ジョイントマットが反る・浮く原因とその対処法

ジョイントマットを敷いてしばらくすると、マットの端が反り返ったり、中央部分が浮いてきたりすることがあります。見た目が悪くなるだけでなく、つまずきや転倒のリスクもあるため、早めに対処することが大切です。
この記事では、ジョイントマットが反る・浮く主な原因を解説し、効果的な対策方法や予防のポイントを紹介します。
反る・浮く主な原因
1. 温度や湿度の変化による伸縮
ジョイントマットの多くはEVA樹脂やPE素材でできており、気温や湿度の変化に敏感です。特に以下のような環境では、素材が収縮・膨張しやすくなります。
- 直射日光が当たる場所(窓際・サンルームなど)
- 冬と夏で室温差が大きい部屋
- 湿気がこもる場所(浴室近く・キッチンなど)
結果として、マットのつなぎ目に負担がかかり、浮いたり反ったりする原因となります。
2. 段差のある床・凹凸のある設置面
床にわずかな段差や傾斜、凹凸がある場合、マットがぴったりと密着せず、時間とともに浮き上がりや反りが目立つようになります。
特にフローリングの目地やコンクリート床の細かい凹みなどが影響することがあります。
3. マット自体の劣化・歪み
長期間使用しているマットや、何度も敷き直しを繰り返している場合、素材が劣化し変形しやすくなることがあります。
また、安価なマットのなかには最初から反りやすい製品もあるため、品質選びも重要なポイントです。
4. 重い家具や物を一部に置いている
重い棚やソファなどをマットの一部にだけ載せていると、荷重のかかっていない部分が浮いてくることがあります。敷く前に家具の位置とマットの設置範囲を調整しましょう。
反り・浮きを防ぐ対処法
1. 室内の温度・湿度を安定させる
空調を使って極端な温度変化を避けたり、除湿器を活用して湿気対策を行うことで、素材の伸縮を抑えることができます。
とくに窓際に設置する場合は、UVカットカーテンや日除けを使って直射日光を避けるのが有効です。
2. 反った部分に重しを置いて矯正する
すでに反ってしまった箇所には、本や板などで数時間〜1日程度重しをかけて平らに戻す方法があります。反りの程度が軽ければ、これだけで改善する場合もあります。
また、ドライヤーなどで軽く温めながら矯正すると、変形が戻りやすくなることもあります(※素材の耐熱性に注意)。
3. 固定テープや滑り止めシートを併用する
マット裏に両面テープや滑り止めシートを使って、ズレや反りを予防・固定するのも効果的です。
床へのダメージが気になる場合は、再剥離可能な専用の「床用両面テープ」や「マット固定シール」を選びましょう。
4. 設置面を掃除してホコリやゴミを除去
マットがうまく接地しない原因として、床のホコリやゴミが影響していることもあります。設置前にしっかり掃除し、乾いた清潔な面に敷くことで、反り・浮きの発生を防げます。
反らないマットを選ぶためのポイント
- 厚みが8mm以上あるタイプは反りにくい
- フチ付き・大判サイズはズレにくく安定しやすい
- 撥水加工やUV耐性のある素材は変形しにくい
- 高密度のしっかりしたマットは経年劣化しにくい
購入前にレビューなどを参考にして、反りにくさや安定性を重視したマットを選ぶことが、長く快適に使うためのコツです。
まとめ|反り・浮きは正しく対処して快適に
ジョイントマットが反る・浮く原因には、温度差や湿気、設置環境の凹凸、マットの劣化などさまざまな要因があります。
しかし、適切に対処すれば見た目や安全性の問題も解消できます。
- 反りには重しや温風で矯正
- 浮きには固定テープや滑り止めの活用
- 環境の温度・湿度管理で予防
日々のちょっとしたメンテナンスで、ジョイントマットはより長く、より快適に使えるアイテムになります。反りや浮きが気になったときは、ぜひ今回の内容を参考に対応してみてください。