防水マットとタイルカーペットを併用する際のポイント

タイルカーペットは手軽に敷けてデザイン性にも優れた床材として人気ですが、水気の多い場所では防水性能に限界があることも。そんなときに役立つのが「防水マット」との併用です。

この記事では、防水マットとタイルカーペットを一緒に使う場合の注意点や活用シーン、効果的な敷き方について詳しく解説します。

KAGUASHI編集部

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目次

そもそもタイルカーペットに防水性はある?

基本的には「防水性なし」が前提

多くのタイルカーペットは「吸着式」「ループパイル」など、繊維素材を使っており、水分をはじく加工は施されていないことが一般的です。裏面は吸着樹脂やフェルトなどが使われており、濡れた状態が長時間続くとカビや床材の劣化の原因になります

水や汚れに強いとされる製品でも、防水ではなく**「防汚」「撥水」**レベルであることが多いため注意が必要です。

防水マットとの併用が効果的な場面

1. 玄関や土間などの濡れやすい場所

雨の日や雪の日、濡れた靴での出入りがある玄関では、タイルカーペット単体では水を吸ってしまい、乾きにくくなります。

玄関ドア付近だけ防水マットを敷いて、水気をガードし、その外側をタイルカーペットで整えると見た目も機能性も両立可能です。

2. ペットのトイレ周辺や水飲みスペース

ペットの粗相や水の飛び散りがある場所も、防水マットとの併用が有効です。タイルカーペットだけでは染み込みや臭い残りが心配ですが、防水マットを下敷きにすることで事故時のダメージを最小限に抑えられます。

3. キッチン・洗面所などの水回り

キッチンマット代わりにタイルカーペットを使いたい場合、防水マットとの併用で油はねや水滴による床ダメージを予防できます。

タイルカーペットは足元のクッション性・防音性を高め、防水マットは汚れの侵入を防ぐという使い分けがポイントです。

防水マットとタイルカーペットを併用する際の注意点

ポイント1:順番を間違えない

基本のレイアウトは以下の通りです。

  • 防水マットを下に敷く(または水濡れゾーンに敷く)
  • タイルカーペットをその外側・周辺に敷く

防水マットの上に直接タイルカーペットを敷くと、滑りやすくなったり、吸着しなくなるリスクがあるため、隣接させる形が理想です。

ポイント2:段差や滑りに注意

防水マットとタイルカーペットは厚みや素材が異なるため、境目に段差ができやすいです。特にペットや子どもがいる家庭では、つまずき防止のため段差解消テープや滑り止めを併用することが重要です。

ポイント3:防水マットのサイズ選び

防水マットはあくまで「濡れる可能性のある最小限の範囲」にとどめましょう。広範囲に敷くと、通気性が悪くなり湿気がこもるリスクがあります。

→「水回りゾーン」だけをピンポイントに覆い、その周囲はタイルカーペットでカバーするのがベスト。

ポイント4:清掃・メンテナンスしやすい配置に

両者ともに簡単に取り外せる構造がベスト。掃除の際にめくって乾かしたり、交換したりしやすいように敷く工夫が必要です。

併用におすすめのアイテム例

用途別防水マット例タイルカーペットのおすすめ特徴
玄関PVC製のドアマット/水受けマット撥水加工あり・土足対応のナイロン素材
ペットスペースシリコン製トイレマット/吸水防水マット短毛・防臭タイプで掃除しやすい製品
キッチン・洗面所低反発+撥水加工マット吸着式で滑りにくく、カットしやすい製品

※いずれも防水マットは滑り止め付きのものが安全です。

よくある質問(FAQ)

Q. 防水マットの上にタイルカーペットを直接敷いてもいい?

→基本的にはおすすめしません。タイルカーペットの裏面吸着が効かなくなり、ズレやすくなるためです。隣接する形、または「重ねる場合は滑り止めシート+ズレ防止加工」などの工夫が必要です。

Q. 防水マットがズレやすい場合はどうすればいい?

→滑り止めシートやコーナー固定用のシール・マットテープを使用すると安定します。防水マットの下に滑り止めネットを敷くと安心です。

Q. 両方使うと湿気がこもりませんか?

→**通気性のある素材を選び、定期的にめくって乾燥させることでカビや臭いの発生は防げます。**特に梅雨や冬場は要注意です。

まとめ:機能分担を意識して、安全&快適な併用を

防水マットとタイルカーペットの併用は、機能性を高めるうえで非常に有効です。ただし、それぞれの役割や適切な敷き方を理解せずに使うと、逆に滑りやすさや湿気などのトラブルにつながることもあります。

ポイントは「濡れるゾーンに防水マット」「歩くエリアやデザイン性はタイルカーペット」と役割分担を明確にすること。滑り止めや段差対策を意識しつつ、適切なメンテナンスをすれば、より快適で衛生的な空間づくりが可能になります。

防水と快適さを両立させたい方は、ぜひこの記事を参考に、安全な併用方法を取り入れてみてください。

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