法人・オフィス向けの業務用タイルカーペットの選び方

オフィスの印象は床から変わる――そう言われるほど、床材選びは職場環境づくりにおいて重要な要素のひとつです。なかでも注目されているのが「業務用タイルカーペット」。高い耐久性とメンテナンス性、そして空間デザインの自由度を兼ね備え、法人オフィスや事務所に最適な床材として導入が進んでいます。

この記事では、法人・オフィス用途でタイルカーペットを選ぶ際に押さえておきたいポイントと、導入時の注意点をわかりやすく解説します。

KAGUASHI編集部

商標登録番号:第6806912号


KAGUASHIは家具のソックスチェアやキャスターストッパーなど家具の脚を保護するカバーを販売している国内ブランドです。当サイトでは販売中の製品や使用アイデアなどをご紹介いたします。

目次

業務用タイルカーペットとは?

一般家庭用との違い

業務用タイルカーペットは、オフィスや公共施設など人の出入りが多く、家具の移動が頻繁な空間向けに設計されています。家庭用に比べて以下のような特長があります。

比較項目家庭用業務用
耐久性普通(歩行量を想定)高耐久(重歩行・椅子移動に対応)
防炎性必須でない防炎認定品が基本
防汚性一部あり高性能コーティング多数
サイズ展開小さめ(30〜50cm角)主に50cm角
デザイン性柄重視・個人の好みに対応無地・ストライプなど統一感重視

業務用はJIS規格や防炎性能、重歩行対応といった厳しい基準を満たしているのが大きな違いです。

オフィスに最適なタイルカーペットの選び方

1. 耐久性重視:椅子のキャスター対応は必須

オフィスではデスクワークによるキャスターの使用や、会議室での椅子移動が頻繁に発生します。摩耗が激しくなるため、以下の性能をチェックしましょう。

  • 耐摩耗性試験「JIS L 4406 B法」対応
  • キャスター走行耐久試験済み
  • ナイロン素材でパイル密度が高いもの

ナイロンは摩耗に強く、オフィス向けタイルカーペットのスタンダード素材です。

2. 防炎・防汚・帯電防止機能の有無

法人用途では、建築基準法により防炎性能が義務付けられることが多いため、「防炎性能試験登録番号」付きの製品を選びましょう。

さらに、以下の機能があるとより安心です。

  • 防汚加工(土足OKなオフィスでも汚れにくい)
  • 帯電防止機能(PC・精密機器を使う事務所に最適)

静電気の発生はOA機器の誤作動にもつながるため、帯電防止機能付き製品が強く推奨されます。

3. メンテナンス性:部分交換が可能

タイルカーペットの大きな魅力は、汚れた部分だけを外して交換できることです。来客スペースやコピー機まわりなど、汚れやすい場所だけ色違いで用意しておけば、見た目もスマートに維持管理が可能です。

また、土足使用前提で清掃しやすい「ループパイル」タイプを選ぶと、業務用掃除機との相性も良くなります。

4. デザイン性とゾーニング効果

オフィス空間では、業務効率や集中力に配慮したカラー設計やゾーニングが求められます。以下のようなパターンが効果的です。

  • 会議室:落ち着いたネイビーやチャコールグレー
  • エントランス:企業カラーを使ったアクセント配置
  • ワークスペース:グレー系のストライプで視認性をアップ

最近ではデザイン性の高い業務用タイルカーペットも増えており、内装設計と連動した空間づくりが可能です。

5. コストと張り替え頻度のバランス

業務用タイルカーペットは1㎡あたり3,000〜6,000円前後が相場ですが、耐久性・メンテナンス性を考慮すると、長期的な視点でコストパフォーマンスに優れた選択肢です。

  • 汚れた部分だけ交換できるため、張り替え頻度を最小限に
  • 耐久性が高く、5〜10年使用可能

よくある質問(FAQ)

Q. 業務用と家庭用の見分け方は?

メーカーの商品説明に「重歩行対応」「業務用」などの明記があるかを確認してください。また、防炎認定ラベルの有無も重要な判断基準になります。

Q. オフィス全体に敷くのは大変?

→レイアウト図面があれば、タイル数を事前に計算して無駄なく発注可能です。床に糊付け不要の吸着式や置き敷きタイプであれば、自社で施工することもできます。

Q. 掃除はどうすればいい?

業務用掃除機での定期吸引+汚れたタイルの部分交換が基本です。防汚加工済みなら汚れも付きにくく、ランニングコストを抑えられます。

まとめ:業務用タイルカーペットで機能的なオフィス空間を

法人・オフィス向けの業務用タイルカーペットは、耐久性・安全性・清掃性・デザイン性のすべてをバランス良く備えた床材です。とくに人の出入りが多く、椅子や機材の移動が激しいオフィスでは、長期的なメンテナンス性やコスト面でも有利です。

選定時には以下のポイントを押さえておくと安心です。

  • 耐摩耗・防炎・帯電防止などの基本性能
  • ナイロン素材+ループパイル構造
  • カラーや配置でゾーニング可能なデザイン性
  • 部分交換で長く使えるメンテナンス性

働きやすいオフィス環境は、足元から整えるのが理想です。業務用タイルカーペットを上手に活用して、快適で機能的なオフィス空間を実現しましょう。

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