗装の養生
ゴムマットの厚み厚いほど荷重が分散し、変形しにくい段差を小さくしたいので薄手も選べる
マットの裏面の形状溝や凹凸があるものは土をかんで動きにくい平らなもののほうが舗装面を傷めにくい
ピン穴・連結具ピンで留める前提なので穴の有無を確認穴あけできない前提で連結形状を確認
1枚の重量重いほど動かないが、人力で運べる範囲に収める敷き替え回数が多いなら軽いものが扱いやすい
端部の形状進入側に面取り付きを1枚入れる同じく段差を消す端部材を用意する

ゴムマットのサイズは、通路幅を割り切れる寸法にすると、通路の端に半端な隙間ができません。

幅が足りず半端な隙間ができると、そこから端の1枚が動き始めます。

先に通路の実測をしてから枚数と寸法を決めてください。

工事現場でよく見るが、効果の薄い押さえ方

手近なもので押さえる方法は、現場で見かけても止まっていないことがあります。

  • 四隅に土嚢を置く — 浮き上がりは抑えますが、通行部の横ずれには働きません。土嚢自体が蹴られて動きます
  • 継ぎ目を布テープで貼る — テープの粘着は泥と水で早く落ちます。踏まれる面に貼ると、剥がれた切れ端が足に絡みます
  • 上から砂をまく — 泥はねは減りますが、ゴム表面と靴底の間に砂の層ができて、かえって滑りやすくなります
  • 2枚重ねにする — 厚みは増しますが、重ねた層の間で滑るため、1枚で敷くより動きます
  • 枚数だけ増やす — 連結しないまま並べても、受ける力は1枚分のままです

いずれも短時間の仮置きなら用は足りますが、台車や車両が通る通路では持ちません。固定具を用意するまでの間は、通行の向きを変えるか、人が歩く範囲に絞って使うほうが現実的です。

よくある質問

アスファルトの上にアンカーピンを打って固定してもよいですか

打てば穴が残り、養生のはずが補修対象をつくることになります。

既存舗装の上では、現場の管理者や発注者に確認してから決めてください。

打てない場合は、マット同士の連結と、単管や縁石で周囲を囲う方法で動きを抑えます。

冬に端が反り上がって、車両が乗るとめくれます

ゴムは低温で硬くなるため、巻いて保管していた癖が戻りにくくなります。

敷く前に平らに広げて日中の気温で馴染ませ、反っている辺を進入側に向けないように並べてください。

それでも戻らない端は、ピンで留めるか摺り付けの土で押さえます。

一輪車の車輪が継ぎ目に落ちて進めません

継ぎ目が開いているか、隣のマットと高さが違っています。

継ぎ目を通行方向と直交させ、連結具でつないでください。

高さの差は下地のくぼみが原因なので、マットをめくって砕石で埋めてから敷き直します。

まとめ

工事現場のゴムマットが動く原因は、路盤の状態・マットの重量・連結の有無のどこかにあります。

まず1枚めくって下地を見れば、固定具で止まる話なのか、路盤を直さないと繰り返す話なのかが分かります。

沈みが止まらない場合は、ゴムマットでは受けきれない荷重がかかっていると考えて、敷鉄板や路盤側の手当てに切り替えてください。

ぜひ本記事の切り分けの5項目と、土・舗装で分けた選び方の表を参考に、現場に合う固定のしかたを決めてください。

この記事を書いた人

KAGUASHI編集部
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