家具のかさ上げで空気の流れも改善?湿気・カビ対策にも効果あり

家具の脚を少し高くする「かさ上げ」といえば、ロボット掃除機を通すためや収納スペースを確保する目的で注目されることが多いですが、実はもうひとつ重要な効果があります。
それが、空気の流れを改善し、湿気やカビの発生を抑えるという点です。

見落とされがちなこの効果、実は梅雨時期や通気性の悪い住宅では非常に重要です。この記事では、家具のかさ上げがなぜ湿気対策に役立つのか、その仕組みとおすすめの活用法を解説します。

KAGUASHI編集部

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目次

家具の下は湿気がこもりやすい場所

通気性の悪い家具配置がカビの温床に

ベッドやソファ、タンスなどの大型家具は、壁にぴったりとくっつけたり、床との隙間がない状態で設置されがちです。しかし、このような密閉された空間では空気が流れず、湿気がこもりやすくなるため、カビやダニの温床になりやすいのです。

特に床がフローリングや畳の場合、素材自体が湿気を吸い込みやすく、空気の循環がないと結露や黒カビが発生するリスクが高まります。

冬場や梅雨時は特に注意

冬の寒暖差や梅雨時の高湿度は、家具の裏や床との接触部分に結露を生じさせることがあります。この結露が繰り返されることで、気づかぬうちに家具の脚や床板がカビたり、腐食したりする原因になります。

かさ上げが通気性を良くする理由

家具の下に5cm〜10cmほどの空間ができると、空気が循環しやすくなり、湿気がこもりにくくなります。

床と家具の間に風の通り道ができる

たとえば、壁から数センチ離し、家具の下も持ち上げて設置することで、空気の流れが自然に生まれます。扇風機やサーキュレーター、エアコンの風も行き届きやすくなり、湿度が分散されやすくなるのです。

湿度センサー付き家電の効果もアップ

除湿機や空気清浄機は、設置された空間に空気が滞留していると効果が発揮されにくくなります。家具の下に空間があることで、空気の流動性が上がり、湿気センサーの反応も早くなります。

特にかさ上げをおすすめしたい家具

ベッド・布団周辺

最も湿気がこもりやすいのが寝具周辺。人は一晩にコップ一杯分の汗をかくと言われており、床に直接布団やベッドフレームを置いていると、その水分が床に溜まりがちです。

  • ベッドフレームにかさ上げブロックを使うことで、通気性を確保
  • 布団の場合は、すのこベッド+かさ上げでダブル対策

ソファ・ロータイプ家具

ローソファやテレビボード、収納チェストなども要注意です。特に壁際にぴったり置いている家具は、背面がカビるケースも多いため、かさ上げ+壁との隙間確保が有効です。

キッチン家電や洗濯機

冷蔵庫・洗濯機なども湿気のたまりやすい家電です。床から離して設置することで、排熱効率も改善し、家電の寿命延長にもつながります。

実践ポイント|かさ上げ+αでさらに安心

1. 滑り止め付きで安定性確保

通気性を確保するためには高さを上げる必要がありますが、そのぶん家具が不安定になる可能性も。
そのため、滑り止め機能や耐震性を備えたかさ上げグッズを選ぶことが重要です。

2. 湿気の多い部屋には除湿材を併用

家具の下に空間を作っても、部屋全体の湿度が高ければ意味がありません。
必要に応じて除湿器、調湿シート、炭などの吸湿グッズを併用すると効果的です。

3. 定期的に掃除して清潔に保つ

空気が通るようになっても、ホコリが溜まっては逆効果。
かさ上げをきっかけに、月に1回程度の家具下清掃を習慣づけるのもポイントです。

かさ上げグッズ選びのコツ

  • 高さ調整が可能なタイプ(アジャスター式)なら床とのバランスが取りやすい
  • ゴムや木製などの自然素材は、床を傷つけず安心
  • カラーや形状も選べばインテリア性も損なわない

また、家具の脚のサイズに合ったものを選ぶことも必須です。大きすぎるとかえって不安定になるため、購入前には脚部の寸法を測りましょう。

まとめ|空気が流れると暮らしが変わる

家具のかさ上げは、掃除や収納のためだけではなく、湿気・カビ対策という健康面にも効果的な工夫です。
わずか数センチの隙間が空気の流れを作り、床を守り、カビや臭いから暮らしを守ります。

  • 空気の流れを作って湿気を防止
  • 家具の寿命や家電の冷却効率も向上
  • 除湿グッズと組み合わせれば梅雨も安心

今まで気にしていなかったベッドやソファの下、まずはそこに「風が通っているか」チェックしてみてください。
空気が通う暮らしは、住まいを健やかに保つ第一歩です。

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