椅子を引きずる音を防止するには?フェルトと布カバーの違い
椅子を引くたびに、脚の先が床をこする音が立ちます。
椅子の引きずる音を防止するには、脚の先と床の間に何を挟むかを決めます。
選べるのは、フェルトの厚みが2〜5mm程度のシールか、脚に履かせる布カバー、樹脂やシリコンの脚キャップの3タイプです。
同じように静かになるとうたっていても、フェルトは脚先の摩擦を減らして滑らせ、布カバーは脚先を包んで床への当たりを柔らかくします。
椅子を引く音がうるさいのは、こすれて鳴っているのか、脚が床を叩いて鳴っているのかで、選ぶものが変わります。
本記事では、音の出どころの見分け方、フェルトと布カバーの違い、脚の形ごとの選び分け、貼る前に測る場所を解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
引きずる音の出どころは、椅子の脚と床がすれる面
脚の先が樹脂や金属のままだと、床との接地面で摩擦が大きくなります。
引いた力に対して脚が素直に動かず、床の上で細かく引っかかりながら進むため、キィという音になります。
ここに繊維や低摩擦の素材を挟むと脚が滑って動くので、こすれる音は減ります。
ただし、音の原因がすれではない場合、同じ対策をしても結果は変わりません。
こすれて鳴る音
人が座っていない椅子をゆっくり引いて音が出るなら、脚先と床がすれて鳴っています。
椅子を引く音の対策としてフェルトや布カバーが挙がるのは、この型を想定しているからです。
フローリングの塗装面やクッションフロアのように表面が平らな床では滑らせる方向が噛み合いますが、タイルカーペットのように毛足のある床では、脚が沈んで横に動きにくくなります。
床を叩いて鳴る音
座ったまま体を動かしてコトコト鳴る場合は、4本の脚の長さが揃っていないか、座面を留めているネジがゆるんでいます。
この状態では脚先に何を貼っても、床を叩く音そのものは残ります。
先にネジを締め直し、ガタが取れたかどうかを平らな床で確かめてください。
そのうえで、まだこすれる音が気になるなら脚先の保護材に進みます。
フェルトと布カバーは、椅子の音の止め方が違う
フェルトシールの粘着で貼るタイプ
羊毛や化学繊維を圧縮したシートの裏面に、粘着剤を付けたものです。
繊維の表面が床をなでるように動くので、引くときの抵抗が小さくなります。
好きな形に切れるカット型と、脚先にかぶせる袋状のキャップ型があり、ソリ脚や太い角脚にはカット型のほうが合わせやすいです。
弱点はフェルトシールの粘着です。
脚と床の間には砂やホコリが入り込むため、接着面が汚れると端から浮いてきます。
剥がれ方と貼り直しの手順はフェルトが剥がれる原因と貼り直しで解説しています。
脚に履かせる布カバー
編んだ布の口を広げて脚先を包み、ゴムやシリコンの輪で留めるタイプです。
糊を使わないので、床に糊の跡を残す心配がありません。
洗えるタイプもあり、脚の先から数センチ上まで覆うため、脚が壁や巾木(はばき)に当たる音も和らぎます。
一方で、椅子を引くときの横方向の力で口がずれ、脚先からめくれることがあります。
外れにくいものの見分け方は100均の椅子脚カバーの選び分けで解説しています。
樹脂やシリコンの脚キャップ
脚先にはめ込んで固定するタイプで、金属パイプの切り口から床を守る用途が元になっています。
ゴム単体のものは摩擦が大きいので、床を傷めにくくても引くときの音は残ります。
静かに動かしたいなら、底面にフェルトを貼った複合型を選んでください。
脚の形と太さで、貼れるものが変わる
同じ「椅子の音の防止」をうたう商品でも、脚の形が合わなければ付きません。
丸脚は接地面の直径、角脚は一辺の長さを外側で測り、それ以上の寸法のものを選びます。
カット型のフェルトなら少し大きめに切って角を落とせば収まりますが、キャップ型は寸法が1mm足りないだけで入りません。
やや手強いのがパイプ脚です。
脚が斜めに床へ向かう作りだと接地面が偏り、フェルトの片側だけが潰れてきます。
この形には、斜めの角度に合わせて底が広く作られたキャップか、面ファスナーで巻き付ける方式が合います。
ソリ脚やロッキングチェアのような曲線の脚は、接地する線が長いため、帯状のフェルトを曲面に沿って貼る形になります。
4本の脚で形が違う椅子もあります。前脚が丸、後脚が角という組み合わせでは、同じ商品を4つ買うと2つが余ります。
タイプ別|どれが自分の椅子に向くか
| タイプ | 作りと留め方 | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| カット型フェルトシール | 圧縮した繊維シートの裏面に粘着剤。はさみで切って貼る | ソリ脚や太い角脚で、市販のキャップが合わない椅子を使う人 | 床に糊の跡を一切出したくない人 |
| 袋状のフェルトキャップ | 脚先にかぶせ、粘着テープや面ファスナーで留める | 脚の寸法が分かっていて、貼る手間を減らしたい人 | 4本の脚で形や太さが違う椅子を使う人 |
| 布の椅子カバー | 編み地の口で脚先を包み、ゴムやシリコンで締める | 糊を使えない賃貸住まいの人、洗って使い回したい人 | 一日に何度も椅子を引き、横に強い力がかかる使い方の人 |
| 樹脂・シリコンの脚キャップ | 脚先にはめ込む。底にフェルトを貼った複合型もある | 水や油が飛ぶキッチンやダイニングで使う人 | 引くときの抵抗を減らしたい人(ゴム単体は摩擦が大きい) |
迷ったときは、糊を床に触れさせてよいかどうかで先に二分してください。
糊を使える環境なら、脚の形に合わせられるフェルトが選択肢になります。
糊を避けたいなら布カバーですが、脱げやすさと引き換えだと理解しておいてください。
選び方でつまずくのは、フェルトの厚みとシールの粘着の見積もり
厚手のフェルトを選べば静かになると考えて、5mmを超えるものを4脚に貼ると、座面が数ミリ持ち上がって机との隙間が変わります。
食事のときに肘の位置が合わなくなるくらいの差ですが、学習椅子では気になることがあります。
さらに悪いのは、前脚と後脚でフェルトの厚みが違う組み合わせで、座面が傾いて体がずり落ちる向きになります。
フェルトシールの粘着でつまずくのは、接地面が狭い脚です。
細いパイプ脚に小さく切ったフェルトを貼ると、粘着面の面積そのものが足りず、横に引いた力でずれていきます。
脚の径より一回り大きく切り、はみ出した部分を脚の側面へ折り返す貼り方のほうが持ちます。
床の側も見てください。
無垢材やクッションフロアは、粘着剤で変色したり表面が剥がれたりすることがあるため、目立たない場所で試してから貼ります。
畳の上では、硬いフェルトが畳表の目に食い込んで跡が残ることがあり、別の考え方が必要です。
畳の上で椅子を使うときの守り方で解説しています。
立ち座りで体重を預ける使い方をする家庭では、椅子が動きやすくなるので、滑りをよくしすぎないものを選んでください。
貼る前に測る3か所と、床材の確かめ方
椅子を横に倒して、脚先を上に向けると作業しやすくなります。測るのは次の3か所です。
- 接地面の寸法。丸脚は直径、角脚は一辺を外側で測ります
- 脚先から上へ3cmほどの太さ。布カバーが入る範囲を決める値です
- 脚の本数と形の組み合わせ。前後で形が違う椅子は数を分けて書き出します
床材は、見た目より継ぎ目で判断できます。
木目が板ごとに切れていればフローリング、木目が印刷された大きな一枚物ならクッションフロアです。
どちらか分からないときは、指で軽く押してみて、わずかに沈むならクッションフロアだと見当が付きます。
貼る前の下準備も結果を左右します。
脚の先は油分とホコリが付いているので、乾いた布で拭き、ざらつきが残るなら紙やすりで軽くならしてから貼ります。
この一手間を飛ばすと、翌週にはフェルトの端が浮いてきます。
手順はフェルトを長持ちさせる下準備で解説しています。
椅子の脚の保護材は、へたったら貼り替える
フェルトは床の砂を拾います。
毛羽の中に砂粒が入り込んだ状態で椅子を引くと、床の表面を削る向きに働くので、月に一度は椅子を倒して指で払うか、粘着テープで砂を取ってください。
毛足が潰れて下地が見えてきたら、それが貼り替えの合図です。
布カバーは洗えますが、ウール混のものは洗濯機で縮んで履けなくなることがあります。
表示を確認し、手洗いの指定があればぬるま湯で押し洗いしてから陰干しにします。
口のゴムが伸びて脚先から落ちるようになったら、同じ寸法のものに交換してください。
剥がしたあとに糊が残った場合は、シール剥がし剤を少量だけ布に取り、脚の側面で試してから使います。
よくある質問
フェルトを貼ったのに引きずる音が減りません
脚先ではなく床の側に原因がある場合があります。
クッションフロアの表面に細かい凹凸があると、フェルトの毛羽が引っかかって音が出ます。
床に砂が散っているだけでも鳴るので、まず床を拭いてから確かめてください。
それでも鳴り、座ると音が増えるなら、椅子のネジのゆるみを点検します。
賃貸の床に糊の跡が残りませんか
床材と貼っていた期間で変わります。
粘着剤は時間が経つほど移りやすく、クッションフロアや無垢材では変色が出ることもあるため、「剥がせば元どおり」とは言えません。
糊を使いたくないなら布の椅子カバーを選び、入居時の状態が気になる場合は管理会社に確認してください。
ダイニングの椅子4脚に貼るなら何個入りを買えばよいですか
椅子の数ではなく脚の本数で数えると、買う数が決まります。
椅子4脚なら、1脚に脚が4本で接地点は16か所となり、貼り替え分を考えると20個前後が目安です。
カット型のシートなら長さで買えるので、脚の寸法に貼る枚数を掛けて必要な面積を出してください。
キャスター付きの椅子の音にも使えますか
使えません。
キャスター付きの椅子は車輪が転がる音と床への荷重が原因なので、脚先に貼るものが入る場所がありません。
この場合は椅子の下に敷くマットで床との間に層を作る考え方になります。
まとめ
椅子の引きずる音を防止する前に、こすれて鳴っているのか床を叩いて鳴っているのかを分けると、買うものが決まります。
こすれ音なら脚先に挟む保護材の出番で、糊を使えるならフェルト、使いたくないなら布カバーという順で絞れます。
脚の形と接地面の寸法を測っておけば、売り場で商品を裏返して確かめる手間も減ります。
ぜひ本記事のタイプ別比較表と、貼る前に測る3か所を参考に、自宅の椅子に合うものを選んでください。




