床を高くする方法はかさ上げマットが手軽|段差なく仕上げる
畳の上にフローリング材を敷いたり、洗濯機の下に台を入れたりと、床の高さを部分的に変える工夫は住まいのあちこちで行われています。しかし、「敷居の段差でつまずく」「ドアの下に隙間ができて冷える」といった困りごとから、どう高くすればいいのか分からず手が止まっている方も多いはずです。
段差を放置すれば、つまずいて転倒したり、掃除機のヘッドが引っかかって進まないといった不便が毎日続きます。
逆に、やり方を取り違えて部屋全体を上げてしまえば手間も撤去の手間も増えるだけ。
本ページでは、かさ上げしたくなる理由の切り分け方・範囲別の具体的な方法・選ぶ前に確認したい条件までを順に解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
かさ上げしたくなる理由は一つではない
同じ「床が低い」という感覚でも、背景にあるものは分かれます。よく見かける順に並べます。
敷居や隣室との段差
和室と洋室、廊下と居室のあいだには段差が残っていることがあります。
畳の厚みとフローリングの厚みが違うためです。
つまずく、車輪付きのものが越えられない、といった不便はここから来ます。
床下からの冷えと湿気
足元だけが寒い場合、床材の下に空気層が少ないことが関係している場合があります。
一階の床は特に影響を受けやすい。
ただし冷えの原因は窓や換気にもあるため、床だけの問題と決めつけないでください。
配線や配管を通したい
床を上げてその下にケーブルや排水ホースを通す発想です。
オーディオ機器やデスク周りで検討されます。
とはいえ、通したい本数が数本なら床ごと上げる必要はありません。
壁際を這わせるだけで済むケースが多く、その場合は配線カバーが浮く・剥がれる原因と貼り方の方を先に確認したほうが早いです。
家具や設備の高さが足りない
洗濯機の下に手が入らない、ベッド下に収納が入らない、机が低い。
これらは床ではなく物の側の高さ不足です。
床を触る必要はありません。
一部か部屋全体かで変わる床を高くする方法
切り分けは難しくありません。次の順に確認してください。
| 確認すること | 結果 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 不便を感じるのは特定の場所か | 敷居や出入口だけ | 段差そのもの |
| 同上 | 部屋のどこにいても感じる | 床全体の高さや冷え |
| 困っているのは人か物か | 特定の家具や家電だけ | 家具側の高さ不足 |
| 床に水平器やビー玉を置く | 転がる・傾く | 床の傾き(別問題) |
| 裸足で立って冷たいか | 足裏だけ冷たい | 床下の空気層・断熱 |
ビー玉が一定方向に転がるなら、それは高さではなく傾きの話です。
かさ上げでは解決しません。
建物側の問題の可能性があるので、管理会社や施工業者に相談してください。
原因が違えば選ぶかさ上げの手段も変わる
出入口の段差だけが問題のとき
床を張り替える必要はありません。
段差解消用のスロープ材や、薄い板を斜めに渡す方法で足ります。
固定は両面テープが一般的ですが、下地がクッションフロアや無垢材だと剥がすときに表面が持っていかれることがある。
目立たない位置で先に試してください。
高齢の家族が使う場所なら、スロープだけに頼らず手すりの設置もあわせて検討します。
部屋全体を上げたいとき
ここからは工事の領域です。
既存の床の上に根太(下地の角材)を組み、その上に合板とフローリング材を張るのが基本的な考え方。
支持脚付きのパネルを並べる置き床(二重床)という工法もあります。
合板を一枚重ねるだけなら十数ミリ、根太を組めば数センチ単位で上がります。
問題は上げたあとです。
ドアが床に擦る、コンセントの位置が下がる、天井までの高さが減る。
建具の下端を削る作業が必要になることもあり、賃貸ではまず認められません。
持ち家であっても、範囲が一部屋を超えるなら業者に見てもらう前提で考えたほうが安全です。
家具や家電だけを上げたいとき
床を触らない一番現実的な解決策がこれです。
脚の下に台を挟むだけで、必要な高さは確保できます。
何を選ぶかは載せる物の重さと安定性で決まるので、家具のかさ上げに使えるアイテムの種類と選び方を先に押さえておくと迷いません。
台とブロックのどちらが向くかで悩むなら、かさ上げ台とブロックの違いと高さ調整の考え方が判断材料になります。
用途別だと、掃除機を通したいならロボット掃除機が通れる高さにする方法、机なら机の高さを上げてぐらつかせずに調整する手順、ベッド下や棚下の空間を使いたいならかさ上げで収納空間を増やす方法を参照してください。
洗濯機や冷蔵庫まわり
排水ホースを通すために洗濯機を上げるのは定番の手当てです。
ただし重量物を持ち上げる以上、転倒方向のリスクは増えます。
設置後の固定まで含めて考える必要があり、洗濯機のかさ上げ台が倒れる原因と固定手順で手順を確認してから作業してください。
かさ上げしても不便が残るときの見直し
かさ上げしたのに解決しない。この場合、原因の見立てが外れています。
足元の冷えが残るなら、床ではなく窓からの冷気や換気口が効いている可能性があります。
床を上げても窓は変わりません。
ぐらつきが残るなら、上げたことで接地面が減り、かえって不安定になっているケース。
台の数を増やすか、面で受ける形に変えてください。
段差を解消したのにまだつまずくなら、高さではなく足元の見えづらさが原因かもしれません。
照明を足すほうが効くことがあります。
なお、転倒によって痛みや腫れが出た場合は、様子を見ずに医療機関に相談してください。
床を高くする方法は3条件で絞り込める
何ミリ必要かを実測する
「なんとなく低い」で作業を始めると、上げすぎて別の不都合が出ます。
通したい物の厚み、越えたい段差の高さを定規で測る。
必要な数値は案外小さいものです。
荷重に耐えるか
載せる物の重量が分散されるか、一点に集中するかで選ぶ物が変わります。
冷蔵庫や本棚のような重量物は、脚の真下だけでなく面で受ける構造のほうが沈み込みにくい。
耐荷重の表記は必ず確認してください。
原状回復できるか
賃貸なら接着や釘打ちを伴う方法は避けます。
置くだけ、挟むだけで済む方法から検討する。
粘着シートは床材によって変色や剥離が起きることがあるため、素材が分からないうちは使わないほうが無難です。
避けたい床を高くする方法とその理由
よく紹介されるものの、期待した結果になりにくい方法があります。
ラグやカーペットを重ねる
上がるのは数ミリ程度。段差解消にはならず、端が浮いて新しいつまずきの元になります。
ジョイントマットを敷き詰めて高さを出す
柔らかい素材は家具の脚が食い込みます。水平が出ないので、上に物を置くと傾く。
雑誌や段ボールを脚に挟む
湿気を吸って潰れ、時間が経つと傾きます。応急処置以上には考えないでください。
隙間テープで段差を埋める
隙間をふさぐ製品であって、高さを作る製品ではありません。
- フロアタイルの重ね張りで冷え対策:厚みが薄く、断熱の効果は限定的です。
共通しているのは、柔らかい物・薄い物で高さを稼ごうとしている点。高さは硬くて厚みが安定した物でしか作れません。
よくある質問
賃貸でも床を高くできますか
置くだけの方法なら可能な場合があります。
ただし工事を伴う方法、接着や釘を使う方法は契約上できないことがほとんどです。
作業前に管理会社へ確認してください。
DIYと業者の線引きはどこですか
目安は範囲と建具です。
一部屋分を上げる、ドアの調整が必要になる、水回りが絡む。
このいずれかに当たるなら業者に相談する範囲だと考えてください。
家具単位のかさ上げなら自分で対応できます。
床を上げると耐震性に影響しますか
床の上に新たな下地と重量物が乗るため、条件によっては建物への負担が変わります。
判断は現地を見ないとできません。
構造に関わる規模なら、建築士や施工業者に確認するのが確実です。
また、上げた床の上に置く家具は倒れやすくなるので、固定をあわせて検討してください。
まとめ
床を高くしたい理由は、段差・冷え・配線・家具の高さ不足に分かれます。
困っているのが「特定の場所」か「部屋全体」か、「人」か「物」か。
この二つを確かめれば、触るべき対象が見えてきます。
多くの場合、床そのものを上げる必要はありません。
家具の側を数センチ持ち上げるだけで済むことが大半です。
工事を考えるのは、切り分けを終えてからで遅くありません。




