ルームシューズとスリッパの違いとは?機能性・快適性で比較

室内で履く履物として一般的に使われている「スリッパ」と「ルームシューズ」。どちらも足元を快適に保つためのアイテムですが、実は構造や機能に大きな違いがあります。見た目が似ているため混同されがちですが、それぞれの特徴を理解することで、暮らしに合った選択ができるようになります。
この記事では、ルームシューズとスリッパの違いを機能性・快適性の観点からわかりやすく比較し、目的別の選び方も紹介します。
スリッパとは?日本で定番の室内履き
スリッパは、日本の家庭や学校、旅館などでよく使われている室内履きの定番アイテムです。つま先が覆われたつっかけタイプのデザインが多く、履きやすく脱ぎやすいのが最大の特徴です。
来客用として常備されていることも多く、フォーマルな場でも使われることから、清潔感や手軽さが重視される傾向にあります。通気性が高い布製のものから、ホテルライクな合皮・ビニール素材まで、デザインや価格帯も幅広く揃っています。
ルームシューズとは?快適性を重視した室内履き
ルームシューズは、海外で主流となっている室内履きスタイルをベースに、日本でも広がってきたアイテムです。スリッパに比べて足全体を包み込む形状で、フィット感と保温性に優れています。
寒い季節の防寒グッズとして使われることも多く、特にフローリング住宅ではルームシューズの方が冷えを防げるため人気です。また、北欧やナチュラル系インテリアにマッチするデザイン性の高さも評価されています。
ルームシューズとスリッパの構造的な違い
両者の違いを理解するうえで、構造の差は重要なポイントです。
スリッパは「つま先だけを覆う」「かかとがない」「底が薄い」タイプが多く、手軽さと通気性が魅力。一方で、歩いているうちに脱げやすい、階段では危険という声もあります。
ルームシューズは「かかと付きまたはかかとまで覆う形状」「厚手のインソール」「足全体をホールドする構造」で作られており、安定感と温かさに優れます。冷えやすい冬場や足腰に不安がある方には、より安心感のある設計です。
快適性で比較|長時間履くならどっち?
どちらが快適かは使用シーンによって異なりますが、「長時間履く」「活動量が多い」「立ち仕事が多い」場合には、ルームシューズが圧倒的に有利です。
例えば、キッチンで長時間立つ方や、家の中を頻繁に移動する場合は、かかと付きで安定感のあるルームシューズの方が疲れにくく、安全です。また、内側がボアやフリースなどで覆われているものも多く、足元がしっかり温まります。
一方、トイレや洗面所のような短時間の使用や、来客時などの一時的な場面では、スリッパの手軽さが便利です。脱ぎ履きが素早くできるため、玄関での使い分けにも適しています。
機能性で比較|滑りにくさ・洗いやすさ・防寒性
それぞれの機能面を項目ごとに比較すると以下のようになります。
滑りにくさ
ルームシューズ:靴底に滑り止め加工がされているものが多く、フローリングでも安心
スリッパ:布製などは滑りやすいものも多く、転倒リスクに注意が必要
洗いやすさ
ルームシューズ:素材によっては洗濯機で丸洗いできるが、乾きにくいものも
スリッパ:簡単に洗えるタイプが多く、乾きも早い
防寒性
ルームシューズ:内側がボア・ウール素材で暖かく、冬の冷え対策に最適
スリッパ:通気性重視の設計が多く、冬には物足りないこともある
このように、ルームシューズは高機能・高快適性、スリッパは手軽さと清潔感が強みといえます。
どんな人にどちらが向いているか?
使用目的やライフスタイルに応じて、どちらを選ぶか判断すると良いでしょう。
ルームシューズが向いている人
・フローリングの冷えが気になる
・長時間室内で過ごす
・デザインやインテリアとの統一感を重視したい
・滑りやすい床で安全性が気になる
スリッパが向いている人
・頻繁に脱ぎ履きしたい
・夏場など蒸れが気になる
・来客用として多人数分を揃えたい
・低価格で気軽に買い替えたい
おしゃれなルームシューズ・スリッパも豊富
近年では、機能性だけでなく見た目にもこだわったデザインが数多く登場しています。北欧ブランドのmozやLAPUAN KANKURIT、ナチュラル系の無印良品やKEYUCA、カラフルで遊び心あるFrancfrancなど、選択肢は幅広くなっています。
スリッパでもIKEAやニトリのようなシンプルで洗練された商品は人気があり、来客用としてもおしゃれに演出できます。
まとめ:目的に応じて賢く選ぼう
ルームシューズとスリッパは、似て非なる存在。それぞれに長所と短所があるため、自分のライフスタイルや目的に合ったものを選ぶことが大切です。
冬の寒さ対策や長時間の使用にはルームシューズを、手軽さや清潔感を重視するならスリッパを。あるいは、シーズンや場所によって両方を使い分けるのも賢い選択です。
足元から暮らしの快適さを見直して、毎日の生活をもっと心地よくしてみませんか?