高齢者向け家具に!立ち上がりやすくなるかさ上げのすすめ

年齢を重ねると、日常の何気ない動作が少しずつ負担に感じられるようになります。なかでも「椅子やソファからの立ち上がりがつらい」「トイレやベッドの高さが低くて膝が痛い」といった悩みは多くの高齢者に共通するものです。

こうした身体的な負担を軽減するためにおすすめなのが、「家具のかさ上げ」。家具の高さを少し変えるだけで、立ち上がる動作がグッと楽になり、転倒リスクの軽減にもつながるのです。

本記事では、高齢者が快適に暮らせる家具の高さ調整のポイントとかさ上げの方法、アイテム選びのコツや注意点までをわかりやすく解説します。

KAGUASHI編集部

商標登録番号:第6806912号


KAGUASHIは家具のソックスチェアやキャスターストッパーなど家具の脚を保護するカバーを販売している国内ブランドです。当サイトでは販売中の製品や使用アイデアなどをご紹介いたします。

目次

なぜ高齢者には“高さ”の調整が必要なのか?

膝や腰に負担がかかる「低すぎる家具」

椅子やベッドが低すぎると、立ち上がる際に膝や腰に余計な力がかかります。また、身体を前傾させすぎると、バランスを崩しやすく転倒のリスクも増加します。

逆に、適度な高さがあれば、足裏に力を入れて自然に立ち上がることができるようになり、動作が安定します。

介助する側の負担軽減にも

ご家族や介護士がサポートする際も、腰の高さに近い家具は支えやすく、介助動作の負担が減るというメリットがあります。ベッドやソファのかさ上げは、介護の質を高める工夫のひとつでもあります。

家具をかさ上げするメリットとは?

  • 立ち座りの動作がスムーズになる
  • 膝や腰への負担が軽減される
  • 転倒しにくくなる(安定感アップ)
  • 自立した生活の維持に役立つ
  • 介助のしやすさが向上する

無理な力をかけずに移動できることで、身体機能の維持にも好影響を与え、生活の自信にもつながります。

家具別|かさ上げのポイント

椅子・ソファ

目安となる座面の高さは、**膝が90度になる程度(床から約40〜45cm)**が理想です。現在の椅子が低い場合は、かさ上げで5〜10cm上げるだけで立ち座りがぐっと楽になります。

  • 四脚の椅子にはブロックタイプのかさ上げ台が便利
  • ソファには台座付きの木製かさ上げパーツもおすすめ
  • 座面にクッションを敷くのも簡単な方法(ただし滑り止め必須)

ベッド

ベッドの高さは、**膝の高さと同程度(床から45〜50cm)**が目安です。低すぎると起き上がるときに体をひねる負担が増えます。

  • ベッド用の大型かさ上げブロックを4脚分設置
  • 床が滑りやすい場合は、滑り止めマットを併用
  • 車いすと併用する場合は、座面と同じ高さに揃えるとスムーズ

トイレ用チェア・風呂用椅子

家庭用のトイレチェアやシャワーチェアも、高さを調整できるモデルを選ぶか、専用のアジャスターで底上げすることで、立ち座りがしやすくなります。

水回りでの使用では、滑り止め加工や防水性にも注意が必要です。

かさ上げグッズの選び方

安定性を最優先に

高齢者が使う家具では、安定性が何より重要です。ぐらついたり、滑ったりしないようにするために、以下の点に注目しましょう。

  • 家具の脚にぴったりフィットする構造
  • 裏面に滑り止めゴムやフェルト付き
  • 耐荷重が100kg以上のものを選ぶと安心

高さ調整ができるタイプが便利

「上げすぎて足が浮いてしまった」「使ってみたら高すぎた」とならないように、段階的に調整できる製品を選ぶのがポイントです。

特にベッドや椅子用のかさ上げブロックでは、2cm刻みなどで調整できるものが多く販売されています。

設置時の注意点

  • 床が滑りやすい場所にはマットやラグを敷く
  • 家具の水平バランスをチェック(4脚すべて均等に)
  • つまずかないように段差の位置に配慮
  • 重心の偏りがないか確認(特にソファ・ベッド)

また、定期的に緩みやがたつきを点検し、必要があれば設置し直すことも安全のためには大切です。

まとめ|かさ上げで快適・安心な毎日をサポート

家具の高さは、見落とされがちですが高齢者にとって日常の快適さと安全性を左右する重要な要素です。かさ上げを取り入れることで、転倒のリスクが減り、立ち上がる動作がスムーズになり、日々の暮らしがグッと楽になります。

  • 椅子やベッドのかさ上げで立ち座りがしやすくなる
  • 膝や腰への負担を軽減し、転倒防止にもつながる
  • 安定性・滑り止め・耐荷重をしっかりチェック
  • 高さ調整できる製品ならより使いやすい

加齢に伴う身体の変化に合わせて、家具を少し調整するだけで、住まいがもっと安全でやさしい場所に変わります。 ご家族や介護に関わる方も、ぜひ前向きに取り入れてみてください。

この記事を書いた人

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