椅子傷防止は剥がれにくいのはどれ?フェルトと脚カバーを比較
ダイニングチェアを引くたびに、フローリングに細かい線が増えていきます。
脚の裏に貼ったフェルトは、数週間で角が浮いて剥がれます。
椅子傷防止のグッズは大きく分けてフェルトシール・脚にかぶせるカバー・滑り(すべり)をよくするスライダーの3タイプで、どれが剥がれにくいかは脚の形と床材で変わります。
無垢床では、床に直接貼るシートの糊が向かない場面もあります。
本記事では、脚の形ごとの選び分け、フェルトとカバーの持ちの違い、脚の採寸のしかたを解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
椅子傷防止で最初に見るのは脚の裏の形と床材
グッズを選ぶ前に、椅子を1脚ひっくり返して脚の裏を見てください。
見るのは、断面が丸か角か、直径または一辺が何ミリか、そして床に接する面が平らか斜めかの3点です。
この3つで使える椅子傷防止グッズがほぼ絞られます。
脚の断面が丸で直径20mm前後なら、フェルトシールも脚カバーも選択肢に入ります。
角脚の場合は、丸いフェルトを貼ると角が床に出てしまうため、四角いフェルトを貼るか、角脚用と明記されたカバーを選んでください。
アイアン脚やスチール脚のように10mm前後まで細いものは、貼り付け面積が足りずにフェルトがすぐ剥がれるので、脚をくわえ込むシリコン製のカバーのほうが向きます。
もう一つの分かれ目が床材です。
床に直接粘着シートを貼る場合、複合フローリングなら大きな問題は出にくい一方、無垢床やクッションフロアは話が違います。
無垢材は塗装の種類によって糊が表面を傷める場合があり、ワックス仕上げの床では、剥がすときにワックスごと持っていくことがあります。
これは床に貼るシートの注意で、脚の裏に貼るフェルトや脚にかぶせるカバーでは起きません。
床に直接シートを貼るタイプを選ぶときだけ、床の塗装やワックスの有無を確かめてください。
椅子傷防止のフェルト・脚カバー・スライダーの違いは床に当たる面の作り
3タイプとも「床と脚の間に何かを挟む」点は同じですが、挟むものの固定方法と当たり方が違います。
粘着テープ式のフェルトシール
脚の裏に直接貼る、厚さ2〜5mm程度の不織布です。
床に当たるのは繊維の面なので、引きずったときの音が抑えられ、傷も付きにくくなります。
安価で、ホームセンターでも100円ショップでも手に入り、丸・四角・フリーカットのシート状と形も揃います。
弱点は、フェルトの粘着が横向きの力に弱いことです。
椅子を引く動作は、脚の裏を真横に擦る力をかけ続けるので、端から少しずつめくれていきます。
貼る前に脚の裏の汚れと古い糊を落とし、しっかり押さえて数時間置くと持ちが変わります。
剥がれやすさの原因と貼り直しの手順は椅子の脚のフェルトが剥がれる理由と対策で解説しています。
脚にかぶせる椅子脚カバー
靴下のように脚の先端をくわえ込む形で、シリコン製のキャップにフェルトを組み合わせたものや、布製のチェアソックスがあります。
糊で貼らず、素材の伸びと摩擦で脚に留まるため、横向きの力で剥がれる心配が小さくなります。
フェルトが擦り切れてきたら、カバーごと交換できるのも扱いやすい点です。
向かないのは、脚の断面がカバーのサイズと合っていない場合です。
緩ければ椅子を持ち上げたときに脱げ、きつすぎれば最後まで入りません。
サイズ展開が細かい製品を選ぶか、サイズ選び不要をうたうシリコンの伸びるタイプを選ぶことになります。
見た目の点では、布製のチェアソックスは脚に色が付くので、木目をそのまま見せたい椅子だと浮きます。
滑りをよくするスライダー
フッ素樹脂や硬いプラスチックの面を床に当てて、椅子を軽く動かせるようにするタイプです。
カーペットや畳の上でダイニングチェアを頻繁に動かすなら、フェルトより楽に滑ります。
一方、フローリングでこれを使うと椅子が滑りすぎて、座ろうとしたときに後ろへ逃げることがあります。
立ち座りの多い食卓で高齢の方が使う椅子には向きません。
椅子傷防止グッズのタイプ別に向いている人と向かない人
| タイプ | 床に当たる面と固定 | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| 粘着テープ式フェルトシール | 不織布を糊で脚裏に貼る | まず安く試したい人/脚裏が平らで20mm以上ある椅子 | 毎日何度も引く椅子を使う人/脚裏が斜めの椅子 |
| シリコン製の脚カバー(フェルト付き) | シリコンが脚をくわえ込んで保持 | 剥がれる手間をなくしたい人/アイアンなど細脚の椅子 | 脚の断面が特殊でサイズが合わない人 |
| 布製チェアソックス | 布または底面のフェルトで接地 | 脚の傷も一緒に隠したい人/洗って使いたい人 | 椅子の木目を見せたい人 |
| フッ素スライダー | 樹脂面で滑らせる | カーペットや畳の上で椅子を動かす人 | フローリングで立ち座りが多い人 |
| 床側に敷くチェアマット | 床の上に広げて受ける | キャスター付きの椅子を使う人 | 食卓まわりに敷物を増やしたくない人 |
キャスター付きの椅子は、脚に貼るタイプがそもそも使えません。
車輪が床を転がり続けるため、受ける側の床にマットを敷くか、床材に合ったキャスターに替える対処になります。
賃貸での具体的な対策は賃貸のキャスター傷防止で解説しています。
椅子傷防止で起きやすいミスマッチ
失敗の多くは、脚の形に合わないものを買ったか、貼る前の下準備を省いたかのどちらかに収まります。
まず、脚の裏が斜めにカットされている椅子にフェルトを貼ると、角の一点だけが床に当たり続けます。
その一点から繊維が擦り切れ、やがて木地が床に触れて線傷を作ります。
斜め脚には、斜めの角度を吸収できる形のカバーか、脚の側面まで巻き込んで留める製品を選んでください。
次に多いのが、古いフェルトの上に新しいフェルトを重ねて貼る貼り方です。
古い糊は粉を吹いた状態になっているので、新しいテープの粘着が木地に届かず、数日で落ちます。
カッターやヘラで古い層を削り、乾いた布で拭いてから貼り直してください。
この下準備の手順は家具の脚へのフェルトの貼り方で解説しています。
もう一点、椅子を引く音を消したくてフッ素スライダーを選ぶと、狙いと反対の結果になります。
スライダーは摩擦を減らすもので、音を吸うものではありません。
音を抑えたいならフェルトか布のカバーです。
音の対策としての使い分けは椅子を引きずる音の防止で解説しています。
買う前に測る脚のサイズとフェルトの厚み、畳での接地の広さ
通販で椅子脚カバーを買うなら、定規かノギスで2か所を測ってください。
丸脚なら床に接する面の直径、角脚なら一辺の長さ、そして脚の先端から20mmほど上がった位置の太さです。
椅子の脚は下へ向かって細くなるテーパー形状のものがあり、先端だけで測ると、カバーが途中で止まって入りません。
フェルトの厚みは、2〜3mmが標準で、防音を狙うと5mm前後の厚手になります。厚手を選ぶときは、椅子の座面がそのぶん持ち上がることと、4脚すべてに同じ厚みを貼らないとがたつくことを頭に入れてください。
畳の上で使う場合は、点で沈み込まない広さが要ります。
細い脚のまま畳に置くと、フェルトを貼っていても畳表に凹みが残ります。
畳での具体的な選び方は畳の上の椅子の傷防止で解説しています。
100均のフェルトで足りる条件
ダイソーやセリアで売られているフェルトシールは、椅子傷防止の入口として使えます。厚さ2mm前後の丸形や、自分で切れるシート状のものが並び、脚の木地が床に直接当たるのを防ぐ役目は果たします。
ただし、1日に何度も引くダイニングチェアだと、粘着が横向きの力に負けて早く剥がれます。
来客用の椅子や、ほとんど動かさないサイドチェアのように使用回数が少ない椅子であれば、100均のフェルトで十分もちます。
取扱いは店舗や時期で変わるため、サイズ展開は売り場で確かめてください。
ダイソーのフェルトの厚みと粘着の強さは椅子の脚のフェルトは100均で足りるか、セリアのものはセリアのフェルトシールの貼り方と持ちで解説しています。
脚カバーのほうも100円ショップで扱いがあります。
こちらは外れやすさが選び分けの要点になり、対応サイズの表記と口の締まり方で持ちが変わります。
100均の椅子脚カバーの選び方で解説しています。
交換の目安とフェルトの手入れ
フェルトは擦り切れる消耗品なので、交換時期は厚みの残りで判断します。
指で押して木地の硬さが直接伝わるようになったら、繊維がほぼ潰れています。
表面が黒っぽく固まっているのは、砂やほこりが繊維に食い込んだ状態で、この状態の椅子を引くと、食い込んだ砂粒が床を削ります。
手入れは、月に一度ほど脚を持ち上げて、フェルト面をガムテープで叩いてほこりを取るだけで変わります。
布製のチェアソックスは、洗濯表示で洗えると示されたものなら、表示に従って洗って乾かせば繰り返し使えます。
シリコン製のカバーは、外して中の砂を落とし、水拭きしてから戻してください。
よくある質問
無垢床のダイニングで椅子の傷防止をするなら何を選べばいいですか
無垢材は表面が柔らかく、細かい砂粒を噛んだだけで線傷が付きます。
脚側はフェルト付きの脚カバーにして、カバーの底に挟まった砂を定期的に落とす運用が合います。
床に粘着シートを貼る方法は、塗装やオイル仕上げの種類によって剥がすときに表面を傷めることがあるため、目立たない場所で試してから判断してください。
フェルトと脚カバーでは、どちらが剥がれにくいですか
脚にかぶせるカバーのほうが、横向きの力で外れにくい構造です。
フェルトは糊だけで留まるので、椅子を引く動作の繰り返しで端からめくれます。
カバーは脚をくわえ込むため、めくれる端がそもそもありません。
ただしサイズが合っていないと、椅子を持ち上げた拍子に脱げます。
フェルトを貼ったのに床にうっすら線が付きます
フェルトの繊維に砂やほこりが食い込んでいる状態が考えられます。
脚を持ち上げてフェルト面を指でなぞり、ざらつきがあれば交換してください。
もう一つ、4脚のうち1脚だけフェルトが剥がれていて、その脚が床に直接当たっている場合もあります。
椅子脚カバーを付けると椅子がぐらつきます
4脚のうち一部だけカバーの装着が浅いと、高さが揃わずにがたつきます。
全部の脚で同じ深さまで押し込んでください。
それでも残る場合は、椅子そのものの脚の長さが揃っていないので、カバーではなく椅子側の調整が必要です。
まとめ
椅子傷防止のグッズは、脚の裏の形と床材を先に確かめると選ぶ範囲が絞られます。
安く試すなら粘着テープ式のフェルトシール、剥がれる手間を減らしたいなら脚にかぶせるカバー、カーペットや畳で動かすならスライダーという分かれ方です。
剥がれにくさだけで言えばカバーが有利ですが、サイズが合わなければ脱げるので、買う前に脚の直径と先端から20mm上の太さを測っておいてください。
フェルトもカバーも擦り切れる消耗品なので、砂を噛んだら交換する前提で考えると床は長くもちます。ぜひ本記事のタイプ別の比較表と脚の採寸の手順を参考に、お使いの椅子に合う椅子傷防止グッズを選んでください。




