床のかさ上げ方法は?マットを使って段差なく高くするコツ
洗濯機の下に手が入らない、こたつに座ると膝がつかえる、ベッドの下に収納ケースが入らない、といった悩みがあります。
こうした場面で検索されるのが「床のかさ上げ」ですが、実際に持ち上げたいのは床そのものではなく、家電や家具の脚である場合があります。
床面ごと数cm上げるとなると下地の造作から手を入れる工事になり、専用のかさ上げ台や継ぎ脚、マットを使う話とは別物になります。
本記事では、どちらの意味でかさ上げが必要なのかの見分け方・脚を上げる具体的な方法・段差でつまずかないための高さの決め方を解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
床のかさ上げという言葉が指すものは2つある
検索で「床を上げる」「床を高くする方法」と調べたとき、出てくる情報は大きく2種類に分かれます。
片方は洗濯機やこたつ、ベッドの脚を数cm持ち上げる話で、もう片方は部屋の床面そのものを上げる工事の話です。
前者は置くだけの台やゴム、継ぎ脚で済みますが、後者は根太や大引といった下地を組み直すため、住んだまま自分で行う作業ではありません。
脚だけを上げたいケース
洗濯機の下を掃除したい、排水ホースが折れて排水が流れにくい、こたつの天板が低くて足が組めない、ベッド下に衣装ケースを入れたいといった悩みです。
これらはすべて家具・家電の底面と床のすき間を広げたいという話なので、専用のかさ上げ台や継ぎ脚で解決します。
床材には手を加えません。
床面ごと上げたいケース
隣の部屋との段差をなくしたい、和室を洋室に合わせたい、畳をフローリングに変えて高さが変わってしまったといった場合です。
こちらは床の造作に関わるので、リフォーム業者の工事になります。
廊下と部屋の境目に数cmの段差があってつまずくという相談も、床をかさ上げするか、逆にすりつけ板で傾斜をつけるかで工法が変わるため、現場を見てもらってください。
自分のケースがどちらか、2つの質問で切り分ける
判断に迷ったら、順に確かめてください。
まず、上げたいものは移動できますか。
洗濯機もこたつもベッドも、人手を借りれば動かせます。
動かせるなら脚のかさ上げで解決する話です。
次に、上げたい高さは何cmですか。
1〜10cm程度で、しかも1台分だけなら、市販のかさ上げ台や継ぎ脚の範囲に収まります。
反対に、動かせない(床そのもの)、または部屋全体を上げたいという答えになるなら、工事の領域です。床下に湿気がこもる、歩くとたわむといった症状を伴う場合は、高さの問題ではなく下地が傷んでいる可能性もあるので、かさ上げを考える前に点検を依頼してください。
脚を上げる方法は、置くタイプと差し込むタイプで分かれる
市販品は大きく2タイプです。
洗濯機のように重量があり脚が4本とも太いものは、下に敷く台(かさ上げ台)を使います。
こたつやテーブル、ベッドのように細い脚が接地しているものは、脚先に差し込む継ぎ脚を使います。
荷重のかかり方が違うので、どちらでもよいというわけではありません。
洗濯機用のかさ上げ台
4個セットのブロック状の台を脚の下に置き、高さを数cm稼ぐ製品です。
防振ゴムを兼ねた製品では、メーカーが振動の軽減をうたっています。
選ぶときに見るのは3点で、本体の総重量(洗濯物と水を含む最大荷重で考えます)に対する耐荷重、脚を乗せる面の直径や一辺が自分の洗濯機の脚に対して足りているか、そして排水口とホースの位置関係です。
かさ上げすると排水ホースの傾きが変わるので、持ち上げたあとにホースが折れたり浮いたりしていないか必ず確認してください。
こたつ・テーブル・ベッドの継ぎ脚
脚の先にかぶせる筒状の部品です。
脚の断面が丸か角かでサイズが分かれ、内寸と脚の実寸が合わないとぐらつきます。
買う前に、脚の直径(角脚なら一辺)をミリ単位で測ってください。
高さは製品によって固定のものと、ねじ込みで微調整できるものがあります。
4本すべて同じ製品で揃えるのが前提で、1本だけ別物を使うと天板が傾きます。
マットでかさ上げする場合の考え方と、段差の落とし穴
床のかさ上げにマットを使う方法もあります。
ジョイントマットやコルクマット、タイルカーペットを敷いて、その上に家具を置くやり方です。
2cm以内の段差を埋める、洗濯機の下に水が垂れたときの受けにする、ベッド下の底冷えを和らげるといった目的なら現実的な手段になります。
ただし、かさ上げ用のマットで稼げる高さはせいぜい10〜20mm程度です。
10mmのジョイントマットを2枚重ねれば20mmになりますが、重ねた分だけ上の家具は不安定になり、重量物では沈み込みます。
洗濯機のように振動する家電を柔らかいマットの上に直接置くと、脱水のたびに少しずつ移動する原因にもなるので、硬い台と組み合わせてください。
見落としやすいのが、マットを敷いた縁にできる段差です。
部屋の一部だけに敷くと、その境目が10mmの段差になります。
スリッパのつま先が当たる、掃除機の車輪が乗り上げる、高齢の家族がつまずくといったことが起きるので、縁にスロープ状のふちパーツが付属する製品を選ぶか、部屋全体に敷いて段差そのものをなくしてください。
ドアの下のすき間も先に測っておきます。
マットの厚みがすき間より大きいと、ドアが開かなくなります。
かさ上げしても解決しないときに考えること
洗濯機をかさ上げしたのに排水が流れにくいままなら、原因は高さではなく排水口の詰まりか、ホース内部の汚れです。
10cm上げても改善しない場合は、ホースを外して洗ってください。
振動が止まらないときも同じで、かさ上げ台は、防振ゴムを兼ねた製品でも振動を軽減するにとどまり、設置そのものが傾いているなら先に水平を取り直します。
4本の脚のうち1本が浮いていないか、床に当ててみて確かめてください。
こたつや机をかさ上げしても膝がつかえるなら、必要な高さが足りていない可能性があります。
座面から天板裏までのすき間を実測し、必要な数値を出してから継ぎ脚の高さを選び直してください。
継ぎ脚は10cm前後まで対応する製品がありますが、高くするほど重心が上がり、横からの力に弱くなります。
勧めにくいかさ上げの方法と、その理由
よく紹介されるものの、実際には勧めにくい方法があります。
- 木片や雑誌、ブロックを脚の下に挟む方法。接地面が小さく、荷重が一点に集中して床材がへこみます。洗濯機のような重量物では、転倒の危険もあります。
- 段ボールや発泡スチロールを敷く方法。湿気を吸って潰れるので、数週間で高さが変わります。洗濯機周りでは水を吸ってカビの原因にもなります。
- 薄いフェルトや滑り止めシートでの高さ稼ぎ。これらは数mmしかないため、掃除のすき間を作る目的にはほとんど届きません。傷防止には役立ちますが、かさ上げの手段としては別物です。
- 4本のうち2本だけを上げる方法。手前だけ上げて傾けると、引き出しが勝手に開いたり、天板の上の物が転がったりします。
脚の下に何かを挟む手当ては、応急処置としてはあり得ますが、常用するものではありません。荷重を面で受けられる専用品に替えてください。
次に選ぶときの条件を、先に決めておく
買い直しを避けるために、売り場へ行く前に3つの数字を手元に用意してください。
上げたい高さ(何cm必要か)、脚の実寸(直径または一辺をミリ単位で)、そして載せるものの総重量です。
洗濯機なら本体重量に洗濯物と水の重さが加わるので、本体の表示より余裕のある耐荷重の製品を選びます。
床材との相性も確かめます。
クッションフロアや無垢フローリングは硬い樹脂の台で傷やへこみが出ることがあるため、接地面にゴムやフェルトが付いた製品を選ぶか、台の下に一枚かませてください。
賃貸では、粘着で固定するタイプの台は剥がすときに床に跡が残ることがあるので、置くだけで安定する製品を選び、目立たない場所で先に試してください。
そのうえで、掃除のしやすさも条件に入れます。
かさ上げの目的が「下に手やノズルを入れたい」なら、必要なのは高さだけでなく、台そのものが邪魔にならない形状です。
4隅に小さく置くタイプなら中央は空きますが、全面を支える板状の台では、結局その下は掃除できません。
よくある質問
洗濯機のかさ上げは何cmあれば掃除できますか
手を入れて拭くのか、掃除機のノズルを差し込むのかで必要な高さが変わります。
ノズルを通すだけなら数cmでも届きますが、雑巾を持った手を入れるなら10cm前後は見ておいてください。
製品ごとに稼げる高さが決まっているので、自宅の防水パンの深さと合わせて計算します。
こたつの継ぎ脚は床に傷が付きませんか
接地面がむき出しのプラスチックや金属だと、引きずったときにフローリングに傷が入ります。
底にゴムやフェルトが付いた製品を選び、模様替えのときは持ち上げて動かしてください。
継ぎ脚を付けると重心が上がるので、引きずる動作自体が増えないよう、使う位置を決めてから設置します。
床面ごと数cm上げる工事は自分でできますか
部屋の床を上げる作業は、下地の組み直しと床材の張り直しを伴います。
仕上がりの水平が出ないと家具がぐらつき、巾木やドアの寸法とも合わなくなるため、業者に見積もりを依頼してください。
段差の解消だけが目的なら、床を上げずにすりつけ材で傾斜をつける方法もあるので、現場を見てもらったうえで選択肢を出してもらいます。
まとめ
床のかさ上げと言っても、脚を数cm持ち上げたいのか、床面そのものを上げたいのかで、使う道具も、自分で済ませられるか工事になるかも変わります。
動かせる家具・家電なら、かさ上げ台か継ぎ脚で解決しますし、マットを併用するなら縁にできる段差とドア下のすき間を先に測ってください。
木片や段ボールで間に合わせるやり方は、荷重が一点に集中したり湿気で潰れたりするので常用に向きません。
ぜひ本記事の切り分けの2つの質問と、買う前に測る3つの数字(必要な高さ・脚の実寸・総重量)を手元に、自分の家に合うかさ上げの方法を選んでください。




