【DIY派必見】お風呂の滑り止めマットを自作する方法

浴室での転倒事故は、家庭内でのけがの原因として常に上位に挙げられます。特に高齢者や子どもがいる家庭では、お風呂場の安全対策が欠かせません。滑り止めマットはその代表的なアイテムですが、市販の製品がサイズに合わなかったり、デザインが気に入らなかったり、価格面で購入をためらうケースもあります。
そこで今回は、DIY派の方に向けて、手軽でコストを抑えながら実用性もある「自作滑り止めマット」の作り方をご紹介します。材料選びのポイントから注意点、長持ちさせるコツまで、詳しく解説していきます。
自作滑り止めマットの魅力とは?
市販品に頼らず自作することで得られるメリットは数多くあります。以下はその代表例です。
- サイズや形を自由にカスタマイズできる
- 素材やデザインを自分好みにできる
- 使いたい場所・範囲に合わせて最適化できる
- コストを抑えられる
- 不要になったらすぐに処分できる
賃貸物件や限られたスペースの浴室でも、DIYなら柔軟に対応可能です。特に「ピンポイントで滑りやすい場所がある」といったケースでは、市販品よりも効果的な対策ができます。
滑り止めマットに適した素材とは?
自作する上で最も重要なのが「素材選び」です。滑り止め効果があり、なおかつ水場に適した素材を選ぶ必要があります。以下に代表的なものをまとめました。
1. EVAシート(エチレン酢酸ビニル)
- 軽量で柔らかく、防水性に優れている
- 水に強く、浴室内でもカビにくい
- カッターで簡単にカットできる
100均やホームセンターでも入手でき、クッション性があるため足触りもよく、浴室での使用に最も適しています。
2. シリコン製滑り止めシート
- 裏面が吸着性を持っており、ズレにくい
- 防水・防カビ効果が高く衛生的
- 厚みや硬さの調整が可能
床面との密着性が高く、高齢者向けの滑り止めとしても適しています。
3. コルクシート+防水コーティング
- 見た目がナチュラルでおしゃれ
- 足触りが優しく、冬でも冷たさを感じにくい
- ただしそのままでは水に弱いため、表面に防水スプレーなどを施す必要あり
DIY上級者向けですが、自然素材を取り入れたい方におすすめです。
自作滑り止めマットの作り方
では実際に、EVAシートを使った滑り止めマットのDIY方法を紹介します。
【用意するもの】
- EVAシート(厚さ5mm程度がおすすめ)
- カッター or はさみ
- 型紙(新聞紙などで作成可能)
- 滑り止め用の吸着シール or 吸盤パーツ(必要に応じて)
- 防カビスプレー(任意)
【手順】
- サイズと形を決める
設置したい場所に新聞紙やコピー用紙で型紙を作成し、必要な大きさを決めます。浴槽内・洗い場など、場所に応じてサイズを変えましょう。 - EVAシートをカット
型紙をもとに、EVAシートをカットします。カッターを使うと端がきれいに仕上がります。 - 滑り止め加工を追加(任意)
必要に応じて、裏面に滑り止めシールや吸着パーツを貼りつけます。吸盤タイプの滑り止めは、100均でも購入可能です。 - 表面に防カビ加工
長持ちさせたい場合は、防カビスプレーを全体に吹きかけておくと安心です。 - 設置してフィット感を確認
浴室の使用場所に設置し、滑りやズレがないかを確認しましょう。必要があれば微調整を加えてください。
安全に使うための注意点
自作とはいえ、毎日使う浴室でのアイテムなので、安全性を確保することが大前提です。以下の点には特に注意しましょう。
- 滑りやすい素材を使わない(ツルツルのビニールなどはNG)
- カビやぬめりの発生を防ぐため、毎回乾かす習慣をつける
- 設置面の水気を拭き取ってから使用する
- 段差や巻き込みがないよう、マットの端をきれいに仕上げる
また、小さな子どもや高齢者が使用する場合は、設置後に安全テストを行い、安定しているか必ずチェックしてください。
長く快適に使うためのメンテナンス方法
自作マットも、使い方次第で長持ちさせることができます。以下の点を習慣にすると衛生的で安心です。
- 使った後は壁などに立てかけてしっかり乾燥
- 週に1〜2回は中性洗剤で洗浄
- 汚れや変色が目立つ場合は、早めに交換する
- 防カビスプレーを定期的に使用して予防
とくに湿度の高い季節はカビの発生が加速するため、こまめな管理がポイントです。
まとめ|手軽に安全!DIYで浴室の快適さを向上させよう
お風呂の滑り止めマットは、既製品でなくても十分に効果を発揮できます。EVAシートやシリコン素材などを活用すれば、低コストかつ自分の浴室にぴったりの滑り止めマットを作ることが可能です。
安全性を第一に、素材選びや日々のメンテナンスをしっかり行えば、賃貸・持ち家を問わず快適なお風呂時間を実現できます。市販品に満足できない方や、節約志向・創作好きな方は、ぜひ一度滑り止めマットのDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか。