車中泊マットの段差解消は厚み何cmで足りる?素材別の寝心地
シートを倒しても、背もたれと座面のつなぎ目には数cmの段差が残ります。前席をいっぱいに前へ出したところで、荷室との境目が水平になるわけではありません。
車中泊マットの厚みは、この落差を埋められるかどうかで決まる寸法です。製品は厚み5cm、8cm、10cmといった刻みで並び、厚いほど段差解消には有利ですが、そのぶん床から天井までの高さは減ります。
同じ「10cm」でも、中のウレタンフォームだけの厚みを書く製品と、生地やバルブを含んだ全体の寸法を書く製品があります。本記事では、段差の落差の測り方・素材別の寝心地・仕様表で確認する項目を解説します。

KAGUASHI編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
車中泊マットの厚みは、どこからどこまでの寸法か
車中泊マットの厚みは、床に置いた状態での底面から上面までの高さを指します。
空気を使うタイプでは、ふくらませて寝られる状態になったときの数字が「使用時サイズ」の中に書かれ、たたんだときの数字は「収納時サイズ」として別に並びます。
この2つを混ぜて読むと、荷室に積み込めるかどうかの判断がずれます。
表記の単位もそろっていません。
折りたたみ式のフォームマットは厚み10mmや20mmとミリで書かれ、自動膨張式やエアマットは5cmや10cmとセンチで書かれます。
10mmは1cmなので、ミリ表記の製品とセンチ表記の製品を同じ棚で見比べると、厚みは一桁違うことになります。
段差解消という目的では、厚みの数字だけでは足りません。
同じ10cmでも、体重がかかった部分だけ深く沈む作りなら、腰の下で厚みが減って段差の形が表面に出てきます。
厚みと一緒に、沈み込みにくさを決める中材の種類まで確かめてください。
段差の落差を測れば、必要なマットの厚みが決まる
まず、実際に寝る体勢を作った車内で4か所を測ります。メジャーと、1m前後の板か突っ張り棒のように直線の出るものがあれば足ります。
| 測る場所 | 測り方 | 選ぶときに使う数字 |
|---|---|---|
| 段差の落差 | 高い面に板を渡し、低い面との隙間を垂直に測る | マットの厚みの下限 |
| 寝る面の前後長 | 頭を置く位置から足元の端まで、床なりに測る | マットの長さの上限 |
| 寝る面の最小幅 | タイヤハウスや内張りが張り出した、一番狭いところ | マットの幅の上限 |
| 床から天井まで | 段差を埋めたあとの面から測る | 座って起き上がれるかの確認 |
落差より薄いマットの厚みでは、段差の形がそのまま寝る面に出ます。
落差と同じか、それ以上の厚みがあれば、体重で沈んだ分を差し引いても表面の高低差は小さくなります。
シートを倒しただけの床で寝るなら厚み8〜10cm、専用のボードやクッションで穴を先に埋めてあるなら5cm前後、2列目を格納してほぼ平らになるSUVやバンなら厚み20mm前後のフォームマットでも寝床になります。
落差が10cmを超えるときは、マットの厚みだけで埋めようとしないでください。
厚みを増やすほど天井が近づき、着替えや荷物の出し入れがしにくくなります。
先に台やクッションで床面をそろえ、その上に薄いマットを重ねるほうが、天井までの高さを残せます。
車中泊マットの素材別に見る寝心地と沈み込み
寝心地を左右するのはマットの厚みよりも中材で、素材別に沈み方がはっきり違います。段差への強さと収納のしやすさは逆の関係になりがちなので、両方を見比べて選んでください。
EVA・IXPEの折りたたみフォームマット
ポリエチレン系の発泡樹脂を板状にした、厚み8mmから20mmほどのマットです。
水を吸わないので、濡れても拭けば使えます。
荷重がかかっても形がつぶれにくい一方、落差のある床に敷くと段差の角が体に当たります。
ほぼ平らな荷室で、床からの冷えを抑える目的に向く素材です。
ウレタンフォームの敷きマット
布団に近い寝心地になるのはこのタイプです。
高反発のウレタンフォームは沈み込みが浅く、腰が落ちにくい作りになっています。
低反発は体の形に沿うので当たりは柔らかいものの、段差の上では沈んだ分だけ落差が表に出ます。
丸めても体積が大きく減らないため、積みっぱなしにできる車でないと置き場所に困ります。
インフレーターマット(自動膨張式)
内部のウレタンフォームが空気を吸い込んで膨らむ構造で、バルブを開けて置いておけば形になります。
厚み5cmから10cmの展開があり、最後に口や付属ポンプで空気を足すと硬さが上がります。
断熱の目安としてR値が書かれている製品もあり、R値はマットが熱を通しにくい度合いを示す数値です。
値が大きいほど、車の床からの冷えが伝わりにくい作りになります。
空気だけで膨らませるエアマット
厚み10cm前後まで取りながら、収納時は小さくまとまります。
足踏み式のポンプや内蔵ポンプで空気を入れるタイプが並びます。
中身が空気の層だけなので、肩や腰のように重さが集まる部分は沈み込みが深くなりやすく、空気を入れすぎると今度は面が張って寝返りがしにくくなります。
接合部に穴が開くと厚みを保てないため、修理用のパッチが付属しているかも確かめてください。
マットの厚み10cmという表記が製品ごとにずれる理由
ひとつは測る対象の違いです。
中材のウレタンフォームの厚みを書く製品と、生地や縫い目を含めた外寸を書く製品があります。
自動膨張式では、バルブを開けてから何分後の寸法なのかまでは書かれていません。
買った直後は内部のフォームに巻き癖が残っているので、一晩開けておいてから測ると表記値に近づきます。
もうひとつは、本体のどこを測ったかです。
バルブの台座や持ち手の付け根は本体より盛り上がり、縁の溶着部分は反対に薄くなります。
中央で測った厚みと、縁で測った厚みは別の数字です。
マットの長さ・幅・厚みが合わないときに車内で起きること
長さが前後長を超えると、マットの端が立ち上がってバックドアに当たり、閉まりきらなくなります。
幅が最小幅を超えれば、はみ出した側がタイヤハウスに乗って寝面が傾きます。
厚みを欲張った場合は、横になれても体を起こせる高さが残りません。
仕様表に厚みの測定条件が書かれていないときは、表記よりやや薄いものとして計算し、落差ぎりぎりではなく1段上の厚みを選んでおくと、沈み込み分の余地を持てます。
仕様表と適合表で確認する車中泊マットのサイズ
通販の商品ページでは、画像の下の仕様欄に使用時サイズ・収納時サイズ・重量・材質・バルブの数が並びます。
見るべきは使用時サイズの3辺と収納時サイズで、連結して使うなら面ファスナーやボタンの有無も同じ欄に書かれています。
店頭で選ぶときは、パッケージの側面か、パッケージの裏面に同じ表が印刷されています。
車種専用として売られているマットは、適合表の読み方が別になります。
型式・年式・乗車定員・グレードでシートの形状やラゲッジの段差が変わるため、車名が同じでも形が合いません。
適合表に自分の車の組み合わせが載っていない場合は、販売元に問い合わせてから決めてください。
汎用のマットを2枚並べて使う場合は、2枚の幅の合計が測った最小幅に収まるかを先に計算します。幅60cmのマットを2枚敷くなら合計120cm、幅80cmのマットなら2枚で160cmです。
よくある質問
ホームセンターのキャンプ用マットでも車中泊に使えますか
使えます。
確認する数字は同じで、使用時サイズの長さと幅が測った寝る面に収まり、マットの厚みが段差の落差を上回っているかを見てください。
キャンプ用は地面の石や冷えを想定した作りのため、厚み10mm前後の薄いフォームマットも並びます。
家にある敷布団やヨガマットで代用できますか
ヨガマットは厚み4mmから10mm程度なので、シートの段差はそのまま体に当たります。
敷布団は寝心地の面では有利ですが、幅と長さが車内の寸法に合わず、端が立ち上がります。
湿気がこもりやすいので、使ったあとは車外で乾かしてください。
車種専用マットは型式まで合わせる必要がありますか
必要です。同じ車名でも型式や年式でシートの割り方が変わり、2列目を倒したときの段差の位置も変わります。
まとめ
車中泊マットの厚みは好みで決める数字ではなく、板を渡して測った段差の落差が下限になります。
落差を上回る厚みを選び、そのうえで沈み込みにくい中材かどうかを見れば、寝床の平らさはおおよそ見通せます。
厚み表記は製品ごとに測り方が違うため、ぎりぎりを狙わないことが段差解消の近道になります。
ぜひ本記事の測る場所の表と素材別の比較を参考に、自分の車の寸法から厚みと幅を決めてください。




