ペットに最適なジョイントマットの選び方と注意点

犬や猫などのペットを飼っているご家庭では、フローリングの滑りやすさや傷つきやすさが気になるもの。そんな悩みを解消してくれるアイテムとして注目されているのが「ジョイントマット」です。
しかし、ペットと暮らす環境で使用するには、マットの素材や構造、安全性に気を配る必要があります。誤った選び方をすると、かえってケガや事故の原因になりかねません。
この記事では、ペットに優しいジョイントマットの選び方と、設置・使用時に気をつけるべきポイントを解説します。快適で安全なペットライフをサポートするための参考にしてください。
なぜペットにジョイントマットが向いているのか?
まずは、ジョイントマットがペットとの暮らしに適している理由を整理しておきましょう。
1. 滑り止め効果で足腰への負担を軽減
フローリングの上を歩くと、ペットの足が滑って関節や股関節に大きな負担がかかります。特に小型犬や高齢のペットは、滑ることでケガをするケースも。
ジョイントマットはクッション性があり、表面に凹凸があるものも多いため、滑りにくく歩きやすい床環境を作ることができます。
2. 防音・防振効果でストレス軽減
ペットの足音や飛び跳ねる音が階下に響くのを防ぐため、防音性の高いジョイントマットは非常に有効です。また、マットが振動を吸収することで、ペット自身が感じるストレスも軽減されます。
3. 万が一の粗相や吐き戻しにも対応しやすい
撥水加工が施されているジョイントマットであれば、万が一の粗相や吐き戻しがあってもすぐに拭き取れて衛生的。部分的に取り外して洗える点も、清潔を保ちたい飼い主にとって大きなメリットです。
ペット向けジョイントマットの選び方
ジョイントマットといっても種類はさまざま。ペットが安心して使えるものを選ぶためのポイントを以下にまとめます。
素材|やわらかすぎず、硬すぎないものを選ぶ
- EVA樹脂製:最も一般的。クッション性があり、足腰の負担を軽減できる。
- PE(ポリエチレン)素材:軽量で丈夫。適度な硬さがあり、爪がひっかかりにくい。
- 布張りタイプ:滑りにくく、肌触りがよい。ただし爪が引っかかる恐れがあるので注意。
柔らかすぎると、ペットが爪で穴を開けてしまうことがあるため、ある程度の硬さも必要です。
表面加工|滑り止め+傷つきにくい加工が理想
表面がザラついている、またはエンボス加工されているタイプは、ペットの足裏にしっかりグリップし、滑りにくくなります。また、爪による傷を目立たなくする効果も期待できます。
厚み|10mm前後がバランス◎
薄すぎると防音・防振効果が得られず、厚すぎると段差ができてつまずきやすくなります。特に足腰が弱っているペットには10mm前後のマットが扱いやすくおすすめです。
色・デザイン|毛や汚れが目立ちにくいカラーを
白や黒などの無地は、ペットの毛が目立ちやすい場合もあります。ベージュやグレーなど、中間色の木目調やナチュラルカラーは、毛や汚れが目立ちにくく、インテリアにもなじみます。
使用時の注意点
安全に使うためには、マットの設置方法や日々のメンテナンスも大切です。
1. ズレ防止対策をしっかりと
マットがズレると、ペットがつまずいたり、マットの隙間に足を挟んでしまうリスクがあります。裏面にすべり止めシートを敷く、またはコーナー部分を両面テープで固定すると安心です。
2. かじり癖のある子には注意
ジョイントマットの角をかじってしまう子もいます。飲み込んでしまうと危険なので、かじり癖のある場合は硬めの素材を選ぶ、角を家具で覆う、監視できる範囲でのみ使うなどの工夫が必要です。
3. 定期的な掃除と状態確認
毛やフケがたまりやすいので、マットの表面やつなぎ目は定期的に掃除をしましょう。また、マットがめくれていないか、傷がついていないかもこまめに確認することで、安全性を保てます。
ペットが過ごしやすいマット空間をつくるコツ
- 食事スペース・トイレ付近は防水性の高いマットを選ぶ
- ハウスの周囲や通り道はクッション性重視
- 部屋全体ではなく、よく使う範囲にだけ敷いてもOK
無理に部屋全体に敷く必要はありません。ペットが長時間過ごす場所や歩く頻度が多い場所を重点的にカバーすることで、効果的に快適さをアップできます。
まとめ|ペットの安全と快適のために正しく選ぼう
ジョイントマットは、滑りやすいフローリングからペットを守り、飼い主の暮らしも快適にしてくれる頼もしい存在です。
ただし、ペットの種類や性格、体格に合ったマットを選び、安全に使うための工夫も必要不可欠です。
素材・滑り止め加工・厚み・掃除のしやすさなどをしっかり確認して、愛するペットが安心して過ごせる床環境を整えてみてください。ペットの健康を守ると同時に、暮らし全体の快適度もぐんとアップします。